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ドラクエ3
c-faculty.chuo-u.ac.jp/~asuda
弁理士と弁護士は今ではどちらも弁の字を用いるが、本来は辨理士と辯護士であって、ベンの字が異なるのである。両方の資格を持つ方が、名刺にちゃんと辨と辯を書き分けておられて感心したことがある。もともと意味の異なる弁・辨・辯・瓣の4種の字を弁の一字で表すようになったのはなぜだろう。複雑な文字を簡単な文字で代用したとしても、少々荒っぽいのではなかろうか。 弁はかんむりを表す。辨(本字は辧)は刀で二つに分けることから、分ける、わきまえる、おさめる。辨理は事務を処理する意味である。辯は言葉で分ける意から辯論、辯舌、辯解などに使う。瓣は花瓣(花びら)や安全瓣などに用いる。 ちなみに方言を表す関西辯などという使い方は日本固有のもの。辨当というのは面桶(メンツウ)の転化とも便利なものの意の便当から来たともいわれ(『広辞苑』)、これも日本固有の語である。 辨や辯に似た字に、編むという意の辮があり、これも弁
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