北野武監督の『首』がU‐NEXTで配信されました。 実はわたしはU‐NEXTヘビーユーザーであり、この配信を楽しみにしていました。 冒頭、森の中を流れる小川に浮かぶいくつもの武士の死体。キタノブルーが美しく、無惨な情景なのに思わず見惚れてしまい、一瞬にして引き込まれます。 カメラが寄っていくとその死体の一つには首がなく、真っ赤な切り口から数匹の蟹が出てきました。 エンターテイメントとしてまた芸術作品としても素晴らしいのですが、今回は教育ママの日本史学習視点で感想を書いてみたいと思います。 荒木村重の謀反 物語は、荒木村重が謀反を起こし有岡城に籠城して1年3か月というところから始まります。 荒木村重の事件は、2022年に直木賞を受賞した『黒牢城』(米澤穂信)で描かれたのが記憶に新しいですね。謀反を起こして敗れ一族皆殺されたのに、自分だけ逃れて生き残った人です。 (6月に文庫版が発売されます!