10月30日、経営不振にあえぐ半導体大手ルネサスエレクトロニクスに対し、官民による共同出資案が大詰めを迎えているが、出資を打診された自動車・電機など顧客企業の思いは複雑だ。都内の同社で23日撮影(2012年 ロイター/Yuriko Nakao) [東京 30日 ロイター] 経営不振にあえぐ半導体大手ルネサスエレクトロニクス<6723.T>に対し、官民による共同出資案が大詰めを迎えているが、出資を打診された自動車・電機など顧客企業の思いは複雑だ。 「部品の安定調達」を出資の大義名分とするものの、「自助努力を怠ってきた企業になぜ金を出さなければいけないのか」、「出資に値するか判断しにくい」など、一部に否定的な声もある。儲けの出にくい下請け体質や国内顧客中心の内向き志向が温存され、再建の足かせになるのではとの懸念も出ている。 複数の関係筋によれば、経済産業省は19日、ルネサスの設立母体で株主のN