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円安とは
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立花隆著「天皇と東大」(上下巻)を読了した。「文藝春秋」に連載された原稿に修正を加えた1600㌻に及ぶノンフィクションで、「大日本帝国の滅びの道筋」が描かれていた。立花氏はアカデミズムとジャーナリズムの分水嶺に位置し、両者の優れた面を併せて提示できる稀有の存在である。 「朝まで生テレビ」などで、以下のような趣旨の発言を頻繁に耳にする。即ち<日本のファシズムは民衆の排外主義に根差し、メディアの煽りもあって広まった。軍部や政治家だけに戦争責任があったわけではない>……。 定説化しつつある上記の論調が全くの的外れであることを、本書は明確に示している。大正デモクラシーとマルキシズム支持の広がりに危惧を覚えた軍部、政治家、民間右翼が一体となり、<チーム>を形成した。彼らの思想的支柱になったのは戸水寛人、上杉慎吉、平泉澄、土方成美ら東大教授だった。 上杉は天皇神格化を目指しながら、精華を見ることなく他
昨日(7日)、辺見庸氏の講演会「個体と状況について~改憲と安倍政権」(明治大学アカデミーコモン・ホール)に参加した。開場30分前には100人近い列ができる盛況ぶりで、バッハが流れる中、辺見氏が麻痺した右半身を引きずるように登場すると、大きな拍手が湧き起こった。 脳出血後のリハビリに励みつつ、抗がん剤も服用されている辺見氏は、副題の「○○の固有名詞」(我々の飼い犬と揶揄されていた)を口にすると体調が悪化すると話し、笑いを誘っていた。辺見氏は以下に留意し、闘病生活を送っているという。第1は<今が最終到達点と考え、今という永遠に生きる>、第2は<自分の内面の声に耳を澄まし、承認できないことは拒む>、第3は<単独者として生きる>……。この3点は今回の講演の基調になっていた。 第1章は<言葉と記憶の死>である。ここ数年、自衛隊出兵、共謀罪、教育基本法と憲法の改悪と状況は悪化しているが、根底にあるのは
熱発した。どこでうつったのだろう? 一番近くで息をしているのは、ベランダで遊ぶ鳥たちだ。連中のインフルエンザに俺の「妄想菌」が混ざれば、珍種の病原体が発生しないとも限らない。薬を飲んで横になり、「ご臨終メディア」(集英社新書)を読んだ。そのうち眠りに落ち、オダブツする夢を見る。「死ぬって麻痺することか。気持ちいいんだな」と感じていた。 森達也氏と森巣博氏という、「非国民」を自任する作家の対談を収録したのが本書である。森氏はオウムの実像に迫ったドキュメンタリーで知られ、森巣氏は異能のアウトローとして注目を浴びている。2時間足らずで読了出来る量だが、強烈な毒を秘めていた。言葉の刃は二十数年、メディアの端っこで生息していた俺自身にも向けられていた。本書を読みつつ思い出した二つの出来事を紹介してみたい。 その一。昭和天皇が病に臥していた折(88年暮れ)のこと。「陛下」が「陸下」で印刷に回る寸前、誤
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