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ドラクエ3
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彼を初めて観たのは、2014年2月の下北沢だった。駅の改札を出る手前から、音は聴こえていた。何の楽器の音なのか、そもそも生演奏なのか、スピーカーから流れる音楽なのか、一聴では判別できなかった。北口の駅前、日頃からよくストリートミュージシャンが演奏している路上の一角に、彼はいた。近くでその楽器を見ても、やはり何をどう演奏しているのか分からない。どうやら、「割り箸ピアノ」という自作楽器らしい。足下では、簡易的なシンバル、スネア、キックを操り、オリエンタルなチンドンといった趣もある。寒空の下、切れ目なく延々と続く演奏は、即興なのか、既成曲なのか判別できない。立ち尽くして見入るうちに、その幻想的で豊かな音色と、どこか大陸的な響きの音楽に、すっかり心を奪われた。 後日、再会を願って下北沢を再訪したのだがその姿はなく、ネット上で情報を探しても、正確なライブ情報は手に入らなかった。目撃者は多いのだが、誰
CD-Rを焼く感覚でレコードをカッティングできる日も近いのかもしれない。 昨年からクラウドファンディングサイトで出資を募っていた、自宅でレコードを制作できるレコード・カッティング・マシーン『The DRC (Desktop Record Cutter)』の制作プロジェクトが、目標額の3倍となる33,953オーストラリアドル(約329万円)を集め、商品化が決定した。 目標額を大幅に越えた資金が集まったため、本体価格は当初予定されていた6,500ドル(約77万5千円)を下回る可能性があるという。まだ不確定な部分が多いが、レコード作成に要する時間とコスト、音質面などのクオリティ次第では、ロット数の少ないインディーズレーベルなどにとっては導入の価値があるかもしれない。 ちなみに、この『The DRC』はオーストラリア人による発明だが、ドイツのガレージメーカー、Souri’s Automatenのカ
「ブルックリンのような雰囲気の……」という常套句も聞き飽きてきたが、イープラスが2015年7月15日(水)にオープンしたライブカフェ、LIVING ROOM CAFE by eplusは、内装のちょっとした雰囲気などではなく、ニューヨーク的なスケール感と営業スタイルで我々を圧倒してくれる期待の新店だ。 道玄坂のTHE PRIME SHIBUYAビルの5階全フロアを使う同店は、床面積が1200㎡、座席数は300席とかなりの広さ。 敷地は想像以上に広く、探検気分だ そして、同店の最大の魅力は、毎晩行われるミュージシャンによるムーディーな生ライブ。平日であればミュージックチャージはたったの300円。出演したアーティストには、チャージに加えて、バー、テラスルーム、テラスの観客から預かるチップが全額渡されるという。同店のこのシステムは、ノルマや動員など、通常、ライブ活動を行うためにはミュージシャンが
2015年5月27日(水)に審議入りしていた衆議院内閣委員会において、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律の一部を改正する法律案」が可決された。今後は衆議院本会議を通過した後、6月には参議院での審議に移る。このまま成立されれば、約一年後の施行となる。多くの人々の積極的な働きかけによって実現した大きな一歩だが、新たな規制基準となる「遊興」の定義や立地規制についての問題を解決するための取り組みは、依然として重要になる。 左から金光正年(NOON元経営者)、新井誠(憲法学者、広島大学教授)、水谷恭史(NOON弁護団主任弁護士) こうした懸念事項に関しては、2015年5月22日(金)に早稲田大学で行われた『緊急シンポジウム これでいいのか?ダンス規制法改正』に有識者が集まり、現状や対策について最新の議論を行った。今回、「ダンス」が規制事項から消えることで新たなキーワードとなる「遊興」。
歌舞伎町のシンボルであったコマ劇場がなくなり、ミラノ座、元キャバレーのニュージャパンなどが相次ぎ閉鎖。コマ劇場の跡地には新宿東宝ビルがそびえたち、歌舞伎町はすさまじい変貌を遂げている。そんな中、この街で60年以上変わらず営業をつづけている生ジュース屋がある。店の名前は、天然果汁ヲ作ル店 マルス。少々入りづらい怪しげな雰囲気が漂う外観の上、看板は都度店の中にしまわれており営業しているかどうかも定かではない。 一歩店内に入ると、新宿の喧噪を忘れさせ、タイムスリップしてしまったかのような錯覚に陥る。ひとまず、マルスの定番『アボカドジュース』を注文すると「これ、3度飲むとやみつきになってしまうのよ」とジュースを作りながら、ママさんが話し出す。初めて訪れた時に珍しくて注文してみたのだが、ハチミツとレモンをブレンドしてあり、想像よりも飲みやすい。そして、ママさんが言うとおり、なぜだかこの店に来たらアボ
※タイムアウト東京ブログ移行のお知らせ こちらの記事はタイムアウト東京のリニューアルにともない、以下URLへ移行しました。 http://www.timeout.jp/tokyo/ja/blog/究極の隠れ家-アマンのカフェが大手町に-090115 プライベートな邸宅で安らいでいるような、贅沢で親密な時間を提供するリゾートホテルで、世界中に熱狂的なフリークを生み出しているアマン。2014年の暮れには日本へ初上陸、それも初の都市型ホテルとして東京の大手町という都心への進出とあって、大きな反響を巻き起こした。そんなアマン東京が、2015年6月1日に満を持してカフェ「ザ・カフェ by アマン」をオープンさせる。 ホテルの客室は、大手町タワーの33階から38階の高層階に位置するが、カフェは同ビルの1階にあり、宿泊客でなくとも入りやすくなっている。やや縦長の店内の、入り口側を除く3方の大きな窓からは
※タイムアウト東京ブログ移行のお知らせ こちらの記事はタイムアウト東京のリニューアルにともない、以下URLへ移行しました。 http://www.timeout.jp/tokyo/ja/blog/紳士淑女の秘密の夜会-デパhに潜入-090115 「変態の総合デパート」とも呼ばれ、その手の人たちの間で熱狂的な支持を得る名物イベント『デパートメントH』。毎月、第一土曜日に開催される同イベントのなかでも、とりわけ盛り上がりを見せる5月の恒例パーティー『大ゴム祭』が、5月2日に開催された。全国各地から集うという「ゴムマニア」とは何者なのか、『大ゴム祭』とは一体何が行われる祭りなのか、その姿を窃視するべくタイムアウト東京スタッフが、この秘密の夜会に潜入した。 『デパートメントH』の現在の会場となる東京キネマ倶楽部は鴬谷駅から徒歩3分程度。開場時間の24時には、駅出口の目の前にまでイベント参加者による
二子玉川ライズがオープンするなど、再開発目覚ましい二子玉川エリアに、蔦屋書店のCulture Convenience Clubが仕掛ける「世界に類を見ない生活提案型の家電店」がオープン。2015年5月3日(日)にグランドオープンを迎えるこの蔦屋家電は、代官山 蔦屋書店以上の面積を誇る2フロアの売り場を有し、家電、雑誌、書籍などを販売。人文、衣、食、住、デザイン、旅行の6ジャンルで、9つのテナントを展開する。 コンセプトは「万博」、「アート&テクノロジー」、「居心地」。優れた製品がメーカーの垣根を越えて並び、様々なライフスタイルを提案する同店は、既存の家電量販店でのショッピングに慣れ親しんできた我々の目の鱗を、綺麗さっぱりと落としてくれる。 ゲートをくぐりエントランスに立つと、まずどこに足を向けるべきか戸惑うだろう。見回した視界に入ってくる情報量が非常に多いのだ。だが、広いフロアと膨大な商品
音楽的な才能を示す熱分布があるとすれば、現在東京は真っ赤に染まっていることだろう。 2014年10月12日(日)、世界中から選ばれた59名のミュージシャン、DJ、プロデューサーたちが「入学」したレッドブル・ミュージック・アカデミー東京 2014が開幕。参加者たちは、日々有名アーティストたちによるレクチャーを受け、スタジオでセッションを重ねている。 RBMAが彼らに提供したのは、充実した機材と食事、そして才能あるスタッフや仲間たち。音楽的イノベーションが息吹く、クリエイティブな制作環境である。 そんな、世界中のクリエイターが涎を垂らすような設備を揃えた、レッドブルジャパン本社内にあるアカデミースペースに潜入してきたのでレポートしたい。 最終日の2014年11月14日(金)までの間、アカデミーの拠点となるのは9階建てのレッドブルジャパン本社ビル内の4フロアだ。 メインスタジオのある1階、リハー
きゃりーぱみゅぱみゅのプロデュースなどを手がけ、原宿カワイイ文化を牽引してきたアソビシステムが展開するプロジェクト『もしもしにっぽん』の1つの主軸となる観光案内所『MOSHI MOSHI BOX』が2014年12月25日(木)にいよいよオープンする。 原宿東郷記念館にて開催された開所式では、アソビシステム株式会社の中川悠介社長をはじめ、案内所を管理する渋谷区観光協会の理事長や、地元の商店会である原宿神宮前商店会の会長、アートディレクターの増田セバスチャンなど、多彩な顔ぶれが揃い同施設への意気込みを語った。 アートディレクターの増田セバスチャン 明治通りにショップが多数並ぶハイブランドや裏原宿のストリートファッションなど、ファッションの街として世界から注目を集める原宿で、今もっとも勢いがあるのはやはり竹下通りに代表される原宿カワイイ文化だろう。同施設は、地元の商店会や原宿を中心とした様々なカ
夜な夜な、都内のどこかに現れる謎の白い屋台がある。屋台の名前は、『Twillo(トワイロー)』。アルコールやシガーを提供するBARだ。深夜、どこかでこの屋台に出会ったなら、躊躇せず入ってみて欲しい。翌日同じ場所でこの屋台に出会えるとは限らないからだ。 Twilloの店主を務める旅人、神条昭太郎は、少々変わった経歴の持ち主。大学を卒業した後、銀行員、フリーター、議員秘書などを経て、今から8年前にTwilloをはじめた。店は、最初の3年間明治神宮外苑の銀杏並木にて屋台を構え営業し、その後2年間休業。そして今から3年前また営業を再開し、その時から都内を点々と冒険するスタイルをとるようになったという。 Twilloのツイッター。その日Twilloが営業する場所が報告されている。『冒険○○日目』というのは、今から3年前都内を点々としはじめたころから数えた日数 Twilloの営業スタイルは、人生そのも
日本のビール業界では、ラガーがいまだに独占状態だが、クラフトムーブメントが急速に盛り上がりつつあるこの国で、熱意にあふれた醸造所の数々が広く知られるようになるだろうことは間違いない。近年では、ワールドビアカップのような国際コンテストで、日本のビールがトップの座を勝ち取ることが当たり前のようになってきており、各醸造所も海外に対して名声を高めている。そして何より重要なのが、スーパードライよりもセッションIPAを選ぶ人たちが増えてきていることだ。そうなると、当然のごとくどれを選ぶべきか判断に迷うようになる。 そこで、タイムアウト東京のフィンランド人記者が東京近辺における代表的なビールを5つピックアップして、テイスティングしてみた。 1)『ライジングサン ペールエール』ベアードビール(静岡) 伊豆に本拠地を置くベアードビールは、日本で最も成功しているクラフトビールメーカーのひとつだ。彼らの主力商品
2014年10月12日に開催された、ライブストリーミングスタジオ/チャンネルDOMMUNEの主宰による音楽イベント『DOMMUNE LIVE PREMIUM KANDA INDUSTRIAL!!!!!!!』。 当初、開催場所を神田警察署前/東京電機大学旧校舎跡地を予定していた同イベントだが、台風19号の接近に備え、急遽開催前日に秋葉原の3331Arts Chiyodaへと変更が決まった。波乱の幕開けとなったが、世代や国籍を超えたアーティストが一同に会した同イベントを、写真とともに振り返りたい。 会場は中学校の校舎を改修した文化芸術施設 3331Arts Chiyoda 過去に2012年、2013年と幕張メッセで『FREEDOMMUNE 0〈ZERO〉』を開催してきたDOMMUNE。主宰の宇川直宏にとっての「箱庭」がDOMMUNEスタジオであるとすれば、『FREEDOMMUNE 0〈ZERO
2014年10月10日(金)にオープンする神楽坂の新名所la kagu(ラカグ)を、一足先に見学して来た。昭和40年代に建てられた本の倉庫をそのままいかした、新潮社とサザビーリーグの共同プロジェクトとなる施設。独自の目線でキュレーターたちが集めたセンスあるアイテムに溢れ、今までにない「衣食住+知」が得られる場所だった。 総面積962.45㎡ の巨大フロアには、1階にウィメンズファッション、生活雑貨、カフェ、2階にメンズファッション、ブックスペース、家具、レクチャースペースを配置。開放感のあるテラスでは定期的にファーマーズマーケット『la kagu market(ラカグ マーケット)』が開催される。 まず、エントランスを入ると目を引かれたのが、作家が商品について綴った原稿が置かれたディスプレイ。江國香織、樋口毅宏、石田衣良など15名の作家が、洗剤、クラッチバッグ、ストールなどのアイテムを2週
テレビや雑誌で最近話題のおっぱいラーメンをご存知だろうか? おっぱいラーメンとは、武蔵小山に店を構えるラーメンBAR スナック、居酒屋。の店主、リーダーこと早川貴子が作るラーメンのこと。リーダーは昔グラビアアイドルをやっていたほどスタイル抜群なので、おっぱいラーメンの愛称で親しまれている。 このたびラーメンBAR スナック、居酒屋。は、2年3ヶ月ほど営業した武蔵小山の店舗を2014年9月27日(土)で閉店。学芸大学に移転し、2014年10月1日(水)より新たに営業をはじめるという。 今回のブログではタイムアウト東京記者が閉店間際の武蔵小山店にて、おっぱいラーメンを体験してきた。 リーダーこと早川貴子。スタイル抜群。不二子ちゃんみたい 店に入ると、噂には聞いていたものの改めてリーダーのスタイルに驚く。カウンターの中が低くなっているので分かりにくいが、身長172センチの長身。腰の位置が高い……
2014年9月18日(木)、『沖野修也×Zeebra クラブカルチャーを語る』と銘打たれた沖野修也のDJ25周年記念パーティーが、永田町の憲政記念館で行われた。 渋谷の老舗クラブ、THE ROOMのプロデューサーであり、DJとして長年ワールドワイドに活躍してきた沖野修也と、日本で最も著名なラッパーであり、クラブ事業者とアーティストやDJが連携して風営法問題に取り組む『クラブとクラブカルチャーを守る会』の会長も務めるZeebraが風営法改正問題について話し合うこの日。 国会議事堂に隣接する憲政記念館を舞台に選んだのは、沖野の胸中にある「自らを含めたDJやアーティスト、ナイトクラブ周辺の人々はこれまで、社会に向けてポジティブな発信を怠ってきたのではないか」という自戒の念からであった。 沖野は、「ナイトクラブにまつまわる報道といえば、有名人が薬物で捕まったとか、そういったマイナスなイメージのもの
©Malwin Béla Hürkey この威風堂々とした文字、実は『TOKYO』と書いてある。 ドイツのデザイナーMalwin Béla Hürkeyが製作したフォント『Nihon Typeface』によるものだ。字形のユニークさから装飾文字やデザインとしても用いられることも多くなってた篆書体のシェイプと、印鑑のような質感を表現したこのフォント。 インスピレーションは、浮世絵に押されていた印字を見たことから得たという。 ©Malwin Béla Hürkey ©Malwin Béla Hürkey 日本への印鑑の伝来元である中国では、現在は印鑑を使う文化が廃れつつある。 韓国や北朝鮮、マレーシア、ベトナムなどアジアの一部の国々では現在も使用が続いており、印鑑自体は日本特有の文化というわけではないのだが、欧米では「印鑑=日本」というイメージがあるのかもしれない。 篆書体というと日本人として
下北沢には、アナログレコードユーザーの駆け込み寺がある。 下北沢の人気レコードショップJET SETでは、2013年7月からアナログレコードの反りを無料で直すサービスを開始した。『ORBオーディオ製ディスクフラッター』という専用機材を使ったこのサービス。この1年間で持ち込まれた350件以上の修理依頼の約8割で、しっかりとした改善効果が見られたという。 アナログレコードは、その音質や保存性が優れている点が大きな魅力だが、デリケートな特性ゆえに取り扱いには注意を払わなくてはならない。特に厄介なのが、盤の反りだ。原因は熱や、湿気によるラベルの伸縮など様々だが、1度反ってしまった盤は簡単には治らない。 それでも、お気に入りの1枚がまともに聴けないのでは悲しい。ガラスで挟んで日に当てたり、湯に浸けてみたりと涙ぐましくもかなり面倒なやり方で盤の復活を試みる人たちもいるが、いずれも確かな効果を期待できる
「街が美しく清掃されていれば争いなんて起こらない」 日本橋に突如現れた新ヒーローの背中はまさに、使命感に燃える男のそれであった。 神の啓示を受け、満月マンとして生きることを決めた彼の仕事は、日々黙々と祈り、清掃活動を行うこと。そんな自らを彼は、「ゆるキャラ」ならぬ「まじキャラ」と呼ぶ。 2013年10月から活動をはじめ、当初は各地の神社仏閣を巡り、世界平和を祈って回っていた 活躍の舞台は、徳川幕府が整備した五街道の起点、日本橋。 「日本橋は東京のへそ、商業と文化の発展の中心地。そんな聖地の真上に首都高速が走っているなんて。日本の発展の象徴である場所に光が当たらない状態では、経済だって実る訳がない。今年の5月のある日、首都高速撤廃を願って祈りを捧げていると、周囲に落ちているゴミが目についた。満月マンにできるのは掃除とお祈りだけだから、すぐに行動に移した」という。 当初は奇異の目を向けら
渋谷に新名所誕生となるか。 HMVが2014年8月2日(土)にオープンするHMV record shopは、その名の通りアナログレコードを中心に取り扱う大型レコードショップだ。CDなどのフィジカル商品の売り上げが不振の今、あえてアナログレコードにこだわった店舗をオープンする同社の新たな展開に、注目が集まっている。 先日惜しまれつつ閉店となったDMRの跡地に現れた同店の様子を、ひと足先にレポートする。 同店が店舗を構える渋谷区宇田川町といえば、90年代にはレコードショップの聖地として、日本のクラブカルチャーの中心地だった場所だ。2010年に閉店したHMV渋谷店も、「渋谷系」ムーブメントを牽引する存在として君臨していた。 入り口付近のブースや棚には、現在では入手困難な名盤や注目の若手の新譜をアナログ化した『HMV EXCLUSIVE』が並ぶ。現時点でおよそ20タイトルが用意されている同シリーズ
新橋と言えばサラリーマンの聖地であり、居酒屋激戦区である。そんな中、他店とは一線を画す新橋の迷店、加賀屋を知っている人はいるだろうか。加賀屋は、クレイジーなマスターと数々のキャラクターたちが狂気に満ちたおもてなしをしてくれる、エンターテインメント居酒屋。様々なメディアに取り上げられ最近また話題になりつつある店だが、実は1988年から現在と変わらないスタイルで営業している。しかも今回、タイムアウト東京は初めて取材を行ったのだが、1999年にはタイムアウトロンドンが日本の珍スポットとして加賀屋を取り上げ、さらに日本のベストバー5選に神谷バーなどと並んで選出されていた。一体どのような場所なのだろうか? 動画で一部始終をお分かりいただけるだろうか…… 見ての通り、超エキセントリックな居酒屋である。この日、タイムアウト東京の外国人記者はミュージカルの主演を演じることとなった。しかもこのスタイルを26
ゲーム機を捨てよ、ストリートへ出よう。現代の少年少女は、公園で友達と遊ぶことよりも魅力的な沢山の娯楽に囲まれている。しかし多感な時期に家に籠ってゲームばかりしていては、人生の色彩を欠いてしまわないだろうか。そこでもし、近所の公園に、アスレチックだけでなくフリーのDJブースがあったとしたらどうだろうか。きっと、放課後にそこで出会った仲間たちと、夢中でDJプレイに興じる少年少女たちの姿を見ることができるだろう。 オランダのスポーツ、玩具メーカーYalpが開発した『FONO』は、iPhoneやiPodなどの携帯音楽プレイヤーをパッドの上に乗せるだけで曲のプレイとミックスが行える屋外用DJシステム。 ブースの屋根には太陽光電池が取り付けられており、場所を選ばすに設置が可能だ。 オランダ、フィンランド、デンマーク、オーストラリアではすでに設置されている公園もある同製品。 簡易DJブースとはいえ、ピッ
以前ブログで取り上げ、反響を呼んだ森の図書室が、ついに7月から一般向けにオープンする。前回のブログでは工事中の写真を掲載したが、今回は完成した図書室の中の様子を写真満載で紹介するので、これを機会に是非足を運んでほしい。 入り口のドアが本棚になっている。中に入ってみると…… 広々とした空間。壁が一面、本棚になっている。現在蔵書は5000冊以上 森の図書室はクラウドファンディングの支援によって誕生した、普通の図書室とも従来のブックカフェとも貸本屋とも違う新しい施設。無料で本の貸し出しを行い、アルコールを提供、さらに深夜1時まで営業するという設定は、都会で暮らす多くの人の心を動かした。クラウドファンディングを試みたのは、子どものころから本が大好きで、年間100冊以上の読書量という図書委員長(オーナー)の森俊介だ。ここでの本の貸し出しは、facebookに登録していれば誰でも可能で、2週間借りるこ
日本が誇る夏のデザート、かき氷。氷やシロップにこだわった「グルメかき氷」を提供する店が増え、盛り上がりをみせるかき氷シーンだが、2014年5月1日、池袋にも新たにかき氷の専門店、日光天然氷 こだわり家 しんじろうがオープン。タイムアウト東京の記者が取材に行ってきた。 店舗があるのは池袋駅前北口からすぐ、徒歩数10秒の場所だ。店内はコンパクトながら、駅前の喧噪を忘れさせるゆったりとした時間が流れる。 かき氷好きの店主が数多くのかき氷を食べ歩き、満を持してオープンした同店の売りは何と言っても氷だろう。日光に3軒ある天然氷の蔵元のひとつ、1894年(明治27年)創業の老舗、松月氷室の氷を使用。定期的に届く氷では間に合わないときは、店自ら日光まで赴き、氷を運んでくることもあるという。 当然ながら氷の食感を左右するかき氷機にもこだわり、行列ができることで知られる松月氷室の店舗で使用しているものと同じ
ラリー・レヴァンをご存知だろうか。ニューヨークのKing Streetにかつて存在し、史上最高のクラブとして語り継がれる『パラダイス・ガラージ』。そのレジデントDJだった人物だ。ラリーの監修のもと驚くほど優れた音響設計がなされていたという『パラダイス・ガレージ』。そこでくりひろげられた数々のパーティーの熱狂ぶりと、ラリーの神懸かりのプレイは、今も伝説となっている。 現在アメリカでは、そのラリーの功績を讃えるため『パラダイス・ガレージ』がかつて存在していたKing Streetを『Larry Levan Way』へ名称変更する署名運動が行われているという。 そして2014年5月11日(日)、レッドブル・ミュージック・アカデミーが、この運動を支援するためKing Streetを6時間に渡って封鎖。DJ機材やサウンドシステムを持ち込んでの『Larry Levan Street Party』を開催
2014年4月29日、増上寺で開催された「世界最大級の寺社フェス」、『向源 2014』に行ってきた。 『向源』は、より良く生きるための知恵が詰まった仏教や伝統文化を心と体で体感し、毎日の暮らしに生かして欲しいという願いから、東日本大震災をきっかけに2011年9月スタートした。第4回となる今回は、会場を港区の増上寺に移し大幅にスケールアップ。 会場では、小川晃一、テニスコーツなどのアーティスト、雅楽、天台声明、法楽太鼓を融合させたライブパフォーマンスのほか、さまざまな体験プログラムが用意された。 会場となった増上寺は東京、芝大門にある浄土宗大本山。東京タワーのすぐ側だ。 『消しゴムはんこ法話ワークショップ』は、消しゴムはんこ職人の津久井智子と、僧侶、消しゴムはんこ職人の麻田弘潤によるユニット『諸行無常ズ』によるプログラム。仏教をモチーフにした消しゴムはんこを作りを楽しみながら、仏教の教えも学
ここ最近、ある漫画がネット上で話題を集めている。史群アル仙(しむれあるせん)という奇妙な名前の漫画家がツイッター上で発表した作品群がそれだ。 吾妻ひでおやガロ系漫画など昭和世代の漫画家からの影響が感じられる作風から察するに、作者は30代〜40代の男性かと思ったのだが、プロフィールを見て驚いた。これらの作品を書いているのは1990年生まれ23歳の女性なのだ。 山本ルンルン風の絵柄も見受けられる 作中の登場人物は鬱屈として生きる孤独な人々や擬人化した動物が多い。ファンタジックで時に残酷な世界観は、しりあがり寿の『ドウブツマンガ』を彷彿とさせる 幼少のころから昭和の漫画に親しんでいた彼女は、小学4年生の時点で早くも「自分の手で昭和の漫画の画風を現代へ引き継ぐ」ことを決意したという。 ツイッター上に自身の漫画作品を投稿しはじめたのは2014年に入ってからだが、1ページ完結の作品群が発表されるや否や
日本を代表する稀代のMC/アーティストであるShing02。昨今の風営法やクラブを取り巻く問題を背景に、彼自らが監督し脚本を書いたショートムービー『Bustin’』が公開された。問題との向き合い方が問われる今だからこそ、ダンスの普遍的な魅力を見つめ直す大きな意義を持ったアート作品だ。 まずは全編を観てもらいたい。 踊りまくる警官とダンサーたち。この映画は、現状を憂い、問題提起を促すものでもなければ、皮肉なメッセージを発するものでもない。まして、権力との対立を描く作品でもない。純粋に良い音楽を聴く喜びや踊ることへの喜びというポジティブなエネルギーに満ちた、22分間のフィクションだ。アンチテーゼでも風刺でもないただのフィクションだからこそ、この物語は私たちを大切な場所へと導く。 2週間で仕上げられたこの作品。撮影を取り仕切ったのは仙田祐一郎。 ダンサーの役者たちには警官たちの突入はあえて知らせ
東京メトロと東京都交通局は、2014年4月22日(火)より、東京メトロ線全9路線と都営地下鉄線線4路線が乗り放題となる旅行者向け企画乗車券『Tokyo Subway Ticket』を発売する。 この『Tokyo Subway Ticket』、国内外の旅行者の人を対象に、1日間有効な『TokyoSubway 1-Day Ticket』(800円)、2日間有効な『Tokyo Subway 2-Day Ticket』(1,200円)、3日間有効な『Tokyo Subway 3-Day Ticket(1,500円)』の3種類を展開する。既にある『東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券』(1,000円)よりもリーズナブルな価格となっており、東京観光をする旅行者にとってはありがたいサービスだ。 購入対象者となるのは外国人旅行者及び首都圏(1都7県)以外から東京を訪れる人で、空港カウンターや地方旅行代理店
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