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「漆黒 (しっこく)」 艶と透明性のある黒い髪を「漆黒の髪」、深い奥行きのある空間を「漆黒の闇」などといいますが、いずれも黒に漆という字があてられています。今回より、漆と色の関係についてご紹介したいと思います。 漆の木を傷つけて樹液として採取されるときの漆は乳白色をしていますが、すぐに酸化をはじめて茶色くなります。ここから塵を除いたものが生漆(きうるし)です。このあと熱を加えて水分を減らす「クロメ」と呼ばれる精製作業の工程の中で、金属を加えて化学反応させたり、顔料を入れることにより黒、朱、白などの漆の色をつくります。黒漆は主にとても細かい鉄粉を漆に加えて化学反応をさせてつくります。 漆器は塗りあがったときが完成ではないと言われます。塗りあがった後も紫外線など自然の影響をうけて漆は長い時間をかけてゆっくりと塗膜が固化して、透明に近づきます。これにより黒、朱、白といった色に奥深さがでてきます。
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