出張先で、「びんちょうタン」がやっていてちょっと興味をひかれたので資料をめくる手をとめて、見てみた。 五分で死ぬかと思った。痛々しすぎて見ていられない。 もう許して。思わずテレビの電源を落として、再度、資料に目を落とす。 僕は勝気な女の子が傲慢に振舞うのも平気だ。無表情な女の子がひどいメにあうのも平気なのだが、けなげな女の子ががんばって生きていることを見るだけは耐えられない。 手を伸ばしてやれないことに死にたくなる。吐き気がする。恐ろしい偽善を意識してしまう。フルーツバスケットの女主人公にも似た生理的嫌悪を感じるのだ。 これはムリだ。本当にすいません。生きていてごめんなさいと謝りたくなる。 昔、「家族計画」という名作ビジュアルノベルがあった。あのゲームに出てくる高屋敷茉莉というロリキャラ(まんまフルーツバスケットの主人公の、ただしドグマが逆転した人物)がいて、「私を愛してください」「愛され