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大坂なおみさんが、地元ニューヨークに行われるウエスタン・アンド・サザン・オープンへの出場棄権を表明して半日、一転、棄権を撤回して出場することになりました。「BLMに注目してもらうという目的は達成できたから」との理由。たしかに改めてアメリカの現状を考えるきっかけになったので、これでよかったと思います。 このブログもネットから消そうかと思ったのですが、日本の反応を見て「大切なことなんだろうけど、棄権するほどなのか?」と感じた方も多かったようなので、少し書き足してこのままにします。「スポンサーもいるのに」と懸念する声もありました。アメリカのスポンサーは、契約している選手がこのような行動に出た場合、一緒に立場を表明するケースが多いです。 個人的に、日清食品は彼女の姿勢を支持する声明を出せばいいのに、と思っています。ラーメン、食べてますからね、アメリカ人。BLMを支持する層の人はとくに。公式ページで
アメリカで長いことつづく人種間の不平等が劇的に変わろうとしている2020年6月、Netflix が絶好のタイミングでスパイク・リー監督のダ・ファイヴ・ブラッズを公開。 私の最初の感想。 スパイク・リー『Da 5 Bloods』。期待値が高すぎたのか、「詰め込みすぎでは?」「みんな歩くウィキペディアみたいな話し方をしすぎでは?」との思いに邪魔されて、のめり込めなかった。いま、絶対に見た方がいい作品ではあります。もう1回見たら私も感想が変わるかも(変えたい) ごめんなさい。New York Times などアメリカのレビューも好意的だし、私のSNSのTLもほめそやしている人が多いし、「あれ? 私だけ?」って思ったらimbd.com の一般視聴者のレビューは6月18日現在、10点満点中6.8と少しきびしい。 それを読むと、エピソード詰め込みすぎとか、登場人物の年齢がおかしいとか、セリフが硬いとか
5月25日にミネアポリスで起きた、元警察官のデレク・シャービンと他3名がジョージ・フロイドさんを、圧死させた件で全米が紛糾し、世界中が注目しています。駆け足ながら、今回の事件の背景をまとめた記事も多くの人に読んでいただき、ありがとうございます。11日が過ぎた現在も、各地で抗議運動が続いています。人が集まることについてはいろいろな意見があるでしょうが、取り囲んで加担した3人も逮捕、起訴されたので、やはり効果はあったのではないでしょうか。 2013年から始まり、2015年あたりに大きく高まったブラック・ライヴス・マター運動は、SNSカルチャーと親和性が高いのが特徴です。非常に深刻な話でも、「流行りのコンテンツ」になってしまう危うさがある。それでも、いままで以上にアメリカの人種差別問題について考えるきっかけになったのはよかったように感じています。 この文章はブラック・ライヴス・マター運動そのもの
2020年はもう何が起きても驚かない、と思っていた3月13日の金曜日。あっさり、びっくり仰天しました。ジェイ・エレクトロニカが、あの、10年以上も出す出す詐欺を続けていた、2007〜08年当時は最恐MC登場と噂され、エリカ・バドゥとつき合い、その次によりによってロスチャイルド家の娘さんと交際してイギリスに移住し、そのあいだも「出す出す詐欺」を続けていたジェイ・エレクトロニカが、とうとうデビュー・アルバムを出しました。もうね、待ちくたびれて、彼に関しては「パトラッシュ、もう疲れたよ、なんだかとっても眠いんだ‥(パタリ)」状態でした、私。 彼の名前が世に出てから干支が一周回ってしまったので、「ジェイ・エレクトロニカって誰?」のヒップホップ好きも増えているかと思います。なので、彼の紹介と、衝撃の傑作『A Written Testimony』(証文、の意) の聴きどころを簡単に解説します。 A W
リル・ナズ・X(とビリー・レイ・サイラスの)Old Town Road Remixがビルボードホット100の18週連続1位を達成しました! これ、すごい快挙です。 ビルボードのチャートはアーティストや曲の「すごさ」を強調するために、さまざまな計算をして使われるけれど(3つのチャートで同時トップ10入り!、とか)、シングルの売り上げ、ラジオプレイとインターネットのストリーミング回数を加算するホット100はメインのチャートで、ダイレクトに「人気の曲」を映し出すので、1位を獲ること自体、大変です。 それを、18週間連続の新記録を達成。それまではマライア・キャリーとザ・ボーイズ2メンのOne Sweet Day(1995年)と、 ルイス・フォンシ、ダディ・ヤンキー、ジャスティン・ビーバーのDeapacio(2017年)の2曲が16週間連続がタイ記録を保持していました。 リル・ナズ・XのOld T
アリアナ・グランデの新作『thank u, next』が、もう大好きです。2月にリリースされて以来、ずっと聴いている。実は、このアルバムはアメリカほか全世界でもぶっちぎりで聴かれていて。リアーナとドレイクが持っていた最多ストリーミング回数の記録を抜き、ビルボードのホット100ではトップ3を同一アーティストが独占という、ビートルズが1964年に打ち立てた記録を半世紀ぶりに達成。 私は、「アリアネーター」と呼ばれるほどのファンではないけれど、2012年、子役上がりだったアリアナが、ほぼ子どもとその保護者のお客さんの前で歌っていたデビュー前のお披露目ライヴでその歌唱力にぶっとばされてから、ずっと応援しています。ライヴは3回、取材のつきそいで本人に会ったことは1回。ワガママだとか、ディーヴァとかよく叩かれてきたアリアナですが、取材やコンサートを見ると「ザ・プロ」と呼ぶしかない、正真正銘のすごいシン
『サバイビング・R.ケリー』、観ました。6回シリーズ全部。哀しくて辛くて、エピソード5では号泣して、どっと疲れたけれど観てよかったです。フライング気味で予測すると、9月に発表されるエミー賞(テレビ/配信版アカデミー賞)のドキュメンタリー部門は、制するんじゃないかな。 アメリカのアマゾン・ビデオではストリーミングで販売していますが、日本はまだです。私はDaily Motionで観ました。ほめられた鑑賞法ではないけれど、先に見て、ここで案内をすることに意義があると考えたので。 R.ケリーは極度の飛行機恐怖症のため、来日公演も、プロモ来日もしたことがありません。ラスベガスのプレス・ジャンケットでも、シカゴから側近と一緒にバスを貸し切ってやってくるレベル(おまけに、途中で引き返してまたUターンしたので、ニューヨークから飛んだ私はめちゃくちゃ振り回されました)。それもあって、ほとんどの日本の人にとっ
恐れていたことが、いや、心の中でわかっていたことが現実になりました。 アメリカのケーブルテレビ局、LifeTimeで<Surviving R.Kelly>が放映されました。ずっと問題になっている、R&Bシンガー、R.Kellyの女性関係に焦点を当てたドキュメンタリー。元妻などを含む女性のインタビューが目玉らしい。日本では見られませんが、1時間番組が6回ですから、けっこうなボリュームです。これまでもちょくちょく出ていた話ではあるものの、現役のアーティストの過去と現在の素行について、大々的なドキュメンタリーが作られるのはかなり特殊な事態です。ケーブルテレビとはいえ、LifeTimeはディズニー/ABC/ハースト/A&E傘下のしっかりした局で、北米ではネットや携帯など、この系列と契約している人ならまず観られます。 ドキュメンタリーの体裁を取っていますが、客観的に「どう思う?」という問いを投げかけ
今週末、とうとう、チャンス・ザ・ラッパーが初来日しますね! ということで、予習代わりに「こんな人なんだよ!」ってのを書いてみます。 題して、チャンス・ザ・ラッパーに関して「へぇ!」な7つのこと、挙げてみましょう。 1 高校生の時、停学を喰らって、その10日間のことをミックステープ『10 Day』(作品)にして世に出てきた 2 同じシカゴ出身のカニエ・ウェストに多大な影響を受けている。ものの、カニエからGOOD Music入りへ誘われたらあっさり断った 3 13才頃、オバマ元大統領に直接、「ラッパーになるんだ!」と宣言した有言実行野郎 4 ほぼ同じ顔のとーちゃんと弟がいる 5 ジェイ・ZからJコールまで同業者みーんなが心底羨むものを持っている 6 広告一つでグラミー賞のルールを変えた 7 『Coloring Book』の本質はゴスペル・ラップである 解説していきましょう。 1は有名なエピ
Kids See Ghosts おばけが見える子どもたち=カニエ・ウエスト&キッド・カディ 村上隆さんとカニエ、再コラボのジャケット。最高です。 Yeの全曲解説とは趣を変え、私がひたすらキッド・カディをほめそやすブログです。アルバムのことも書くけれども、大枠は キッド・カディが大好きだーーーーーーっ という気持ちを、積極的に発露していこうかと。 カニエさんの知名度というか、お騒がせ度がずば抜けて高いため、影に隠れていていますが、キッド・カディも大した才能の持ち主です。09年、デビュー直前にインタビューしたとき、 「ヒップホップのアルバムを3枚だけ出して、あとは俳優に専念する」 と言い放ち、私は私で「何を言ってるのかな、このガキンチョは」と思いつつ、まぁ、そのチャーミングさにもだいぶやられてしまい。ちなみに、今作は7枚目です。続けてくれて良かった。 カニエのG.O.O.D. Musicから『
また、ブログの間隔が空いてしまいました。「せめて週1でアップデートしよう!」と年始に思った、あの決意はいずこへ。年始から2月いっぱいまで忙しく、3月は少しのんびりやりたいなぁ、と思っていたらウクライナ侵攻が始まってしまって。... Read More 『Heaux Tales』=『ホー・テールズ』。珍しい表記に読み方を迷い、合点がいってから2度見、3度見。ジャズミン・サリヴァン、ぶっ飛ばしてきたな。heaux、 whore、 ho、ホー。ヒップホップ・カルチャーを知っている人にはおなじみの「本人以外は言っちゃいけない単語」です。3種のつづりで書いてみたものの、私は会話で使ったことはありません。「bitch」のもっと激しいヴァージョン。性悪の意味もあるbitchとはちがい、まずはセックスにかんする言葉です。... Read More
『DAYTONA』と『Testing』で諸手を上げて、嬉しさのあまり、そのまま左右に振ってしまうようなヒップホップ・ウィークを過ごしたあと、カニエ・ウエストからド級ストライクな『Ye』が届きました。両手を上げて油断していたから、お腹のあたりでまともに受け止めちゃった。痛いってば。カニエ、まっすぐすぎる。 『DAYTONA』が出たところで、本題に入る前にプッシャ・Tとドレイクの件。ビーフの戦法が姑息だからプッシャ君に腹を立てたけど、それと作品は別。アルバムは好きでよく聴いています。大体、アルバム・リリース前後のビーフとか、ただの炎上商法でしょう。いちいち反応したくないんだけど、ドレイクと近いプロデューサー、Noah40が患っている多発性硬化症をディスソング「The Story of Adidon」で挙げているから。北米ではよく聞く病気で、「MS」だけで通じるほど。闘病している人、周りの人の気
2018年、4月最終週は怒涛のリリース・ラッシュ&ニュース・ラッシュでした。ジャネール・モネイ、アンドロイドから生身に戻ってからの、カミングアウト/NAS元嫁ケリースからDV疑惑/J・コールの鋭すぎるラップ。チャートの頂点取りつつ、敵が増えること確実/もろフランク・オーシャンな曲を含め、小袋成彬という奇跡。そして、またしてもカニエ・ウエスト大暴れon line。 スーパー仕事モードで、われながら気の毒なGWを過ごしている私を爆笑させてくれた『Ye VS The People 』訳してみますね。緊急リリースされただけあり、フリースタイルの応酬に聞こえます。 まず、基本情報。 過日、お騒がせ天才ラッパー、カニエ・ウエストが“MAKE AMERICA GREAT AGAIN”というトランプ大統領のスローガンが入った、通称MEGAキャップを被ってSNSに登場。四方八方から飛んでくる矢をはね除けるよ
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『MS. BRUTALLY HONEST – ライター池城美菜子のピリ辛ブログです。音楽1番、くせ毛...』の新着エントリーを見る
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