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「おかえり!」と声をかけると「ただいま!」と応えてくれる……。前夜祭のレッド・マーキーにやって来てくれたみなさんと、そんな挨拶を交わして集合写真を撮影し始めたのは、2007年ではなかったか。初めてやったときには、オーディエンスがどう応えてくれるか、全くわからなくて、はらはら、ドキドキだったんだが、ものの見事にほぼ全員から「ただいま!」と返ってきたときにはめちゃくちゃ嬉しかった。フジロックが、あるいは、苗場が、年に一度、帰省するふるさとのようになっているのを実感したのは、この頃からだったかもしれない。 あれからすでに17年、相も変わらずそんなことを続けている。なにはともあれ、みんなの幸せな顔を見るのが嬉しいからだ。苗場音頭での盆踊りが一段落して、花火が上がったあと、レッド・マーキーの入口のテープがカットされると、この1年間、フジロックを待ちわびていた人達が、文字通り、堰を切ったように雪崩れ込
いつも通りなら、エキスプレスの締めくくりとなるこの原稿の巻頭を飾るのは、すべての演奏が終了した会場最大のグリーン・ステージ前で、満面の笑みを浮かべるオーディエンスの写真となるはずだった。が、今年は撮影さえもしていない。例年ならば、この時間帯、巨大なスピーカーから放たれる名曲、ジョン・レノンの「Power To The People」でみんなが踊り狂うことになるのだが、それが聞こえてくることもなかった。それに代わったのはMC、スマイリー原島氏の挨拶と締めの一言「Power To The People」だけ。オーディエンスの興奮に水を差すのは承知の上で、現場が最後の最後に彼らに対して「ゆっくり静かにフェスティヴァルの幕を閉じるようにお願いしよう」と判断したからだ。 コロナ禍でのフェスティヴァル開催という、きわめて特殊な状況の下、例年とは全く趣を異にする光景が、始まる前から様々な場所で見え隠れし
会場でどれだけ彼らのTシャツを見たことだろう。 2016年のグリーンステージで20周年のクロージングを飾って以来のフジロックとなった電気グルーヴ。僕にとって彼らは、「フェスに行ったらいる人達」だった。洋楽邦楽の区分を問わず様々なフェスに出演し、会場で「お、電気やってるやん!」くらいのノリで観たり観なかったりする。彼らが当たり前のようにいる安心感。熱心なファンはもとより、そんな距離に電気グルーヴがいたフジロッカーも多いのではないだろうか。それだけに2020年のラインナップからキャンセルとなり音源が販売停止になったことはとてもショックだったし、石野卓球とピエール瀧の帰還を待ち望んでいたフジロッカーの数は計り知れない。 SIAが流れる21:30過ぎのグリーンステージ。大将こと日高正博氏が登場し、この「特別なフジロック」に集ったフジロッカーを労う。「3年振りのギグ、最高のエンターテイナーを大きな拍
フジロックフェスティバル2021。ここに来た人、来るのを断念した人、出演した人、出演するのを断念した人。「行くも地獄、退くも地獄」って言ってね。世の中、何が正解かわかんねえ状態で、それぞれ考えて、それぞれ行動して。そんな今年のフジロック。 俺はね、3日間終わって残ったのが、いつもの遊び疲れと、あと二日酔い。二日酔いはねえか、今年は。あと分断が残るんだったら、俺、それもったいないなって思うんだよね。もちろん、違う意見は必要だと思ってます。俺だって、全員を納得させる言葉を吐いてると、こうやってしゃべりながらも思ってない。いろんな言葉、いろんなアイデア混ぜてなんとか新しい道探そうぜっていうときだから。 ただ、俺が言いたいのはそこじゃなくて、そこからちょっと離れて、もっと具体的に。もうフェス中止とか、無観客とか求めるんだったら、マジで補償とか枠組みとか仕組みとか、本当に作るべきだって。もうそういう
フジロック2021初日も早くも19時をまわった。とっぷり日が暮れたここはホワイト・ステージ。5lackとKID FRESINOというヒップホップアクトの2組に続いて、満を持して登場するのはMETAFIVEだ。諸事情により高橋幸宏、小山田圭吾、TOWA TEI、ゴンドウトモヒコが出演せず、メンバーはまりんこと砂原良徳(以下まりん)とLEO今井(以下レオ)のみ。相対性理論のギタリストの永井聖一と、GREAT3のドラマーにして、高橋幸宏とLEO今井とも縁が深い白根賢一をサポートメンバーに迎えての特別編成でのライヴだ。この状況の中での、またとない編成でのMETAがどんな色を描くのか楽しみでならない。 オーディエンスもこのコロナ禍の影響で半減しているとは言え、待ちわびた人たちがステージ前方に集合している。本来であれば、新譜『METAATEM』もリリースされ、本格的な再始動の場となるはずであったステー
全国の平沢進ファン…いや、馬の骨(=ファンの通称名)の方々、ついにである。さぞ待ったことだろう。フジロック最終日、ついに私たちは、この瞬間を迎える。そう、平沢進師匠が、今日、フジロックに出演する。 思えば、師匠がTwitterを始め「間違えてないか?私は平沢進だぞ。平沢唯じゃない。」とつぶやいたあの衝撃から約10年。気がつけば、リアルタイムのP-MODEL好きから、解散後に掘り当てたニッチな音楽オタク、「けいおん!」や、その他アニメ・ボーカロイドなどに精通したオタク、イラストや作曲などを得意とするアマチュアクリエイターまで、あらゆる人たちがその不思議な魅力に心酔。気づけばここ数年で、馬の骨を名乗る人口は遥かに増加していた。ヒラサワ・ウイルスはいま、パンデミック状態にある。今日のために初めて苗場の地を踏んだ者、泣く泣く在宅での応援を選んだ者もいる。すべての想いを受け止めたエネルギーは、強大な
言いたくなかったけど。 毎年、後半に投稿するのは、「楽しかったね!また来年!」というハッピーな記事にしています。でも、今年はそうはいきません。 ゴンちゃん誘拐、ヘリノックスをたたまずに移動する人、ゴミのポイ捨て。 どうしちゃったんだろう…。と思うのは、私だけでしょうか。 フジロックの参加回数が多いとか少ないとか、関係ない。オフィシャルサイトに書いてあることもそんなに難しくない。 「自分のことは自分で」「助け合い・譲り合い」「自然を敬う」 その上で、音楽と自然を自由に楽しみ、出演者、来場者、スタッフの全員で創り上げていくフェスティバル。 それがフジロック・フェスティバルです。 フジロック・エキスプレスは、よく運営側の人間と思われているけど、実は違います。スタッフはフジロックが好きで、楽しさをを伝えたくて集まった有志がほとんどの、運営とは別の集団です。だから、お客さんと同じ目線でいます。もっと
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はじまりはじまりと扉が開く 近年まれに見る混雑と悪天候に見舞われた2017年のフジロック。雨雲がやって来た原因は分からないけれど、たくさんのお客さんがやって来た理由の幾らかは彼にあるのは間違いないでしょう。入場規制がかかったホワイトステージはお客さんがギュウギュウのすし詰めになっていて、セキュリティに頼んで開演前から離脱する人が出るなどただならぬ状況です。人も期待もパンパンに満ちたフジロックに、みなさんのお待ちかね小沢健二がやってきました。 2016年に行われたツアー「魔法的 Gターr ベasス Dラms キーeyズ」同様、カウントダウンから始まったステージにはいきなりスチャダラパーが登場して「フージって言ったらロックて言ってくれ」「フージ!」「ロック!」「フジフジって言ったらロックロックて言う」「フジフジ!」「ロックロック!」とのコールアンドレスポンス。会場の熱気が初手から最高潮に達した
ラスボス降臨 たたかう? にげる? →おどる! 1日中雨が降り続いた2日目のフジロック。夜の21時にもなると濡れた身体が冷えて肌寒くなってくる。グリーンステージのトリに残されたのは、変態と名高いリチャード・D・ジェームズことエイフェックス・ツイン。人々は愛情をこめてエイフェックスを変態と呼んでいるだけなのだが、その真意を掘り下げてみると、こうも際立つ才能を持つ人に対して私たちはもはや“変態”としか表現できなくなるものなのかもしれない。そして1日中雨に降られ、疲れた身体でグリーンのぬかるみに立っているのは、ひとえにその変態を目撃するためなのだ。 エイフェックス・ツインは、90年代にアーティスト性の高い作品を次々にリリースして音楽界に旋風を巻き起こしたテクノビーストだ。彼の作る音楽はもちろん、特に90年代後半はビジュアル面でも奇をてらうような表現で独自の地位を築いていた。しかし2001年以降ほ
フェスの狂騒とは真逆の小山田圭吾の壮絶なクリエイティヴ ちょっとこの感情をどう言い表したら良いのかわからないのだが、全15曲を演奏し終えて、すでにビジョンには全く無言だった小山田圭吾のメッセージとして「Thank You Very Much, Everyone,Cornelius “Mellow Waves”」と投影されたあたりで、感動なのか何なんか嗚咽してしまった。この人は言葉を信じている。でも言葉の怖さも知っている。そして音楽に乗る言葉がさも簡単に自分の思惑を裏切ってしまうことも知っている。もちろん、それが嫌だから言葉を切り貼りしたような符割の歌を作ると言いたいわけでもないし、珍しく歌物かつラブソングであるというのに(いや、だからこそか)”あなたがいるなら”の作詞を他人=坂本慎太郎に依頼したりするのだろう。もちろん、坂本が優れた言語感覚の持ち主だからには違いないのだが。通常、言葉はあま
何度目かのピークを迎える曽我部恵一のいま こんな昔のことを言ってもうなづいてくれるオーディエンスがどれぐらいいるか分からないが、今日の曽我部恵一、そしてサニーデイ・サービスは2001年、伝説のニール・ヤングぐらい、ジャンルを超えた魂のライブだった。 最近のサニーデイ・サービスは、昨年のアルバム『DANCE TO YOU』での時代性を反映した、でもフォーキーな味わいもある作品性でクローズアップされ、今年はサブスクリプションのみで急遽『Popcorn Ballads』を「シェアする」という形でローンチした。シーンの一番目立つところではないけれど、サニーデイ、曽我部恵一は今、何度目かの音楽的なピークを迎えているのは相違ないだろう。 ライブ自体は最新作のモードではなく、前作のムードを踏襲。曽我部恵一(Vo、Gt)、田中貴(Ba)、岡山健二(classicus。元andymori)、高野勲(Key)
絞り込み検索 カテゴリ LIVE REPORT AREA REPORT FES GOHAN INTERVIEW PEOPLE 日付 7/21-22 (開催前) 7/23 THU(前夜祭) 7/24 FRI 7/25 SAT 7/26 SUN 7/27 – (終了後) ステージ GREEN STAGE WHITE STAGE RED MARQUEE FIELD OF HEAVEN GYPSY AVALON THE PALACE OF WONDER ROOKIE A GO-GO 苗場食堂 DAY DREAMING 木道亭 PYRAMID GARDEN Cafe de Paris BUSKER STOP エリア 場外 会場全域 BOARD WALK CAMP SITE DAY DREAMING AND SILENT BREEZE Dog Wonderland FUJIROCKERS LOUNGE
チャラン・ポ・ランタン 真っ昼間からにぎやかに、そして、騒がしく! ひとたび聴けば、中毒になる。そうよく称されるチャラン・ポ・ランタン。昨日の前夜祭のレッド・マーキーで姿を見せた際もそうだったけれど、その言葉はまったく大げさでもなんでもない。だって、平成生まれの妹で唄を担当するももと、昭和生まれの姉でアコーディオンを担当する小春からなる姉妹このユニット、人を夢中にさせる、人を惹き付けるパワーがとんでもないから。なによりステージの上の彼女らは終始全力投球で、そりゃあもう目を離せなくなるし、瞬きをした瞬間に何かが変わってしまいそうな気もするくらいである。2012年に苗場食堂のステージを踏んで以来、フジロックは3年ぶり。チャラン・ポ・ランタンと愉快なカンカンバルカンとして、7人バンド編成(メンバー全員女性)での登場だ。 ライヴは「チャラン・ポ・ランタンと愉快なカンカンバルカンです。今日は最後まで
フジロック2日目! オアシスエリアのやぐら付近にたくさんのユニフォームを着た人たちが集まりました。今年で10回目になるJリーグ苗場支部です。筆者も一参加者としてFC東京のユニフォームに中日ドラゴンズのユニフォームを重ねてオアシスエリアに向かいました。 この日はかなり暑く、日差しが容赦なく肌を刺す中、大勢のJリーグサポーター、フットサルチームのサポーター、野球ファンが詰めかけました。まずは、11時開始ということでまずは、集合写真の撮影、そしてフェアプレイ・フラッグの入場がありました。フェアプレイフラッグは、浦和と清水の両サポーターによるもので、これは今年3月の無観客試合の組み合わせですね。やぐらに横断幕やJリーグ優勝カップ、天皇杯、ナビスコカップの手製レプリカが置かれ、雰囲気を作っています。 そして各チームによる紹介およびチャント(応援歌)の披露がはじまります。地域リーグ、JFL、J3、J2
ライブの定刻時間、”ミッドナイト清純異性交遊”のサウンドが聴こえ始め、オーディエンスたちが会場の後方から大森靖子が現れるだろうと予測している中、まったく予想だにしない出来事が!いや、知る限りではあるが、自転車で客席から登場したりと、毎回変わったことをしているだけに、納得なことでもあるのかもしれないのか…。個人的にはまさか!ではあったのだけど…そう、まずステージに飛び出してきたのは、ナナちゃんというクマのぬいぐるみを抱いた、元BiS(先日解散したばかり)でメグモンの相性で知られるコショージメグミだったのである。携帯で歌詞を見ながら、大森の代わりに”ミッドナイト清純異性交遊”のボーカルを必死に担当するコショージ。 その間、大森はというと、やはり観客の後方から現れ、これも若干目を疑わざるを得ない…という感じなのだけど、炊飯器を持って、炊きたての米をその場にいる観客に配りながらステージに向かって歩
FUJIROCK EXPRESS '13 Copyright © All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission of the writers and photographers. Site managed by fujirockers.org. このサイトのテキスト及び画像データを無断で使用・複製・配布することを禁止します。 テキストや写真を使用したい場合は、問合せフォームからお問い合わせください。 確認次第、ご返答させていただきます。
フジロック史上、最も静かな伝説 開演前のグリーンに到着してまず感じた。ひとつは奥の奥まで人という、来場数4万人という、その多さと凄まじさ。そしてもうひとつは、そのたくさんのオーディエンスから伝わる、緊張感を帯びた静けさ。これまで幾度と無く聞いてきた「RADIOHEADをフジで」がいよいよ始まる。待望が至近距離まで近づいた際、空気はこんなかたちを描くのか…。BGMは、彼らの選曲と思われるエレクトロニカやポストテクノといった、高揚感とは逆方向の電子音。空は黒一色に稲光が不穏に光るという、こちらも祝祭とは別の風情で染められていた。 放たれた1曲目は”Lotus Flower”。最新作『The King Of Limbs』において比較的平坦な展開の曲をこれ幸いに、冷静さをもって彼らを見据える。…当たり前だけど本物だ。マラカスの挙動すら整然としているトムヨーク、グリーン一体を包むシンセの低音…そのリ
聞いたところによると本日の来場者は4万人とのこと。道行くフジロッカーズのおしゃべりに耳を傾けていると、「とりあえず見たい」ということでよく名前を耳にしていたのが電気グルーヴだ。スタート寸前のレッドマーキー近辺は一歩も動けない程の大渋滞で入り口にたどり着くのもままならない状況だったらしく、もちろん中も人でパンパン状態である。 「どうなっちゃってんだよ!俺達が電気グルーヴだ!」でスタートしたライブ(注:電気の前にDJをやっていたOL Killer=岡村靖幸が1990年に発売したシングルをもじっています)は”ハロー! ミスターモンキーマジックオーケストラ”で幕を開け、”少年ヤング”、”Acid House All Night Long”に続いて”shame”、”shameful”と新しい曲が続く。 シルクハットにTシャツといういでたちのピエール瀧は「すみれの花にカマキリを!」とともにカマキリのポ
毎年、おらが町のサッカーチームのユニフォームを着たフジロッカーが集まる『Jリーグ苗場支部』。口コミ、twitter、mixi等で年々参加チーム数も増え、今年はJ1(初の全18チームコンプリート!)、J2、JFL合わせて、全36チームのサポーターが集結!130人近くが集まりました。 スタジアムでは敵味方に分かれるみんなも、音楽の名の下に集えば皆友達!「あれ?私の町のチームのユニフォームがない…」と思った方、来年はあなたがチームを背負って是非ご参加を!!
モーレツ轟音アタック ものすごい轟音! 三日間降り続いた雨もものともせず、まだまだ楽しむ空気満々のフジロッカーズ。そんな空気を受け止めるのは、場外に位置す不思議エリア、パレス・オブ・ワンダー。サーカスではバイクやらお姉さんやらが空を飛び、金属のオブジェが非日常空間を彩っている。そんな一角に存在するのが、オーディション式登竜門ステージ、ルーキー・ア・ゴーゴーだ。フジロック最終日、ルーキーステージに現れた女の子二人組がステージ上で向かい合うと、猛烈な音量を炸裂し始めた。 この日最初に登場したのは、TADZIO。ボーカル&ギターのLeaderは高めのマイクスタンドに爪先立ちで向かい合い、さながらモーターヘッドのレミーのような凄まじい佇まい。対するのは無表情でドラムをどつき回す(もう、どつくと表現したくなる)ボーカル&ドラムのBucho。このベースレスの二人組、時おり女子運動部のような気合の入った
マジヤバイ! 苗場で披露した最高のラストダンス ついに、この時を迎えた。ザ・ミュージック、日本でのラストダンス。会場でTシャツを買うと、バックプリントには「THE MUSIC THE LAST DANCE」と題され、JULYには最後のフジロックを含む日本での5公演が記載されている。AUGUSTのイギリスは3公演だ。それを見るだけでも彼らにとって日本が、そしてフジロックが特別な存在であることが伝わってくる。 プライベートでも遊びに来てしまうほどフジロックが大好きな彼らに、解散前の日本最後の舞台として最終日グリーンステージのスペシャルゲストという最高の枠が用意された。ケミカルブラザーズが、グリーンステージを巨大なダンスフロアにした後、ザ・ミュージックが始まるまでの時間、待ち遠しい気持ちと、まだ始まって欲しくない気持ちが錯綜する。これはお客さんだけでなく彼らも同じだったのではないだろうか。 朝か
ライブの模様を速報! STAGE 会場から楽しいレポートをお届け MORE FUN #fujirockを含むツイートを表示しています © 2011 fujirockers.org. No reproduction or republication without written permission of the writers and photographers. Site managed by fujirockers.org. このサイトのテキスト及び画像データを無断で使用・複製・配布することを禁止します。テキストや写真を使用したい場合は、info@fujirockers.orgからお問い合わせください。 確認次第、ご返答させていただきます。
斉藤和義、中村達也によるMANNISH BOYSのライブでただならぬ熱気となったアバロンフィールド。司会として現れたNGOビレッジ村長でもある大久保青志の口から紹介されたトークのメンバーは、耳を疑う顔ぶれだった。加藤登紀子、坂本龍一、高橋幸宏、細野晴臣、原子力資料情報室より澤井正子、そして羽仁カンタ。 アバロンフィールドという、客席とステージがほとんど地続きのような場所に坂本、高橋、細野が登場するというだけでもとんでもない事件だったはずである。それが、この事態。フジロックマジックの計り知れなさに呆然としたのは私だけではなかったようだ。びっしりと人が詰まった客席の空気が、ほとばしる高揚感とピンと張りつめた集中力でただならぬムードに変容していく。 昨日も話したのだけど…と前置きをしたうえで、加藤登紀子が放った言葉は「今日このくらいのエネルギーがあれば日本は変わる」というものであった。そして「日
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