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著者からご恵与いただいた論文抜刷、金森修「認識論とその外部:汚染と交歓」(『哲学』第64号、日本哲学会、2013年4月、pp.25-41)を読む。この論攷は日本哲学会第72回大会シンポジウム「知識・価値・社会――認識論を問い直す」(2013年5月11日開催)のために書かれた予稿のような性格のものである。重要な論文なので、まず内容をやや詳細に紹介する。 本稿で問題となるのは、「科学」、「認識論〔科学についての哲学的検討〕」、「認識論の歴史」の関係である。そしてこの考察の背景には、科学と認識論(史)への再考を迫る出来事であった2011年3月11日の震災による福島第一原発の大事故がある。 近代以降の認識論は、完全に自律的な領域であったというより、自らの外部にある科学を対象とし、また科学との間の類比関係・差異・距離感を見極めることで、自らの価値を模索してきた。いわば認識論は〈理念的な鏡〉として科学
この度、金森修編著『昭和前期の科学思想史』(勁草書房、2011年)の公開合評会を行なうことになりました。本書は日本近代の科学思想を広汎に調査した歴史研究であり、さらに、これまで日本で行なわれてきた〈科学思想史研究〉あるいは〈科学史研究〉そのものをメタ的に歴史記述するという射程をも含む重要な論集です。合評会には本書の編著者・執筆者全員が参加し、それぞれの章に対して、コメンテーターが15分程度のコメントを行ないます。総合討論の時間を設け、編著者、執筆者、コメンテーター、会場の皆様で議論をしたいと思います(そのため、この合評会には、本書を読んだ上でご参加くださいますようお願いいたします)。多くの皆様にお越しいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。 『昭和前期の科学思想史』合評会 日時:2012年4月14日(土) 13:00〜17:30 会場:東京大学本郷キャンパス 教育学部棟1階 第1会
現代詩手帖特集版『シモーヌ・ヴェイユ――詩をもつこと』(今村純子責任編集、思潮社)が刊行されました。私も執筆と編集を分担しました。(定価1800円+税、ISBN978-4-7837-1868-0 C0098 E1800E 2011年12月25日発行) 辻井喬、今福龍太、港千尋、最首悟、川本隆史、生田武志、栗田隆子、河野信子、十川治江の各氏をはじめ、充実の執筆陣です。シモーヌ・ヴェイユの初期哲学論考は本邦初訳。都内の大書店には出版社から直接納本し、今日か明日ぐらいから並ぶはずです。取次への出荷は年明けになりますので、各地の書店店頭では1月前半から購入できるようになります。アマゾンその他、オンライン書店での註文も年明け以降になりそうです。よろしくお願いいたします。 ※急ぎの場合、恐れ入りますが、本日12月28日(水)中に思潮社に電話で御注文ください(思潮社は12/29-1/4まで休業。この間は
大学卒業に認定試験、教育再生会議分科会が検討で一致 政府の教育再生会議の第3分科会(教育再生)は20日の会合で、大学の学部教育の質を担保するため、卒業時の認定試験の導入を検討することで一致した。 分野別に試験を実施し、試験結果を基に大学が卒業を認定する仕組みを想定している。5月の第2次報告に盛り込みたい考えだ。 会合では、出席委員から「極端に言えば九九が出来なくても大学に入れる」などと、大学生の学力低下を懸念する声が相次ぎ、4年間の学部卒業時に何らかの認定試験を設ける必要性で大筋合意したという。 また、学部教育での〈1〉到達目標の設定〈2〉成績評価の厳格化〈3〉語学や文章作成力など各学部共通の基礎教育の充実――なども検討する。学部教育を充実させ、より高度で専門的な人材を育成する大学院教育につなげるのが狙いだ。 分科会の中嶋嶺雄副主査は記者会見で、「授業に出席すれば、学力が身につかなくても安
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