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【論文中のSupporting Informationより、福島沖の海流を示した図。赤い星印は福島原発の場所。赤い色になるほど海流が早い。○内の数字は本研究に出てくるサンプリング地点。引用元(PDF注意)*1】 先日話をしていたところ『そういえば福島原発の事故のときに、放射能の入った冷却水を海に流してたよな?あれどうなった?』みたいな質問を受けたので、調べてみました。 時間のない人のために調べた結果から言うと以下の通りです。 1.福島原発から海に放出された放射能(セシウム137)は日本近海に2 PBq(2ペタベクレル)くらい残っているらしい。但しこれは海に放出された量(最小推定3.5 PBq〜最大推定22 PBq)の一部であるため、太平洋に流れていったものも随分多いのではないか。 2.日本の太平洋側には黒潮が流れており、放射能は黒潮の南側には流れていっていないっぽい。 3.日本近海のプラン
実家に帰って、雑煮を食べていたら『そういえば関東は放射能とか大丈夫なのか?間違って食べたりしてるんじゃないか?』と言われました。 たしかに関東圏に住んでいないと気になるのかもしれません。 というわけで『放射能で汚染された食べ物を食べたらガンになるの?』に関する説明文を工作(論文紹介)したいと思います。 核実験後のガンについて調査した研究 今回紹介する論文は『Thyroid cancer following nuclear tests in French Polynesia』(フランス領ポリネシアにおける核実験後の甲状腺がんについて)です。 この論文も無料で全文読めます。 いい時代ですね。 Thyroid cancer following nuclear tests in French Polynesia では早速アブストラクトの全訳から。 アブストラクト 研究背景:1966年から1974年
チェルノブイリでマウスを育てたら奇形になるの? 当ブログではこれまでチェルノブイリと奇形についての記事をいくつか書いてきました。 チェルノブイリとツバメの奇形についての論文を読んだ感想 - 工作blog チェルノブイリ原発と植物の奇形に関する論文を読んだ - 工作blog 紹介させていただいたこれらの記事は野生生物を対象としたフィールド調査であり、元実験生物屋の僕としてはあまりぴんときませんでした。 フィールド調査ももちろん大切なのですが、元実験生物屋の僕から見るとチェルノブイリで奇形が発生するかどうかは、実験生物を使ってもっと厳密に比較したほうが手っ取り早いのではないかと感じました。 そう思って文献を漁っていたところ、よさそうな記事を見つけました。 http://www.americanscientist.org/issues/feature/growing-up-with-cherno
以前、チェルノブイリとツバメの奇形についての論文を紹介しました。 チェルノブイリとツバメの奇形についての論文を読んだ - 工作blog チェルノブイリとツバメの奇形についての論文を読んだ感想 - 工作blog A.P Møllerさんという方の研究で、ものすごく大雑把に言うと『チェルノブイリのツバメは、ウクライナのきれいな地域に住んでるツバメに比べて奇形が多いよ。きっと放射能の影響で奇形が多いんだろう』という内容です。 PubMedを漁っていたところ、この論文に対する反論っぽいレターを見つけましたのでご紹介したいと思います。 Is Chernobyl radiation really causing negative individual and population-level effects on barn swallows? 無料で全文読めます。 やはり全文読めると紹介しやすいですね
※20110725 『被爆』を『被曝』に訂正 先日、話しをしていたらまた原発事故の話になりました。 どうやらその方は低線量被曝のことを気にしてらっしゃるみたいで、 『どんなに微量の放射線でも、浴び続けたら危ないんでしょう?』 みたいな事をおっしゃっていました。 どうやら、ひっくり返した砂時計みたいに、ゆっくりゆっくり放射線被曝量が累積していって、あるとき発ガンなり奇形誘発なりをするみたいなイメージをもたれているみたいです。 このイメージは僕の個人的な直感からするとなんかヘンです。 そこで論文をあさってみたところ、面白い論文を見つけました。チェルノブイリの『赤い森』*1でマウスをガンマ線被曝させた論文です。ちょうどよいのでこの論文の解説文を工作しようと思います。今回も無料で全文読める論文です。本当にいい時代ですね。 この論文の示すデータは大きく分けると以下の二つです。 1.マウスに染色体にダ
またしても福島原発事故関連です。 おそらく今後、『福島原発事故で放射性物質が撒き散らされ生物の奇形が増えた』とか『原発地域周辺で生物の異常行動が観測される』といった報道、報告がなされるのではないかと考えられます。 しかし、今回放出された放射性物質の量、質から考えて生物の突然変異およびそこから導かれる『奇形』が増えることはないと推測されます。 にもかかわらず『奇形』や『異常行動』は報告されるでしょう。そして当然のようにその原因は放射線のせいであるといわれるでしょう。今回はなぜそうなるのかの説明文を工作したいと思います。 フォークランド紛争がもたらした『ペンギンの楽園』 フォークランド諸島は紛争の影響で今も地雷が埋まっています。海岸にも地雷が埋まっており、人間は立ち入り禁止になっています。人間が立ち入れないため、その海岸はマゼランペンギンの楽園になっています。*1 『ペンギン大丈夫か?』と思い
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