サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
GPT-4o
bio-dc-amb.hatenadiary.org
以前チョロっと実践してみてけっこう役に立ったし、博士課程にいる間にもっとやっておけばよかったと反省しつつ、まとめる。 大きくざっくりつかんで、大事なところだけを切り出す - ある生物系博士課程大学院生の日記 コンセプト 博士課程にいる間に一つのことだけを研究するってことはない。考察するために他分野を学ぶこともあるし、研究の幅を広げていくためにも興味のある分野の勉強をするのも大事。 そのためには、今までに慣れ親しんで研究してる所に加えて新しい分野や知見、異分野の常識を学ぶ必要がある。かといってチョコチョコインプットしてもなかなかモノにならないし、全体像をつかみ損ねそう。ここでは、1-2週間程度を目安に「自分にとって新しい分野・事項を学ぶ」ための方法をまとめる。 達成目標 「言葉ぐらいは聞いたことがあるけどよく知らない」という分野を、1-2週間ぐらいの短期間でササッと、「この分野のキーワードに
今になってちょっとわかってきた 良い研究と良くない研究の違いをわかっておくことは研究者として大事。 んで、今まであまりわかってなかったけど、やっと「良くない研究」が理解できてきた。良い研究のやり方はわからないけど、「良くない研究」の条件を整理しておくのも大事だろう。 研究は、問いを立てて答えること 研究をする動機が好奇心にあるものとすると、研究の成果は、「問いに答える」ものであるはず。*1 良い研究とは、「良い問いにクオリティの高い答えを出す」ものと言える。じゃあ、良い問い、良い答えとはなにか?また、悪い問い、悪い答えをどうしたらよく出来るのか? 問いの良さ 社会的・学術的に答えて意味のある問いかどうか。その問いに答えることで、社会・学界にどれだけのインパクトがあるか。 知見を生み出す−学会発表準備の時に卒論生に意識してほしいこと - ある生物系博士課程大学院生の日記 良い問いはわからない
後輩に、データに意味はないよって話をした。自分も卒論ぐらいまでは「データに意味がある」と思ってたし、それでも普通の生活には何も不自由はなかった。実際多くの人はデータに意味があると思うだろう。 例えば、 日本で年間3万人自殺する人がいる。 これを多いと思う人が大半じゃなかろうか。人数の相場は、一家族で2-10人、学校一つで500人とかで、万人単位になると、でかいコンサートなり日本シリーズの試合を見に行かないと、一同に会することはない。こういうのが感覚的にわかってるから、3万人は「多い」。 日本で年に死ぬ人合計で100万人ぐらい、交通事故で死ぬ人が1万人ぐらい。こういう「比べる」数字があれば、3万人の意味もまた違った捉え方ができるだろう。 データに意味がないから論文を書く 感覚的に「背景を知ってたり、相場がわかる」から「意味があるように感じる」だけで、やっぱり数字そのものには意味がない。まして
英語の発音がいいね!と言われることが多い。本当にいいのかどうかは知らんけど、他の人が話してるのを見て、日本人の多くに共通する「発音の悪さ」はここに由来すると思うのでまとめる。簡単だと思うので、ぜひ多くの人に実践してみてほしい。 英語の発音の仕組み シンプルに分けるとこんな感じ。自分は中学生ぐらいの時にComprehensiveかなんとかっていう英和辞典の最後に載ってる発音のところを見て学んだ。 声帯:音を出す くちびるの形:母音を作る。 口の動き:子音を作る。口の中、くちびるの使い方。 良い発音をするためには全部大事なんだけど、一番最初にあるのは「声を出す」こと。声の出し方について、日本語では口の先の方で出すのに対し、英語は喉の奥で出すってところが決定的に違ってるんだけど、意外に意識されてない気がする。やってみれば全然難しくないんだけど、できてない、もしくは意識しないからしない人が多い印象
後輩の学会発表準備を見てて、背景や目的、考察が浅いなー、それだと研究っていうよりテクニシャンの仕事みたいだなーと思って色々考えてた。*1 学会発表での学部生的な間違い 学部生の発表でよくある間違いは*2、 ・A・Bを比較することを目的として研究しました ・Aの値を明らかにすることを目的として研究しました この二つの何が問題か。問題は、この目的が方法レベルのものであること。方法を目的にしちゃってる。一番目に対応する答え=結論は、「AはBと比べて@@でした」、二番目に対しては、「Aは@@という値でした」という本来であれば結果セクションのもの。じゃあ、そもそもその発表は方法と結果だけでいいんじゃない?どんな意義や問いがあるのかわからなくて面白くないけど。 目的と結論、方法と結果の対応、その深さ 研究として望ましいのは、何か明らかにしたいものがあって、その戦略として実験方法を選び、実験結果を得る。
はじめにー学振特別研究員のルールと、就活を両立させたい。両立出来ない場合は学振を中断するしかないのかな。 8月から就活らしきものを始め、短めのインターンに参加したり、OB訪問をしたり、と活動っぽいのは主に東京でしてる。でも、自分は学振の特別研究員なので、研究の専念義務だとか、他からのお金をもらわない、などの規定もある。 ということで、知らないうちに規定に触れてた!みたいにならないよう、先日、就活と学振との兼ね合いについて担当の方に電話して聞いてみた。グレーゾーンや今後変更がある所もあるかもだけど、学振側の担当の方と学振採用者の同輩の手間が減ることを願いつつ以下にまとめる。記載内容は現時点でのお話であり、遵守事項の冊子に記載されていないことや、確認せずに越えちゃうと危なそうなラインについては各々で確認されたし。 また、今回のまとめは、地方大学の博士課程学生が東京に就活に行く目線なのでその辺に
読んだ。 日本のアカデミア人材育成が危ない・その1【コメント表示】 : 大隅典子の仙台通信 関係無いようだけど、タイトルのとおりにいつも思ってる。学部生だとかでもすごく頑張っている人が多くて不思議なんだけど、今回は博士課程の院生について。 大学院生がよく働く理由 自分で研究をすることを選んだ大学院生にとっては、「自分の好きなことをしている」からだろうし、ボスからもある程度のプレッシャーはあるだろうし、その後のキャリアのためにも成果を出しておく必要があったりするんだろう。さらに、博士課程学生の多くは独身で、時間的な制約が少ないこともあるだろう。*1 とりあえず、「院生がよく働く理由」に、ある程度の惰性や外部的な圧力があるとしても、大なり小なり「自分で博士課程という進路を選んだ」というのと「好きな研究を、好きなようにやっている」というのが根っこにあるんだと思われる。*2 一般的な社会人よりは働
研究の立案から実行に至るまで、「スジの良さ」ってすごく大事だと最近思う。「センスの良さ」と言うと個々人の持ち前の性質みたいになっちゃうけど、「その場面でとる手段」のスジの良さ。英語で言うと、"measure"みたいな意味で。 「スジが良いなー」と思う場面はどんな時だろう。と思ったけど、「スジが悪い場合」を考えたほうが良いかも。 スジが悪いと思う時 研究の流れからしてより上流から考えてみる。 背景・目的が曖昧なまま実験を始める とりあえず持っているサンプルとメソッドで、活性を測ってみよう、みたいなのがうちの新入生に多い。けど、当事者がその意味合いを考えたり、先行文献と絡めて意義付けをできないと、「データはあるけど意味は無い」状況になっちゃいがち。 まあ指導上の流れってのはあるし、そこから研究に慣れてきて本人がどう方向づけるか、あるいは、どうまとめていくか、というところに任せてる面もあるだろう
はじめに 論文書きを最終的なアウトプットとしたとき、まずはマインドマップでの論文読み・論文解剖をすると良いように思う。 思いついたきっかけは、普段から自分の研究プロジェクト管理にマインドマップソフトのXmindを使ってたことと、100冊読む時間があったら論文を100本「解剖」した方が良いを読んでいたこと。Xmindを使った研究プロジェクト管理は論文書きとけっこう密接につながっているのでいずれ書く。 前提と目的 前提は、 何事もマネは大事 何事もひとつひとつの要素作りより、構造化の方が難しい 論文書きには、どこかにでかい律速段階がある ということで、これを踏まえて、論文作成のためにリバースエンジニアリングにより論文の要素と構成の関係を把握する。律速段階のうちのいくつかは、たぶんこの方法で解消or軽減されて、論文書きも進みやすくなるはず。 適応症 ・論文を書いたことがない ・自分なりの構成作り
実験が好きでも、研究者としてまっとうにキャリアアップしていくと実験ができなくなるジレンマ 大学院進学やポスドクになると決めるとき、結構多くの人が、「実験をするのが好き」だったり、「自分でデータを出す瞬間が好き」だったりして、進路を決めてたりするんじゃないかと思う。これって、「データを出して第一著者になる」ことイコール研究で、「そういう意味での研究」が好き、という段階での志向なんだろう。けど、そのまま順調に助教→准教授→教授となっていくと、だんだん実験現場からは離れ、プレーヤー的な仕事が減り、マネージャー的な仕事が増えていく。最初の志向とは違っちゃってくけど、まあ仕事だし対応していくよ、という人はたくさんいるだろうけど、やっぱりこれって最初の希望と違う、という意味でのジレンマがあるように思う。 実験が好きならテクニシャンでいんじゃね? 自分も割と実験そのものが好きだったりするので、テクニシャ
学振DC1/2について、申請書の書き方・心構えなどについては他にいくつも参考になるウェブページがある。けれども、それ以前の問題として、学振そのものを知らなかったり、出してもどうせ当たらないからといった理由で書かなかったりする院生が多かったりしてなんとも微妙だなーと思ってた。ということで、そういった人が書く気になるような「申請すべき理由」を以下にまとめる。 その一 お金がもらえる 生活費として使えるお金が毎月20万円、特別研究員奨励費として研究費が年間100万円以下*1。ただし、研究費は実際には100万円もらえることはあまりないらしく、自分の周りでは70万円程度で一律に交付されてるように見えた。あと、昨年度は震災の影響で科学予算の決定が遅れたことにより、最初は科研費が軒並み7割だけ交付され、後になって3割分追加されることが決まって、結局全額交付されたみたい。 んで、DC1で3年間だとすると、
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『bio-dc-amb.hatenadiary.org』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く