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hirotophy.hatenablog.jp
よく晴れた10月の日曜日。僕は、実家ちかくのファミレスに母といっしょに来ていました。家に帰る前に母と食事をする、僕たち馴染みのお店です。 「裕斗、あんたもっとちょくちょく顔出しなさいよ」 「よく来てるでしょ。今日だって会社ではみんな俺のこと親孝行だって」 「あらー、みんなお母さんがパソコンわからなくてもほっとくのー?」 「普通はわからなかったら自分で調べるの!」 いつもと変わらない会話。 でも内心、僕は少し緊張していました。まるで何かの試合の直前に、フィールドの脇で待機しながら感じる高揚感まじりの気合いのような。 僕は今日、HIVの話を母にしようと決めていました。 悩みを打ち明けるわけじゃない 母にHIVの話をすることは、僕にとって大きな意味がありました。 告知を受けてからしばらくの間、HIVは僕にとって「大きな悩み」でした。HIVを持ったことを「とんでもないこと」「忌まわしいこと」だと思
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