普段から疑問に思うことがあるんです。 それは歌手にとって「歌はすべて」なのか。 もちろん「“歌”手」なんだから歌がメインに決まっています。 僕らが日常で歌を聴く時だって「ああ、この歌いいなぁ」という感想を持ちますからね。 ただ、「歌手が歌を歌っている場面」。その場合においてそれは「パフォーマンス」となる。CDで聴く以外、テレビやライブでは「歌」は「パフォーマンスになる」と言えると思うんです。 さて歌がパフォーマンスになった場合、それには歌以外の要素が追加されます。そのさまざまな要素のうちで大きな割合を占めるのが「視覚に訴えるもの」、つまりは「動き」であります。動きとは何か。歌手が歌を歌う時の動きです。それを突き詰めていくと、それは具体的に「振付」になります。 歌手が人の目の触れるところで歌を歌うそのほとんどの場合に「振付」は存在します。「パフォーマンス」においては、聴覚を刺激する歌だけでな