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ノーベル賞
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2018年7月1(日),「現場介護職員によるわたしたちの介護自慢大会」第2回を開催します! このイベントは,現場介護職員が日頃のリハビリや介護への取組について発表する介護自慢大会です! 第1回の様子は,こちら(「第一回介護自慢大会」)をご覧ください。 みなさんが日頃行っている取り組みや事例を他事業所や他部署の介護職員さんに自慢したり、相談したりして、介護のちょっとしたノウハウやコツを共有できる場にできればと思います。 また、この機会に多くの仲間を作って頂ければと、介護自慢大会終了後に懇親会を企画しております。 日時:2018年7月1日(日)12:00~16:00 会場:大分リハビリテーション病院 ☆入場無料☆ 当日参加もOKです! 以下のような自慢・相談を気軽にやる会です。 発表内容が思いつかない人も、聴きにくるだけでもよいので、お気軽にご参加ください! このような人に、このようなケアをし
前回,施設長から学会発表をお願いされたリサさん。 マナブさんに口頭発表とポスター発表の違いについて説明してもらい,リサさんはポスター発表をすることになりました。(「介護研究 ポスター発表に挑戦する」) さて,今回は前回に続き,ポスターの作成を始めます。 マナブさんが自分のUSBをパソコンにつないで,リサさんたちにパワーポイントのファイルを見せました。 「じゃあ,ポスターを作ろうか。これは(ポスターテンプレ)僕が前に作ったポスターのテンプレートなんだけど。」 「おお,すごい!」 「タイトルは,一番最後に決めればいいと思うんだ。まず発表者は・・・」 「リサ,アキラ,マナブ,でいいかな。」 「うん。あと,所属なんだけど,オレ,いま大学院にも通っているから,大学院の名前も入れて欲しいんだ。」 「え,そうなの?すごい!」 「まあ,いろいろあってね,研究したいと思うことがいくつかあったから。」 マナブ
これまで,介護の研究方法について,いろいろ紹介してきた。(「自分たちの介護を研究したい!研究方法のまとめ」) ここでは,その研究を発表する方法について書いてみる。 発表には,大きく分けて口頭発表とポスター発表があるが,ここではポスター発表について紹介する。 はじめての研究発表 「ちょっと,リサさん,いいかなあ。」 リサさんはギクッとしました。急に施設長に呼びとめられたのです。 「はい,なんでしょう。。。」 「実はね,今度,県の研究発表会があるんだけどさ。リサさんに,この間の足浴の研究を発表してもらいたいんだよ。」 「発表ですか?」 「そう,発表。せっかく研究したんだから,発表しないともったいないでしょ。うちの宣伝にもなるしさ。お願い。」 「うーん,私,発表とかしたことないんですよね。」 「あ,マナブ君は発表したことがあるから。彼と一緒にやれば,大丈夫だよ。」 「そうですか。わかりました。で
これまで介護の研究法として,条件を比較する実験(介護研究 条件を比較する)やアンケート調査(介護研究-アンケート調査の方法-),単一事例の研究方法(介護研究ーABABデザインを用いた研究ー,音楽療法の効果を検証するーマルチベースラインデザインー)などを紹介してきた。 このような方法はすべて,「行動の回数」や行動が起こったか起こらなかったか「Yes / No」で表されるデータ(「01データ」)など,すべて数値化できるデータである。このようなデータを量的データという。 しかし,通常介護をしていると,このような量的データで表すことが難しいようなことが多くて,むしろそういうことをテーマに研究したいという人も多いかもしれない。ここではそのような量的データでは扱うことができない質的データを扱う研究について紹介する。 介護の仕事を続ける理由 「リサさん,ちょっといいかな。」 リサさんが仕事を終えて帰る支
これまで,単一事例の研究として,ABABデザインを紹介した(「介護研究ーABABデザインを用いた研究ー」,「寝たきりの高齢者へレク活動ーボディソニックの検討ー」)。 ABABデザインは,ベースラインのAデザインを実施した後,介入のBデザインを実施し,その後いちどAデザインに戻さないといけない,というデメリットがある。 実際の現場では,一度はじめた取り組みをいったんなしにする,というのは,現実的ではないかもしれない。 ここでは,ABABデザインに代わる研究方法として,マルチベースラインデザインを紹介する。 ちなみに,筆者は音楽療法については素人レベルの知識しかないので,その辺はご了承願いたい。あくまで,マルチベースラインデザインの紹介として読んでもらいたい。 音楽療法士のウタコさん 主任のケンゴさんが,リサさんとアキラさんに新人を紹介しました。 「今日から,うちのフロアに来てもらうことになっ
介護施設の利用者は,それぞれがそれぞれに個性を持っている。 そのとき,個別の対応が必要になる場面も出てくるだろう。 その「個別の対応」が有効なのかどうか,検討することは意外と難しい。 ここでは,個別の対応の効果を検討する方法について,例を示しながら説明する。 入浴拒否の事例 特養で働く介護士のリサさんは,「介護研究 条件を比較する」や「介護研究-アンケート調査の方法-」での実績が認められ,施設の中では「研究と言えばリサさん!」と認識されるようになっていました。 リサさんもそれを悪くは思っていないようで,データから自分たちの取り組みの有効性を考えることが,楽しくなっていました。 「ねえ,リサさん,お願いがあるんだけど。」 同僚の介護士アキラさんが,リサさんに話しかけてきました。 「どうしたの?」 「あのね,私が担当している利用者のAさんのことなんだけど。」 「うん。」 「あの人,入浴拒否がす
寝たきりで,言語的反応や行動的な反応が見られない利用者の方へのアプローチは難しい。特に高齢者介護施設での寝たきりの方へのレクリエーションは,その人の反応が見られにくいし,しゃべることも動くこともできないから,どうしたらいいのかわからないことが多いと思う。 実際,現場の方と話していても,このことを相談されることも少なくない。 私は,「寝たきりの利用者への名前の呼びかけについて検討する」でも書いたけど,寝たきりの方への反応について研究していた(「重度認知症高齢者に対する働きかけについての一考察:聴覚・触覚刺激を中心として」)。ここでは,私なりの寝たきりの方へのアプローチ方法を書いてみる。 重症心身障害者での療育活動を参考にする 高齢者で寝たきりの方へのアプローチについての研究は,ほとんどされていないのが現状だろう。 でも,身体的・知的に重度の障害を持った重症心身障害者については,「どんなに重い
「介護研究 条件を比較する」では,研究をする上で,条件による違いについてどのように検討したらよいか説明した。 ここでは,実際に筆者が行った研究も紹介しながら,さらに条件の比較について理解を深めてもらいたい。 また,研究をする上での注意事項なんかについても説明できればと思っている。 筆者の論文の紹介 まず,紹介する筆者の論文だが,これは筆者の博士学位論文であり,web上でも公開されている(「重度認知症高齢者に対する働きかけについての一考察:聴覚・触覚刺激を中心として」)。いま読み返してみると,本当に拙い文章で,構成もわかりづらく,めちゃくちゃ恥ずかしいんだけど。でも,研究の方法や研究をする時の流れの理解に,役立ってもらえるんなら,ということで,紹介することにした。 内容は,アルツハイマー型認知症が重度化して,寝たきりとなって,言葉による反応や行動・表情などの反応も見られにくい高齢者が,周囲か
介護職の専門性を高めるために,必要なことは何だろう。僕は,介護職の専門性を高めることが,いまとても必要だと感じているし,介護に従事しているたくさんの人が,「専門性を高めたい」,「介護職を専門職として認められたい」と感じているのだと思う。 それには,介護職が研究をして,それを共有することが絶対的に必要だと僕は思っている。いくら勉強しても研修に参加したりしても,それは介護の専門性を高めることにはつながらない。介護職の専門性を高めることは,介護職自身が研究するしかないと考えている。 ここでは,それがなぜなのか,どうして介護職が研究をやらなきゃいけないのか,ちょっと僕の考えをまとめてみたいと思う。 いくら勉強しても専門性は高められない まず,大前提として,いくら勉強しても介護の専門性は高められないことを伝えたい。 介護に関わる教科書の著者の部分をよく見てもらいたい。ほとんどは,現場で働いていない人
2018年4月22日(日),「現場介護職員によるわたしたちの介護自慢大会」第一回を開催しました! 12時~16時の長丁場。そのあと,17時~21時まで宴会。 そんなスケジュールでしたが,いろんな方々と出会うことができ,皆さんと楽しくお話することができました。 参加者は,私を入れて18名。みんな熱心に議論していただきました。 アイスブレイク 今回は,「施設,法人の垣根を越えて,介護の取組や技術を共有しよう!」という目的だったので, それぞれのグループにはできるだけ別法人の方が参加できるようにしました。 そのため,最初のアイスブレイクが必須! アイスブレイクっていうのは,初対面の人たちが,緊張をほぐす・仲良くなるためのゲームのようなものです。 今回は・・・ ・数珠つなぎ自己紹介 グループの中でじゃんけんをして,最初のに勝った人から,「自分の好きなこと」と「自分の名前」を自己紹介 次の人は,「〇
いくつか記事もたまってきたので,ここでまとめておこうと思う。 このページは,固定ページにしておいて,随時更新する予定 介護職が研究をすることの必要性ー専門性を高めるためにー 介護職の研究がなぜ必要なのかまとめました。 かなり気合入れて書いてます! 介護職を専門職として,他職種にも認めてもらいたい。そのためには,どうしても介護職自身が研究をして知見を積み上げていくことが必要です。それについて,詳しく書いたつもりです。 「介護職が研究をすることの必要性ー専門性を高めるためにー」 介護研究の意味と意義 そもそも研究って何?その意義について説明したもの。 そして,介護福祉学の発展には,この研究が必要だ!ってことを書いた。 「介護研究の意味と意義」 リサーチクエスチョンを立てる 研究を始める第一歩は,研究テーマを決めて,リサーチクエスチョンを立てることだ。 つまり,「これってどうなんだろう?」という
「自立支援」 福祉の世界では,「自立」という言葉がよく使われる。 でも,「自立」ってなんだろう。 あなたは,「自立」してますか? 「自立」とは デジタル大辞泉さんの定義によれば,「自立」とは, 他への従属から離れて独り立ちすること。他からの支配や助力を受けずに、存在すること。「精神的に自立する」 支えるものがなく、そのものだけで立っていること。「自立式のパネル」 つまり,物理的な「自立」は,そのものだけで「立っている」こと。 この定義に従えば,介護者の支えがないと立っていられない状態は,「自立」ではない。 杖や手すりを持って立っているのはどうか。 自分の力だけで立っているのだから,1の定義にある「他からの助力は受けずに」という部分はクリアしているけど,2の定義にある「支えるものがなく」は満たしていないから,「自立」とは呼べないのかもしれない。 じゃあ,独居の高齢者で,歩行時に杖が必要な人は
介護保険は2000年に施行されて,その内容はめまぐるしく変化している。 その背景には,加速していく高齢化に対する危機感のもと,それに対応するために様々な戦略が策定されて,対応していった背景がある。 これまで,「2018年度の介護保険の改正のポイント」,「介護保険の概要」についてみてきた。 ここでは,20世紀末からの高齢者福祉の展開と介護保険制度の変遷をみていく。 高齢者保健福祉推進10か年戦略(ゴールドプラン)策定 1989年 高齢者保健福祉推進10か年戦略,通称ゴールドプランは1990年~1999年度の10年間にわたって,長寿・福祉社会を実現するための施策の基本的考え方と目標を掲げ,高齢者介護の全国的な基盤を整備し,急激に進む高齢化社会に対応する目的で策定された。 主な内容は, 在宅福祉(訪問介護,ショートステイ,デイサービスなど),施設福祉(特養,老健など)についての10年間の整備目標
しばらく,研究方法関連の記事を書くのを休んでしまっていた。 「介護研究の進め方(研究計画を立てる)」の続きです。 研究全体のまとめはこちら 正直,何を書こうか悩んでいた部分はあるんじゃけど,とりあえず研究計画の基本的な考え方を書いてみようと思う。 他にも書かんといけんことはいろいろあるけど,まあ自分のペースで進めていきます。 リサさんの苦闘 例えば,施設内で,何かしらの活動をしたとする。じゃあ,足浴を取り入れてみる!ということにしようか。 それでは,介護福祉士のリサさんに登場してもらって,物語形式で進めてみることにする。 *ここからの話は,研究計画について説明するために作った完全に架空の話です。足浴にこのような効果があると検証されているかどうかは,筆者は知りません。 介護士リサさんの提案で,ある施設のあるユニットで,足浴を週に1回取り入れてみることにしました。 普通なら,活動に足浴を取り入
ああ,ブログをだいぶ放置してしまった。。。 前回,「介護研究 条件を比較する」という内容で,利用者の行動データを比較する方法を書いていたので, 今度は,職員を対象にアンケートをとって,その属性間を比較する方法について書いてみようと思う。 ストレスの把握 前回と同じように,リサさんと施設長に登場してもらおう。 なお,前回同様,今回の話も実際の話ではなく,あくまで架空の話です。 リサさんが仕事を終えて記録を書いていると,アキラさんがやってきた。 「ねえ,リサさん,Aさんのこと聴いた?」 「え?どうしたの?」 Aさんは最近入ってきた男性の介護職員のことだ。 「Aさん,ここ数日無断欠勤していて,どうも辞めるらしいよ。」 「え?もう?まだ2週間も経っていないのに。」 「Aさん,ちょっと口下手というか,コミュニケーションが苦手みたいなところがあるじゃない。だからかなあ。」 「うーん,どうだろう。優しそ
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