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大谷翔平
kohitujipatapon.hatenadiary.com
木 作者:幸田 文 新潮社 Amazon 著者は木を見に行く。北は北海道、南は屋久島まで、えぞ松、藤、ひのき、杉、ポプラ……野生のものから人の手で植樹されたものまで、そして、生きた木から、挽いて材となった木まで。 読んでいるうちに、木に人格があるような気がしてくる。著者は、木を見に行くのではなくて、木に会いに行くのだ。 大切に保護されている松の木のことは、「かしずかれている」といい、杉の大樹には、「悠久泰然」「貫禄」という言葉を使う。 曲がって育ったひのきには、「生涯の傾斜を背負って」忍耐を重ねて生きていくことを思い、「かしいで生きていても、なにもいわない。立派だと思った。が、せつなかった」と書かれていて、いとおしく思えてくる。同時に我が身の居ずまいを振り返ってしまう。 それぞれが生まれ育った境涯や、その種類によって、性格も生き方も違う木々。 木肌の模様や色から、それぞれが似合った「きもの
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