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昨日のニュースでは、公職選挙法を改正し、ネット選挙に向けて検討が進められるようです。 個人ブログに「ネット選挙の前に解決すべき3つの問題 」という記事を書きました。ここでは、(1)なりすまし問題 (2)リアルタイム性の問題 (3)サーバ安定の問題 という3つを指摘しましたが、ここでは (2)で書いたリアルタイム性の問題について補足したいと思います。 誤解される前に。政治家のTwitter利用は歓迎です。情報を伝達するチャネルは、多ければ多いほどよいと思っています。@で気軽にリプライを飛ばせること(読まれているかはわかりませんが)も、近さを感じさせてくれます。 ただ、Twitterを特にモバイルデバイス(iPhoneや携帯など)から利用することは、投稿する行為そのものが情報になりうることに留意すべきでしょう。言い換えれば、投稿しないことすら情報になるのです。いったんリアルタイム性のあるサービ
毎日新聞社主催で、勝間和代氏がTwitterユーザと語り合うクロストークイベントが日曜に開催されたとのこと。私は参加はできませんでしたが、Twitterのタイムラインを拝見していました。最後のほうで、ネットの実名と匿名についての議論があり、その議論については、「Geekなぺーじ」のあきみちさんが「ネットで実名を出せない理由」にて「社名」と「個人の実名」という観点から、実名&顔出しができるのは自己裁量がある人に限られているとと述べています。「実名顔出しネット活動は勝ち取るもの」という言葉が印象的です。 これは、リクナビNEXT等、転職用のサイトが、「匿名で」履歴書を出せることをウリにしていることと無関係ではないでしょう。詳細な経歴を書くことが求 められますが、氏名は非公開。この仕組みを心地よいと思うか、それとも「それなら実名で検索してくれ!」と思うかどうかは、ネットで実名を使い続けたいか ど
今回は、これまでに書いてきた匿名性の要素をまとめます。 匿名性は、本人を特定する「本人到達性」と、投稿や行為が同一人物であるかを判定する「リンク可能(不能)性」の2つの要素で構成されます。 いわゆる「実名」「仮名」「完全匿名」をこれらの軸で整理すると図のようになります。 本人到達性とは、たとえば実名が明らかになっていること、基本四情報(氏名・住所・性別・生年月日)が明らかになっていること、支払や訴えに対する責任がとれる状態であることだと考えてください。一般には、本人到達性が満たされていれば「実名」「匿名ではない」とされ、本人到達性が満たされていなければ「匿名である」とされています。ネットが匿名性の高い場と考えられているのは、コミュニケーションを図る相手のこうした情報が必ずしも明らかではないからでしょう。 リンク可能性(不能性)については、No.5を参照してください。 さて、この図に2つの要
前回はリンク可能(不能)性という匿名性の要素をご紹介しました。このリンク可能(不能)性"(Un)-Linkability"は、匿名性の強さを決める重要な要素です。今回は少し詳しく。 オンラインコミュニケーション研究では、1990年代当初は「インターネットは人間のつながりを希薄にするのではないか?」と考えられていました。相手の顔が見えない(視覚的匿名性)上に、相手の本名も時にはわからない(匿名)な状態という前提つきです。しかし、Waltherという研究者は、オンラインで知り合った人たちが、出会ったことがなくとも親密な関係を作り上げる現象を見て、「匿名であってもコミュニケーションの蓄積によって信頼が醸成される」と述べています。これは、言い換えれば、ニックネームであっても、発言の履歴や本人が発信する情報がリンクされ、蓄積されることによって信頼が醸成されたと解釈できるでしょう。 ご経験のある方も多
匿名性という言葉の定義を、情報工学の観点からまとめている文書があります。これを元に、匿名性の要素についてご紹介します。 PRIVACY AND DATA SECURITY(ドレスデン大学)にて、Pfitzmannらがまとめている"Anon Terminology Paper"は、2000年以来随時更新され続けており、技術標準を討議するIETFでも多く引用されています。英語の文書ですが、訳語は随時巻末に追加されているようです。 この文書を簡単にご紹介しましょう。 工学的な定義として、まず匿名性とはユーザが自分の属性を公開せずにリソースやサービスを利用できる状態、と定義しています。匿名性を決定するのは、情報の「送信者」と「受信者」の関係であり、「観察不能性(unobservability)」「リンク不能性(Unlinkability)」「仮名性(Pseudonymity)」という言葉によって匿
大学に入っているイタリアンレストラン「タブリエ」で、先日、mixiのコミュニティを見た人にドリンクと大盛りサービスという特典がありました。カウンターで注文して「mixiで見ました」とお伝えしたら、オレンジジュースをつけていただいてラッキー。 「mixiで見たんですけれど」という会話、いろいろなところで耳にするようになりました。電車に乗っていても、mixi日記を話題にしている人たちがいたり、「これmixiに載ってたよね」「mixiでさー」という会話がすれ違いさまに聞こえてきたり。久々に会った弟もmixiをしているらしいのですが、さすがにきょうだいではお互いに見られたくないので、見つけても見ないという紳士協定を結びました。 mixiの登録ユーザは、ついに1000万人を超えたとのこと。人口1億とすると、1割がmixiに登録しているという計算です。内訳は、女性の方がやや多いとのことで、インターネッ
GW合間の5月1日、「Google AdSense アカウントの非承認」というメールがGoogleから届きました。私が自分のサイトで使っていたGoogle Adsenseのアカウントが停止されてしまいました‥! メールによれば、無効なクリックまたは表示があったとのこと。しかし、自分には何も心当たりはありません。コードの改変もしていないし、貼り付けたまま何もしていない、というのが正確なところです。思い当たることのヒントは一切ないので、理由は自分で推測するしかありません。 判断について異論があり、自分の行為または過失ではないことを証明できるなら、という条件つきで、申し立てはできるとのこと。別のサイトでコメントSPAMが相次いでいたので、そのせいでクリックが発生した可能性くらいしか思いつかなかったのですが、アクセスログとSPAMのログを証拠として、Googleの申し立てフォームから送信しました。
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別研究講師。博士(政策・メディア)。専門は情報社会学、IDと利用者行動、プライバシ。ネットで発生する思わぬ助け合いに興味を持っています。Twitterはoritako。
エアコンは使わずに窓を開けて扇風機を使っているのだけれど、この夏に入ってからしょっちゅうタバコの煙が入ってくるようになった。換気扇はベランダと逆側なので、ベランダで吸っているか、窓際で吸っているのか…。ベランダから見回した限りでは人影は見えないけれど、タバコの煙にめっぽう弱い私は、頭痛がしてくるし、気分も悪くなるし、アトピーも悪化してしまう。 かと言って、ベランダで大声で「タバコくさい!」と叫ぶわけにもいかず、やめてくださいという先も分からず、途方にくれている。町内ローカルなBBSに書き込んだら本人が見てくれるかしら?と淡い期待も持つが、それも難しいだろう。すぐ近くに居る人ほど、声を届けづらく、むしろネットの方が書き込みやすいと気づく。一方で、ネットなら○○号室の折田さん、じゃなくて、上階の誰か、という程度の匿名性も保てそうだなと思う。マンション全体のネットコミュニティでもあれば、ざっくば
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