サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
掃除・片付け
ando-ryoko.hatenablog.com
わが友ジャック・ロシャールが、友人がおもしろい論文を出したから送るよ、と添付したメールを送ってきた。福島の原発事故が、欧州でどのように公衆の信頼に影響を与えたかということがSocial Amplification of Risk Framework を用いて考察されている、という内容だ。 https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/risa.13757 興味深い内容であったのだけれど、Social Amplification of Risk Framework がなんなのかがわからないので、元ネタとなっている論文を読んでみたら、これがすばらしくおもしろかった。1988年の論文だが、引用数が数千あるところを見ると、とても有名な論文のようだ。(Google検索だと3,989) https://onlinelibrary.wiley.com/doi/1
勉強会での具体例 具体的に書いてみます。 勉強会の中での講師の先生の説明で、原発からの放射性ヨウ素の飛散が、南方向(いわき市方面)でも高い比率を示していることがわかった、と言う解説がありました。 会場がざわついて、質問が出ました。 「いわき市は、ヨウ素剤が配布されていたのだけれど、それを飲んだ方がよかったということか。」 先生の回答をおおよそ書くとこんな感じでした。(私の記憶に基づく記述のため不正確な部分があるかもしれませんが、それは、私の理解能力に帰するものです。) ※後で文字起こしして差し替えるかもしれません。 ヨウ素の飛散については、絶対量ではなく、セシウムとの比率の問題。これまで考えられていたよりも多かったというだけで、現在、わかっている、甲状腺への最大被曝量は35mSvで、ヨウ素剤の服用は、結果的ではあるけれど、必要なかった。 日本人は、そもそもヨウ素の摂取量は多く、ヨウ素剤の服
今回の勉強会を終えて、主催者としての印象をまず述べると、次のようなものです。 方法論としては一定の効果が期待できる(手応え・発展性ともにあり)、 しかし、現在のいちばん大きな課題である地域社会の不安を解消するには、科学知識のやり取りだけでは、限界がある。 より上手に科学知識を伝える方法があれば、より正しく、望ましい知識のやり取りが行われ、結果として、多くの人が正しい科学知識を持つことができるようになる、という事が可能であったとします。 (方法論としては、ある程度は達成可能なのではないか、との感触を持ちました) しかし、その結果から、現実の社会で得られる効果が、どの程度のものなのか、と考えると、今、蔓延する不安を解消するために必要な全体の、ごく一部分に過ぎないように思います。 正しい科学知識を伝えられたとして、それが現実社会の中でどのような意味を持つのでしょうか。 現実社会の中で「科学」の果
今回の勉強会スタイルでは、科学知識のやり取りの手法としては、有効な部分がいくつかあったと思います。 勉強会の方式としては、「対話スタイル」を目指しました。 ただ、「対話」と言っても、集まった人間が三々五々に質問したのでは、人数が4〜5人なら対応できても、それ以上になると収集が付かなくなる事が予測できたので、以下のように事前に準備をしました。 進行の方法については、小学校などの授業計画で使われる手法のようですが、非常に使い勝手がよいものでした。(@okami_sakanayaさんの助言です) A 事前準備 ・勉強会の対象を選ぶ →元もと面識のある関係性の中での開催を企図。お互い顔見知りの方が発言しやすく、雰囲気もよいだろうと。結果的に成功。 ・現状の認識 →主催者が同じ地域に属する人間であったので、地域の事情に即した企画が可能であった。 ・事前アンケート配布 →地域の事情がより詳細に把握可能
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『ando-ryoko.hatenablog.com』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く