パレスチナ暫定自治政府のアッバス議長は、イスラム協力機構の緊急会合での演説で、アメリカのトランプ大統領のことを「トランプ」と呼び捨てにし、「エルサレムはこれまでも、そしてこれからもパレスチナの首都であり、それが実現しないかぎり中東と世界に平和は訪れない」と繰り返し述べ、エルサレムの問題で妥協することは絶対にないという考えを強調しました。 さらにアッバス議長は緊急会合に参加したイスラム諸国の代表に対し、「エルサレムをイスラエルの首都と認めたトランプの決定は国際法、過去の国際合意、そして国連の安全保障理事会の決議に違反している」として、「国連の安全保障理事会がアメリカに対し、今回の決定の撤回を要求する決議を採択するよう働きかけてほしい。アメリカは当事国なので拒否権は行使できないはずだ」と協力を要請しました。