自身を“信者”と言うほどスコセッシ監督を敬愛する塚本晋也さん。その現場では映画監督としての気づきも得られたそうです。 ■スコセッシ教の信者として身を捧げた ――そこまで身を捧げられたのはなぜですか? それはもう、スコセッシ教の“信者”であるので。スコセッシ教の信者である以上、全然大丈夫ですね、命のことは(笑)。厳粛な気持ちでしずしずと海の中に入りましたけどね。 ――もう捧げてもいいと(笑)! モキチのキリスト教への身を捧げ方と重なる部分もありましたか? なるべく自分でも、すり合わせるような気持ちではやっていましたね。自分が特定の信仰を持たない以上は。 ――そこまでのスコセッシ信者になられたキッカケは? 17歳の時に初めて『タクシー・ドライバー』を観た時にはもう、信者の道は始まっていたかもしれませんね。素晴らしい映画で、スコセッシ監督が34歳の時に作られた映画ですが、自分が18歳の時に観ても