明石順平氏の『データが語る日本財政の未来』という本を読んだ。明石氏はこの本を読んでも「日本は絶対に財政破綻しない」と言えますかと聞いている。答えは簡単、もちろん「言える」である。 明石氏の主張1:日本には資産があるから財政破綻しないと言う人がいるが、これらは借金返済に使えない。資産というのは年金積立金の運用寄託金(121兆円)、道路・堤防等の公共用財産、外貨証券(82兆円)、財政融資資金貸付金(139兆円)、対外純資産だそうだ。 反論:もちろん、こんなもの借金返済には使えないし使う必要は全くない。日本の国の借金は過去130年間で500万倍になった。この間借金は増え続けており、借金の増加は流通する通貨量の増加と密接に関係している。経済を拡大するにつれ借金は増えていくのは自然の成り行きであり、明石流のやり方での借金返済は空想にすぎず無意味であり馬鹿げている。 明石氏の主張2:日銀がお金を刷って