サイモン:意思決定論 † 組織を意思決定の複合体系ととらえる。 意思決定者である個々人(組織メンバー)の意思決定が,相互に影響し合いつつ組み合わされて,組織体の行動が導き出されるという。行動そのものではなく,行動に先行してそれを生み出す意思決定を企業行動の中心的な概念ととらえ,その意思決定に対するさまざまな研究を通して,人間および企業の行動を分析。 ↑ サイモンの人間観 † サイモンは,人間を限定された合理性を有する意思決定主体と仮定。 人間はできるかぎり合理的に意思決定しようとするが,合理性に限界が存在するために,完全に合理的な意思決定をすることはできない。 合理性の限界とは, 意思決定のために必要なすべての情報を収集できないという,情報収集能力の限界 意思決定に基づいた行動の結果をすべて完全に予想することはできない,という計算能力の限界 ↑ 意思決定プロセス