【令和日本と世界】 大阪でのG20(20カ国・地域)首脳会合では、参加国のGDP(国内総生産)が世界全体の約8割を占めるというのが、話題になった。そもそも、世界に国はいくつあるのか。そうした話題を来週刊行の拙著『消えた国家の謎』(イースト新書)という本で扱った。 戦争直後には60カ国くらいだったが、現在では国連加盟国が193国ある。このほか、バチカン、パレスチナ、台湾、クック諸島、ニウエ(=南太平洋諸島の小さな島国)、西サハラ、コソボなどがあるので、これらを含むと、世界にはちょうど200カ国がある計算になる。 当然に、これらの国の重要性や相互の関係は多様であるので、全地球を俯瞰(ふかん)するといっても、限られた外交資源を知恵を絞って上手に使っていくしかない。