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体力トレーニング
amenohihonyomi.hatenablog.com
だいぶ前に買ったのだけれど、一気に読んでしまうのがもったいなくて、ちびちびと読んでいた。 けれど読書というのは、ある程度、まとまった時間をかけないと読んだ気にもならなくて、たかだか数ページ読んで閉じてを繰り返していても、感想も何も生まれないだろうという気もするのだ。 コロナ療養後、派手に呑み歩く訳にもいかず、人混みに乗り込んでウィルスをまき散らしていないとも言い切れない中途半端な時間なので、だらだらと家で時間を過ごしながら読み進めてみた。 ホンダのスーパーカブで全国の市町村をすべて周るという旅を行い、写真を撮ってきた、という本である。 とはいえ、観光案内という訳でもないが、旅行記というほどの体でもなく、むしろ各地の日常の写真集のような本だ。 どの写真も凄く日常的で、何か決定的な瞬間を写しているというものではないところが、凄く良い感じだと思った。 人生の大半はそういう時間の積み重ねであり、日
会社帰りに衝動買いをした。 東浩紀氏の著作を読むのは、笠井潔氏との往復書簡以来である。 一般的な話として、こういった本を手に取るということは、原発反対という態度に繋がるように見えるかもしれない。 だがこの本は、反対の立場で書かれている本ではない。 チェルノブイリという場所、原発事故という出来事、そしてそれからウクライナという国、プリピャチという街がどういう経緯を辿っているのか、ということがレポートされる。 そしてもうひとつが、ダークツーリズムとは何であり、どういう意義があるのか、という啓蒙書でもある。 それは物見遊山の観光旅行という風情ではないが、原発反対をアジテートするためのプロパガンダという事でもない。 写し取られたチェルノブイリの自然と、そこで朽ちてゆく原発ムラ(日本のそれとは異なり、近代的な都市ではあるのだけれど)の建物、そして期限の無い廃炉作業中の原発は、どんな文章よりも生々しい
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