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掃除・片付け
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ハル・クレメント著 小隅黎訳 「窒素固定世界」 東京創元社 (1980) もとの英語のタイトルはそのものズバリ「The Nitrogen Fix(窒素固定)」です。窒素固定と言えば窒素と水素を反応させてアンモニアを製造するプロセス、つまりハーバー・ボッシュ法のことですが、このSF小説の中では別の物質を窒素と反応させる触媒(正確には酵素のようなもの)が開発されたことになっています。つまり、窒素と酸素から窒素酸化物が生成される、というのです。我々の知っている化学工学的なプロセスとは異なり、非常に進化したバイオテクノロジーによって改造された植物が空気中の酸素と窒素から硝酸イオンを製造する能力を獲得する。この技術によって窒素肥料を必要としない理想的な農業が行える、はずだったのですが...。 そこはSF小説ですから当然、大変なことになります。窒素固定植物は大繁殖し大気中の酸素がすべて窒素と結合した結
私は前職、「技術表現法」という講義を受け持っていた。最近の日本語で書かれたレポートの質の低下に急遽2013年から開講された講義であった。日本語教育、特に理系の日本語教育はどこの大学でも大きな課題になっている。また、それ以前、1995年から化学英語という講義も担当した。以下は、これらの経験を元にした「意見」である。 日本語は英語などの西洋言語と異なる。結論から言えば、英語は「事実」を述べるのに適した言語であり、日本語は「意見」を述べるのに適した言語である、と私個人は思っている。例えば、道端の穴によそ見をして落ちそうな人を見つけたとき、日本語では「危ない!」と自分の意見をもって注意を促し、英語では「Watch out!」と具体的に取るべき行動を指示する。英語では、主語の明示や時制などにより、事実と意見は完全に区別される。一方、日本では主語を必ずしも明示しないために、自分の意見をあたかも事実であ
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