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体力トレーニング
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サハロフがすっかり好きになりました。尊敬するという言葉では足りません。 アンドレイ・サハロフはソ連で一生懸命になって水爆を作った物理学者です。NHKの「世界のドキュメンタリー」番組で『サハロフ 祖国と戦った“水爆の父”』という大変興味深い記録映画が放映されました。今のロシアに「サハロフ資料館」という立派な建物があって、その館長の女性と、おそらくサハロフをよく知っていたと思われる年配の物理学者が説明の任に当たっています。 ソ連でオッペンハイマーにあたる人物はクルチャトフです。ソ連の原爆(核分裂爆弾)はロスアラモスから盗んだ情報を大いに活用して製造されたと思われますが、ソ連の水爆(核融合爆弾)の方は、政府から命令されて、懸命の努力でサハロフ達が独自に作り上げたものでした。米国のエドワード・テラー達の水爆より優れていました。 オッペンハイマーは自分が原爆の産みの親(産婆!?)になった後、水爆の製
1945年8月6日午前8時15分、広島に原爆が投下されました。今日は78回目の記念日です。 今年、2023年、の7月21日に米国などでクリストッファー・ノーラン監督の映画『オッペンハイマー』が世界中で(日本は未公開)封切られ、大評判になっていて、それに関する報道や記事がネット上に溢れています。世界終末時計で有名な雑誌Bulletin of the Atomic Scientists (BAS, 「原子力科学者会報」と翻訳されています)やアメリカ物理学会の会誌Physics Today にも多数の関連記事が掲載されています。仮にこれを映画『オッペンハイマー』現象と呼ぶことにします。この米国の社会現象に対して私は極めて批判的です。ここには米国人社会の、米国ののっ引きならない深刻な病巣が露呈されています。「まだ見てもいないくせに何を言うか」という非難を受けるでしょう。私は、敢えて、“現象”という
ジャン・ブリクモン著の『Humanitarian Imperialism』は2000年初版、その改訂版『Humanitarian Imperialism: Using Human Rights to Sell War』は2006年に出版され、菊池昌実訳『人道的帝国主義:民主国家アメリカの偽善と反戦運動の実像』(新評論)は2011年末に出版されました。以下に訳出するインタービュー記事は米国が操作したクーデターによるウクライナ政権変化の翌年の2015年11月27日付のものです。この早い時点でのジャン・ブリクモンの優れた先見性を意識しながらお読み下さい: https://libya360.wordpress.com/2015/11/27/the-ideology-of-humanitarian-imperialism/ ********* アンヘル・フェレーロ:『人道的帝国主義』がスペイン語で出
一分(いちぶん)は古い言葉で、ちょっと洒落てみましたが、これを言い分と言い換えると私の言いたいことのポイントが少しばかりずれてしまいます。 プーチン大統領のウクライナ侵攻で世界は大騒ぎですが、私は事態の進展を眺めながら、しきりにレニングラードの戦いとスターリングラードの戦いに思いを馳せています。レニングラード(今はサンクトペテルブルク)の戦いは1941年9月8日から1944年1月27日まで、スターリングラード(今はヴォルゴグラード)の戦いは1942年6月28日から1943年2月2日まで続き、最終的にはロシア軍がヒットラーのナチスドイツ軍を破りました。世界の戦争の歴史上、最も凄惨を極めた二つの市街戦であったと言えます。そして、これがナチスドイツの“終わりの始まり”であったのです。私はウクライナ戦争にイギリス-アメリカ帝国の“終わりの始まり”を見ます。 第二次世界大戦での各国の死者(戦闘員と民
とうとう7年目に入ったシリア紛争。この長い年月、反政府側が流してきた数々のウソはすでに露見していますが、そうした重要な暴露情報はネット上にとどまり、新聞・テレビ等のマスコミはいまだにそうしたウソを「事実」として扱い、それに依拠した報道・解説を続けています。今回の「サリン」(サリンではなく窒息剤だという見解も出ていますが)も、そうしたウソの焼き直しであることは間違いないでしょう。アサド政権の優勢で事態が進展しているなかで、反転攻勢をかけるために仕組んできた巨大なウソ、赤ん坊の命など「虫けら」のように扱う悪魔的な所業です。 「和平協議の前夜に、しかも、ホワイトハウスが『シリアのリーダーを選ぶのはシリア国民自身だ』と述べたその直後に、アサド政権がわざわざ毒ガス攻撃をして全世界を敵に回すようなことをしたと信じる者がいるだろうか? 我々をイラク戦争へと追いやったのと同じウソの繰り返しだ。我々は、プロ
トランプで世界中が大騒ぎのようですが、アメリカの本質が変わらない以上、アメリカ以外の力が世界を変えることを始めなければ、世界は今の道を進むだけでしょう。それにしても、何という無様な騒ぎ方でしょう。世のおえら方(pundits)の混迷ぶりも驚きです。今まで、彼らは物事の真実、真相を把握してはいるけれど、それを言えば、お声がかからなくなるから言わないのだ、と思っていましたが、そうではなさそうだと今回痛感しています。NYタイムズにコラムを書いているクルーグマンがその好例です。初の非白人大統領オバマが実現した時、感動の涙を流した(流さなかった者はどうかしている)というクルーグマンの言葉に、私は大いに驚かされましたが、今度のトランプ大統領について、トランプ現象についてのクルーグマンの判断、反応も、目も当てられない情けなさです。 現時点での最重要の世界的事件はシリア戦争です。シリア戦争にとっての最重要
トルコとの国境に近いアレッポは、シリア戦争の前はシリア最大の都市で、人口は200万を優に超えていましたが、現在は約150万、そのうちの六分の一、つまり、約25万が反政府軍の支配する東部地域に住んでいます。日本を含む西側の報道機関も、その気になれば、アレッポの住民の大多数が住む政府側支配地域に入って、その悲劇的な状況を取材報道できる筈ですが、マスメディアの特派員はそれを行いません。政府側支配地域の住民の大多数がアサド大統領を支持しているなどと報道すれば、没になること必定ですから。 例えば、朝日新聞デジタルには やまぬ空爆「包囲され逃げられない」 アレッポの現状 イスタンブール=春日芳晃 2016年10月11日02時03分 http://www.asahi.com/articles/ASJB93G3HJB9UHBI003.html というふうに出ています。白いヘルメットさんの写真もちゃんと出し
Unknown (ミヤコ) 2016-10-03 19:04:44 私はテレビを20年以上持ちませんが、おっしゃることに心底から同感致しました。 今、あらゆる情報を疑わずに見聞きすることはなくなりました。現在では日本の教育から歴史からすべてを疑っています。この国に生まれて60年、嘘の歴史と文化を教えられ嘘の医療、嘘の科学を教えられてきたと感じています。情報・気象・戦争・思想すべてにわたって洗脳と嘘が蔓延している。 学生時代、何かおかしいと不審感を持ち続けてきたその理由がここ数年で腑に落ちました。 オジャランの分析 (Hitoshi Yokoo) 2016-10-04 11:58:01 先日、終身刑のオジャランは、彼の弟との面会を許されました。そして我々は、公開されたオジャランの肉声を通じて、オジャランが最近の動向をどのように把握しているのかを知ることができました。 トルコ軍のシリア侵攻につ
何びとであれ、原爆犠牲者の御霊に捧げる祈念は、何よりも先ず罪を謝することでなければなりません。米国が日本に謝罪するのではなく、殺した側、殺す側の人間が、殺された人間に対して謝罪するのです。そして、私たちの誰もが容易に「殺す側の人間」になりうることを常に意識していなければなりません。 バラク・オバマは、明らかに、殺した側、殺している側の人間です。仮にオバマ大統領が広島を訪れたとして、その彼の脳裏を占める想念を推察してみるのは決して無駄な作業ではありません。 2009年4月5日、チェコのプラハで核廃絶に関する演説を行いました。「プラハ演説」です。原文とその和訳は下の記事にあります。 http://www.nikkei.co.jp/senkyo/us2008/news/20090423u0c4n000_23.html https://www.whitehouse.gov/the-press-of
カナダという国はこれと言った国民的英雄がいないという一種の清々しさを持っています。国民的英雄など居なくても良いのですが、カナダのそれにふさわしい人として、私は、ノーマン・ベチューンを挙げたいと思います。昔、拙著『おいぼれ犬と新しい芸』(岩波現代選書、1984年)に書いた文章を引き写します。: ***** ノーマン・ベチューンは1890年3月3日、オンタリオ州のグレイブンハーストで生まれた。幼時から気性の激しい、扱いにくい子供だった。トロント大学医学部を卒業し、やがてアメリカのデトロイトで外科医として開業したが、過労のため肺結核を患い、サナトリウムに入った。両肺をともに冒されて希望を失いかけたが、気胸外科手術で救われ、それがきっかけとなって肺結核の外科手術の進歩に大きな貢献をした。ベチューンがデザインした肺手術の器具も多数世に出た。烈しく奇矯な性格のため周囲と衝突を繰り返しながらも、外科医と
遠くに住む親しい人から「読んでなければ是非」というコメントだけ付けて、二冊の本が送られてきました。著者はインド人女性作家アルンダティ・ロイ(Arundhati Roy): (1) WALKING WITH THE COMRADES (2011, Penguin Book USA, 2012) (2) CAPITALISM A GHOST STORY (Haymarket Books, 2014) これまで一般のマスメディアが与えるインドのイメージしか持ち合わせていなかった私にとって、これは正に衝撃的な読書経験でした。英語で言えば、I am devastated となりましょうか、二重三重の意味で。まず、インドという国、インド人と呼ばれる人々についての私自身の絶望的なほど無知と謬見、次に、インド中央部の大森林地帯で進行している戦闘行為の極端な残酷さとそれを生み出している人間の巨大な欲望システ
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