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買ってよかったもの
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最近、司書の公募がめっきり減った気がする。 数年前は、もう少し需要があったような気がするが・・・。 ここ数年で、スマホの普及もあって、誰でもどこでも調べ物ができ、 図書館でわざわざ調べる必要は、なくなってきているのではないか。 最近は見ていないが、データベースもエンドユーザー向けに改良されてきているだろうし、 司書の専門知識がなくても、簡単に文献検索できる。 図書館で相互貸借の手続きをするだけなら、別に司書である必要はない。 司書の専門性とは、なんであろうか? 病院図書室においては、医師や看護師は確かに多忙であるが、 情報検索に必要な時間は今ではほんの僅かで済むため、 ちょっと知識があれば、司書に頼らずとも、図書室を訪れるより早く情報を入手できる。 一般の人も、わからないことはソーシャルネットワークを通じて 不特定多数の人に問いかければ、誰かしらが返事をくれる。 そんな社会の中で、検索の達
以前にも書いたかもしれないが、やはり医学系図書館は特殊だ。 とにかく、情報の整備が進んでいる。 病院図書室にいたころはこれが普通だと感じていた。 しかし、CiNiiやほかの専門DBがよく利用される現在勤務する図書館にきてみると、 医中誌やPubMedのきめ細かい検索機能と比べると、正直かなり使い勝手が悪い。 シソーラスや文献の種類で絞ったり、その中でもさらにメインテーマなどでも検索できる。 しかもメタアナリシスや診療ガイドライン、ランダム化試験など、 信頼性に着目した検索までできてしまう。 ただのキーワード検索や著者検索に比べ、恐ろしく短時間で適切な検索結果が得られる。 さらには、自分で論文の質を吟味せずとも コクランやガイドライン、その他UptodateなどのEBMツールまである。 こういう、論文の質に着目したツールやDB、検索機能は 医学系ならではという気がする。 文献のオンライン化も
病院によって、図書室という部署のステータスはまちまちだ。 病院は研究機関でも教育機関でもない。 患者さんに怒鳴られることもないし、ミスをしたからといって病院全体に関わる大事件になるわけでもない。 図書室に予算をつけたところで、病院の収入に直接つながるような投資になるともいえない。(長い目で見れば全くならないわけでもないのだろうが) 私はたまたま当時の院長の意向で初の司書で正職員として入職できたが、 以前はやはり医局秘書が兼任で担当していた。 当時は「正職員で入れるなんて滅多にないから、良かったわね」と言われても あまりピンとこなかったが、現在では実に運が良かったのだと思う。 当時はEBMブームの流れもあって、機能評価でも図書室の項目が多く、ステータスが上向きになっていたこともあるのだろう。 しかし、ほかの病院図書室の司書は、必ずし正規職員でない。 ただ、正職員なみに働きながら、どうしても正
実は、私はこの3月末で今の職場を退職する予定だ。 できること全てをやったとは、とてもじゃないけど言えないが、 少なくとも後任に、専任の正職員が入職することになっただけでも良かったと思う。 司書という資格は、その仕事についていると一見すごいもののように見えるらしく、 「司書の資格ってどうやって取るんですか」と聞かれたりする。 大学で司書過程をとる人のほとんどは司書資格を取得するが、 その中で本当に司書になる人は100人中1人くらいらしい、と大学時代に聞いていた。 病院図書館の司書というのは、司書の中でもあまり知られていない、 マイナーな職業だろう。 病院図書室では専任の司書がいないところも多いし、 専任であっても派遣であったり非常勤であったり嘱託であったりと、 正職員というような福利厚生に恵まれた雇用環境におかれていない人が多い。 結局、病院図書室司書の役割とは何なのだろうか。 専門性はどこ
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