「表題」「標題」「掲題」。これらはメールのタイトルを指す言葉で、ビジネスメールなど固い内容の文面でよく使われている。例えば、「表題の件について、ご相談させていだたきたく……」といった言い回しで、メールのタイトルに書かれた内容をそのまま受けて、本文を続けて行く際に使われる。 本文中でタイトルに書いた内容を繰り返さなくてよいため、非常に使い勝手がいいのだが、それぞれ微妙にニュアンスが異なるのに注意。「表題」は全体を総括する大きなくくりりのタイトルで、言わば書籍名や雑誌名に当る部分だ。「標題」はそれより小さなまとまりのタイトルで、各章の見出しといった意味を持つ。メールの見出しがどちらに該当するのかは判断の分かれるところ。 なお、「掲題」はその字の通り「掲」げられた「題」だが、国語辞典によっては掲載されていないこともあり、「表題」「標題」ほど認められた語ではない。 どれを使っても、明確な間違いとい