コロナ禍で企業や個人事業主の休廃業・解散が加速している。今年前半は前年比2割増のペースで、後半はさらに悪化する可能性がある。経営者の高齢化や後継者難で大量廃業が危惧されていたところに不測の災禍が追い打ちをかけた格好だ。ただ、時代に合わなくなった企業や、生産性の低い企業がこれまでの優遇政策によって残っていたことも事実。今の激震をどう産業構造の変革へつなげるか、発想の転換が必要だ。(山形市の食品会社「丸八やたら漬」は135年の歴史に幕を閉じた。地域の顔というべき企業もコロナ禍では廃業を選択し始めた。写真=尾苗 清)