少なくとも日本が戦争に負けた70年ほど前から、株価と不動産価格はおおむね連動してきたことは否定できない事実である。 巷で良く言われるように、株価の先行性(例えば株価が暴落してから不動産価格が下がるまでには半年ほどのタイムラグがあるなど……)はあるように見える。 確かに、市場が整備され売買の活発な株式市場の方が、取引にローン設定や登記などの煩雑な手続きが必要な不動産よりも、社会や経済の変化に素早く反応して価格が変動するということはありそうだ。 ただ、いつも半年先に動くとかいうような明確な指標というものは無いのではないかと思う。しかし、不動産投資家が株式市場の動向に注視しているのは事実だし、株式投資家を兼ねていることも多いから、株式市場の動向は無視できない。 だが、令和時代に入って、この株価と不動産価格の連動性というものはかなり薄れてきているように思う。 不動産価格の下落は構造的問題 まず、こ