『アイアムアヒーロー』という漫画がある。 ビッグコミックスピリッツに連載されており、現在第5巻まで刊行されている。感染ディズアスターもので、ある日突然正気を無くし、人に噛みつくようになった人間が現れ、その人に噛まれると同じ症状を発症してしまう。簡単に言うと映画に出てくる一般的なゾンビと同じだが、ゾンビは腐ってもろいイメージがあるのに対し、こちらは生の人間が怪力で疾駆する異形のものに変化している。主人公の鈴木英雄は漫画家志望の中年でパッとしない生活を送っていたが、彼の彼女が感染し、職場の仲間も感染し、なんとか逃げている最中に出会った女子高生・早狩比呂美と行動を共にするが...といったストーリー。正直、1巻は面白くなくて読むの止めようかなと思ったりもしたのだが、2巻以降化けた。 この漫画の怖さは2つある。1つ目は「人を死に至らしめるような奇病のパンデミックとその罹患者の行動」で、2つ目は「現実