山本夏彦氏(「やぶから棒」新潮社)のお言葉である。 氏は2002年10月23日、胃ガンの為死去した。87歳。 本音でせまる辛口コラムニスト。出版社・工作社社長で同社のインテリア雑誌「室内」編集長。 この「悪魔のことわざ」にも何回も登場頂いているだけに、まことに残念の極み。 山本夏彦氏の名言の数々を集めた。 氏はまさに、日本のマーク・トウェインである。 「ワイロは浮き世の潤滑油である。もらいっこない人は自動的に正義漢になるが、 一度でももらってごらん、人間というものが分かる。 古往今来正義の時代は文化を生まなかった。 『文化は腐敗の時代に生まれた』と昔,渡部昇一は言った。卓見である」 『週間新潮 95.7』 「タバコの害についてこのごろ威丈高に言うものが増えたのは不愉快である。 いまタバコの害を言うものは、以前言わなかったものである。 いま言う害は全部以前からあった