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大谷翔平
blog.danchi.me
知らない街で暮らすということには、想像以上の苦しさがある。それは、うまく言えないのだけど、過去の自分と断絶してしまうからなんだと思う。 いつも帰り路に寄っていた本屋や、駅のエスカレーターもない。これは、昨日の僕がどこにもいないということだ。 僕らは自分でも知らないうちに、街や空間に自分の記憶を染み込ませておいて、ここで生きてきたんだ、こういうことを考えてきたんだ、と過去の自分と今の自分をつないで、どうにか生きているんだろう。どれだけ眠る前の妄想を広げても、朝目覚めたときに昨日の続きの自分でいることにがっかりするし、そしてホッとするんだと思う。 就職のために大阪を離れ、宇都宮で暮らしていた時期がある。 “時期がある”というのは、今はもう住んでいないからだ。辞めた理由がなんだか恥ずかしくて言いづらかったのだけど、結局会社を辞めてまた大阪へ戻ってきた。 宇都宮では会社の寮があって、そこの1Kの部
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