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ドラクエ3
conception-of-concepts.com
まずは簡単に自己紹介を 私は、だいたい自分の20代にあたる10年ほどの期間、大学・大学院で哲学を研究していた、いわゆる「哲学徒」でした。 しかし、いろいろなことがあって、ドロップアウトし、ベンチャー企業勤務を経て、現在は大学受験向けの学習塾を運営しています。もう人生、何が何やらといった感じがあるのですが、そもそも哲学徒というのはそういう人種なのかもしれません。 さて、そんな私がお送りする本サイトですが、以下では本サイトの主要なカテゴリに即する形で、本サイトの「道案内」を進めたいと思います。 哲学:「否定的なもの」について/を超えて 私は先に書いたような経歴の人間なので、このサイトを運営する目的のひとつは、以前に自分が「哲学」関係で研究した内容を整理し、公開しておくことです。 そもそも私はアカデミックな論文という形式が苦手だったため、さほど発表の機会もなかったのですが、やはりこれまでに書いた
1、Das Unheimlicheの運動 フロイトは「不気味なもの」の本質を問う同名の論文の中で、「unheimlich:不気味な」がそこから派生した語である「heimlich」の二義性に注意を向けることから議論をはじめている。 heimlichの第一義は「Heim = 家」という語根からも明らかな通り、「慣れ親しんだ」であり、「不気味な」のまさしく対極をなすが、その第二義は「秘密の、隠された」であり、フロイトによると、これは既に「不気味な」への接近を示している。 フロイトはここでシェリングの「隠されたという意味でのheimlichなものが現れるとき、それはunheimlichなものとなる」といった趣旨の言葉を引用する。 さて、以上の議論から導きだされるのは、「慣れ親しんだもの」という意味でのheimlich(1)なものが、何らかの仕方で「隠された秘密のもの」という意味でのheimlich
1、はじめに 本発表は東浩紀の『存在論的、郵便的』の要点をかいつまんで説明することを目的とするものである。それは東浩紀が本書で提出している図式を「思考の三システム」という形で整理することにより為される。もとより完全に客観的な要約などあり得ないし、それは結局私の理解しえた内容に過ぎないが、それに各人の解釈が対置されうるような基本的でたたき台となる読解にはなり得ていると思う。 2、思考の三つシステムと「象徴秩序」 東は本書のうちで三つの思考のシステムを検討している。それらは順に形而上学システム、否定神学システム、郵便-誤配システムである。 これらを理解するためには、人間的世界が言語によって分節され、構造化されていることを了解することから出発するのがよいだろう。人間は言語による分節と意味づけによって世界を構成する。人間なしにどんなものがあるにせよ、人間にとってそれらが現れてくるのは、言語という網
以下では、まず第1節であらすじをネタバレで紹介しつつ、本書の中心テーマ、「セクシュアリティの自由化による『闘争領域の拡大』」を明らかにします。続いて第2節では、個別の場面や登場人物について、それらがテーマの中でいかなる役割を果たしているかを可能な限り明らかにすることで、中心テーマの脇を固め、本書の厚みをなしているサブテーマ(情報化、自由の拡大、愛の終焉、生の苦しみ…)を明確化しようと思います。 この2つの節により、本書の全貌、その全般的含意を、ということは、それが描き出そうとする時代像を大掴みに捉えることができるでしょう。そしてそれを踏まえて最後に第3節で結論めいたものを述べようと思っています。全体の分量は24000字ほどです。 以下では、本文を引用する際、(1-1)などと書きます。本書『闘争領域の拡大』は「3部」に分かれ、その下にそれぞれ10程度の「節」がある構成になっているので、(1-
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