ジョージ・オーウェルの「1984年」というSF小説を読んだ。 一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫) 作者: ジョージ・オーウェル,高橋和久 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2009/07/18 メディア: 文庫 購入: 38人 クリック: 329回 この商品を含むブログ (305件) を見る (以下ネタバレありありなので隠します) この本を語る場合に必ずといっていいほど出てくる単語は、ディストピアだ。 ディストピアとは、ユートピアの反対概念であり、日本語で言うと地獄絵図が妥当な翻訳だと思う。 天国と地獄。 どちらに行きたいかは普通聞くまでもないだろう、また逆にどちらを人間がより恐れているかも。 西洋東洋問わず、天国の絵画と地獄の絵画は、その生き生き具合が全く違う。地獄やら悪魔やらを人間が考える場合の想像力の羽ばたき方といったら、 どうしてSFは悪夢のような社会を描くのか、そ