【テルアビブ=佐藤貴生】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとイスラエル軍の大規模戦闘は16日も続き、死者はイスラエルで1400人超、ガザで2800人超となり、計4200人以上に達した。17日で戦闘開始から10日になるが沈静化の兆しはなく、ガザでは人道危機の深刻化が懸念されている。 ロイター通信によると、イスラエルのネタニヤフ首相は16日、国会で「勝利には時間を要する」と演説し、国民に戦闘長期化を覚悟するよう求めた。ガザでの地上作戦を視野に入れた発言の可能性もある。 また、ネタニヤフ氏はレバノンのイスラム教シーア派民兵組織「ヒズボラ」と後ろ盾のイランに、イスラエル北部への攻撃を自制しないと「重い代償」を払うことになると警告した。 ヒズボラは16日、イスラエル北部の5カ所を標的に攻撃し、イスラエルはレバノンとの国境から2キロ以内にある28の集落に避難命令を出した。米C