堆肥ができるための必須条件 木の葉など有機物は自然のなかにおいて、長い時間をかけて、ゆっくり熟成して堆肥となり、次世代の肥料となる循環をつくります。これに対し短期間で人工的に作る堆肥は人がそれなりの条件を作ってやる必要があります。 堆肥は材料を「腐敗」させるのではなく、「発酵」させて作るのですから、好気性細菌を増やすために次のことが必要になります。 1.水分を調整する 水分を50%~55%位に調整します。普通、生ゴミなどは90から98%位の水分を含んでいますから、これをどうやって水分を減らすかが難しいところです。水分が多ければ、嫌気性細菌が増えて腐ってしまいます。水分が少なすぎれば発酵菌が繁殖しないので、堆肥になりません。50%くらいの水分とは、手で握っても水が垂れず、ぱらぱらと崩れるくらいの感じです。 2.空気を調整する 発酵期間中は酸素を十分与えることが必要ですが、微生物の分解に伴う発