台湾海軍のミサイルフリゲート「成功級フリゲート」の基になった米海軍のオリバー・ハザード・ペリー級フリゲート(出所:米海軍) トランプ政権が軍事面における対中国強硬姿勢を鮮明にした(たとえば10月4日に行われたペンス副大統領の演説)直後、安倍首相が「中国と協調関係を構築する」と表明した。アメリカ側にとっては最も安全な(要するに何でも言いなりになる)同盟国である日本の首相がなぜそのような発言をしたのか、アメリカ側では真意を測りかねる雰囲気も生じている。 もちろん「どこの同盟国か分からない」と皮肉られている韓国ほどではないものの、日本政府が「あまりにも空気を読まない」対中外交を展開した事実に対する不信感が生じていることは無理もない。 一方、日本とは対照的な動きを見せるのが台湾である。台湾は米国にとって日本や韓国のような表だった同盟国ではなく非公式同盟国であるが、トランプによる中国に対する冷戦開始