3月末に新型ブタインフルエンザがカリフォルニアで2人の子供に感染し、人人感染が起きていることが米国CDCから22日発表された。豚インフルA(H1N1)株である。一方、カリフォルニアが隣接するメキシコで現在、原因不明の高致死性の呼吸器感染症が発生していて、その病原体がカリフォルニアのインフルエンザと同一の可能性が出ている。メキシコでの感染症の致死率は10から30%と高い。パンデミック発生の可能性が高くなっている。米国CDC、WHOも動き出している。23日、当ウエブからパンデミック・アラート第3報を出している。 夏場に入るから、この新型インフルエンザがパンデミックを起こすとしても、現在はそれほど拡大しない可能性があるが、今秋頃から世界的に広がることが懸念される。いずれにしても新型A(H1N1)株の特性を見極めて、対策を急ぐ必要がある。