「ベットの上で、いつもとは逆の向きで寝転ぶのが好きなんだよね」 と言った人がいた。 「枕側を足にするってこと?」 「そう、行儀が悪いのはわかってるから、そんなにたくさんやることじゃないんだけど、なんか謎の罪悪感というか…でもそれでも寝転んでごろごろするのがなんかいいんだよね」 なんでこんなひとの言葉をいまさら思い出すのだろう、と思う。 相変わらず朝を迎える絶望は深く、悲しく、痛い。 凪の海の中で、顔の上半分だけ水面からだしているような、浸かっている身体のだるさ、でも冴えている眼はしっかりと前が見える。 朝になり身体をおこして、一番最初に思うことは、「疲れた」である。 寝付いても3時間で目が覚めてしまう、3時間かぁ、と意識すればするほど3時間きっかりで起きてしまうようになってしまうこの身体は、どういうことなのだろう。 2023年の年末あたりから、次の年が来ることが怖かった。 新しい年が来ると