戦後70年を契機に、当時の記憶を次世代へつなごうと企画した同展。展示コーナーには、島内に残された戦争資料約30点を展示している。資料は、軍服や千人針など身近なものが中心。本土から遠く離れた離島の地も等しく戦争を経験していた事実が伝わる内容となっている。 展示品には、1945(昭和20)年8月の終戦当時、特攻隊に志願し10月の出撃に向けて訓練を重ねていたという島内在住者から提供を受けた「海軍予科練習生制服」もある。 館内の見学者には、鳥取県から島内へ帰省中という親子連れの姿も。「この時代には特攻隊も身近な存在だったということがわかった」(母親)、「(特攻隊として)鳥取県から出撃した人があるのは聞いていたが、隠岐の人も同じように志願していたことを初めて知った」(小学生男児)と話し、見学後は戦争関連図書を2冊借りて帰っていた。 開館時間は10時~18時。観覧無料。8月30日まで(図書館休館日を除