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crime-psychology.hateblo.jp
(写真は事件と無関係なイメージです) みんな忘れてしまったのだろうか、あの孤独で奇妙な犯罪を 岡山倉敷市女児監禁事件の藤原容疑者は、私にとっては、忘れがたい犯罪者だ。私は、藤原容疑者は激レアだと思っている。つまり、私は藤原容疑者は回避性パーソナリティー障害に近いと思っていて、そして、このタイプが犯罪を起こすなど、初めて聞いた事件なのだ。 藤原容疑者は、回避性パーソナリティー障害・ ・ ・という仮定が成立しなければ、私の読みはすべて崩れることになる。だが、犯罪報道に関心がある人なら、藤原容疑者があまり犯罪を起こしそうもない人物だという印象はもたれたのではないだろうか。 物静かな態度の背後に他人への激しい憧れ それは、 「カントを愛していた」ということでは無い。この人物が、孤独癖を持っていたこと、そしてその反面、他人との出会いに対する激しい憧れを内に秘めていた、と見られることである。 まず、
抗弁しなかったのはかっこつけだったのでは? CHAGE and ASKAのASKA( 本名宮崎重明)被告を公判が今日行われました。ASKAは起訴事実に関して争わず、「何か言いたいことはありますか」「ないです」「いずれも間違いがないと聞いていいですか」「はい」という最短の言葉で容疑を全面的に認めて終わりました。弁解する姿を一切見せたくないというかっこつけだったんじゃないかと思います。以下の解釈でそれは説明できていると思います。 過去のエピソードを調べてみたら、けっこう自己愛的 私自身が、何曲かお気に入りのASKAの作詞作曲があったこともあり、今回の経緯を踏まえると 「一体、どういう人だったのだろう?」と言う思いをぬぐえないでいました。 ASKA被告逮捕後、疑惑が持ち上がる以前から、彼の人間性を伝える情報を集めてみた結果、私は、自己愛性人格障害を疑うようになりました。 自己愛性人格障害とは「自
TVで報道されているのは一部の話のみ バンコクで、24歳の日本人男性が、代理出産により16人の乳幼児の父親になっおり、タイ国家警察の捜索が行われている事件の主人公である「父親」は、光通信の創業者の長男・重田光時氏であることはすでに知られている。各局の報道番組には、 「独自に裏が取れた事実でない限り取り扱わない」と言う鉄則がある。他局や週刊誌ですでに溢れかえっている事実であっても、その局がその確実性を確認できないうちは、放送内では触れない。だから、昨日もスタジオでは週刊文春・週刊新潮などに書かれた記事内容に一切触れなかった。 最初事情を知らずに代理母を斡旋した団体が「 彼は 毎年十人から十五人の子供が欲しい」と言っており、百人~千人もの子供を作ろうと計画している」と大使館に通報し、また「世の中のために、たくさん子供を作り、命を生み出すことが自分にとっての哲学」と言っていると伝えた。 週刊誌報
愛媛・伊予市女性遺体事件の新しい情報が少ない いちにち経ったのですが、特に新しい情報は無いようです。それほど大きく注目されている事件ではないのですね。 少なくとも、大野さんが無職女36歳とその息子娘3人とを中心とする協同生活の中から「何度も逃亡を図っては、引き戻された」と言う証言はなく、現時点では、殺害されるまで、ある程度本人の意思でそこに留まっていたと考えてもよさそうです。 「とどまった」ことは別様に解釈できるかも知れない 「自分にアイデンティティーを与えてくれるプチ反社会的集団と同一化しようとしていた」という見方を紹介しました。しかし、大野さんが結局このグループに止まってしまった理由は少しニュアンスが違っているかもしれません。 もう一人の少女との対比で浮かび上がる それは、このプチ反社会的集団の中にもう1人いたとされる居候の少女と対照的な行動をとってるからです。もう1人の居候少女は、昨
こういう情報初期段階のコメントって奴は・・・ 僕は、昨夜テレビ局でVTR収録を行った。 「愛媛伊予市17歳少女遺体発見事件」の事である。まだ、詳しい情報がほとんどない。ディレクターさんとしては、 「殺害された少女は、なぜ逃げなかったのか」ということのコメントが欲しいという。とりあえず、 「学習性無力症」 「DVなどに見られるアメとムチの使い分け」などということも言ってみたが、僕が1番可能性として考えてみたかった事は「殺害された大野さん自身が加害者 一家の家にいることを望んだのではないか」と言う線だった。 事前にお断りしておくが、こういう最初期段階の報道でのわずかな情報に頼ったコメントは、大きく違っていることが多い。この段階で、論理的に考えていけば、 「そういうことも言えない事はないだろう」と言う程度の代物でしかない。 学校で:家庭で・・・もしアイデンティティーが得られなかったら 例としては
小保方さんの真逆タイプは? 小保方さんの基本的なパーソナリティーは、 「感情によって動かされやすい気分屋さん」 「注目を浴びたがり、でっかいことを言いたがる」 「外見で人目を引こうとする」 「アイデアマンで社交的」と言う過大評価されやすい側面と「ルール・ポリシーに従って自分をコントロールすることが苦手」 「計画性がなく、ずさん」 「面白そうだと思うとすぐに飛びつき一貫性がない」などのアテにならないルーズさを持つ演技性人格をモデルとして理解できるkだではないか、と指摘してきました。 では、こういう「派手な口先だけキャラ」と正反対のパーソナリティースタイルは何でしょうか。それは、強迫性パーソナリティーです。自分の感情を押し殺し、ルール・規則と合理的な計算によって物事を計画的に進めて行こうとする「堅実キャラ」です。 「伝統的な硬直した採用人事スタイル」が散々批判された時代の、企業から比較的好まし
「専門家」たちの「演技性」パーソナリティへの誤解 ご大層なタイトルを掲げたが、仕方がない。ぼくは、同業者が「演技性パーソナリティー」と言う言葉を使ってコメントをするときに、それが正確だと思ったことが1度もない。 「自分だけが、正確な理解をしていると言うのか」と言われるのなら、 「そうだ」と答える。 いきなり大きく出たからには、僕がどの程度のことを知っているのか説明しておこう。ぼくは、少なくとも当時、人格障害の6人の大家たちの演技性人格障害に関する説明は全部原文で読んだ。ミロン(進化論派)カーンバーグとストーン(精神分析派) ベックとスペリー(認知療法派)ベンジャミン(対人関係論派)てある。彼らが演技性人格障害の事例としてあげる13個の事例研究は一旦そ訳して書き直した。それらの成果は『ノリの良すぎる男と担任に踊らされる女-演技性人格障害とは何か』であり、このタイプに関して丸ごと1冊で論じた本
ことの起こりには美しすぎる 「人物本位採用」 茂木健一郎、吼える また吼えた茂木健一郎氏(以下敬称略)。問題となったツイートを引用しておこう。 茂木健一郎 @kenichiromogi あのさ、マスコミ諸君、マジで質問したいんだけど、小保方晴子さんの理研による採用が、通常と違うプロセスだったって、何が問題なんだよ? すべての採用者を同じ基準で選ばなくちゃいけない、という法律でもあるのか? 君たちのその報道姿勢が、日本のイノベーションを妨げているといい加減気づけ! さて、それでは、小保方氏の採用プロセスがどういうものだったのか、まとめてみよう。 美しすぎる人物本位採用 1.2012年4月27日、小保方氏は理研神戸事業所でSTAP現象に関し説明した。 2.時期は前後するが、採用時にCDBの竹市センター長が野依理研理事長に提出した推薦書類には、iPS細胞のがん化リスクが挙げられ「新規手法の開発が
何ヶ月もマスコミを賑わせたSTAP細胞も、笹井さんの自殺によって、曖昧の形なまま沈静化していきそうな気配です。以前から、小保方さんのキャラクターについてはいろいろと取りざたされてきましたが、私の目から見たまとめをここら辺で出しても良いと思います。僕は、小保方さんの釈明会見は、某テレビ局の1室でメモを取りながら最初から最後までかぶりつきで観察していました。その少し前に佐村河内守氏の謝罪会見も同様の形で見ているので、いくつかのチェックポイントから両者を比較してみたいと思います(「佐村河内氏との対比」と言う形によって、何らかのバイアスが生じている可能性は否定しません) 。とりあえず、 「どちらが『強さ』を見せているのか」と言う点に絞ってチェックします。 第一ラウンド 会見前 小保方氏 直前まで、会見できるかどうか分からない状態。ずっとつきそわれていた。 佐村河内氏 自力で会場を手配。 ・・・10
統合失調症型ゾーンか、自己中心ゾーンか 私は、佐世保高1女生徒殺害事件の加害者A子を酒鬼薔薇事件の少年Aと似たタイプとしてとらえて両者を比較した記事を書き、 「女酒鬼薔薇」と位置づけた。だが、現在入手できる限りの情報の範囲では、加害者A子は酒鬼薔薇とは全く別のタイプと考えるべきだと思っている。 自分がどこで判断を誤ったのか振り返ってみよう。それは、酒鬼薔薇のようなシゾイド・スペクトラム(特別病的とまでは言えないシゾイド・パーソナリティーから統合失調症までを含むゾーン。犯罪傾向が強いわけではなく、犯罪者の中にたまにこのタイプがいるというだけの話)とみるか、反社会性ゾーンとみるか、と言う全く異なる人間像の重要な違いによる。前者は、アンナ・ホーナイが「他人から距離を取ろうとするタイプ」とし、後者は「他人と競おうとするタイプ」とした(後に、ミロンが「自己中心的グループ」としてまとめたものである)
鑑定留置をきっかけに見解を修正する 佐世保高1女子生徒殺害事件の鑑定留置が決定した。その前後の報道で、私の解釈に若干の軌道修正が必要であると感じるようになった。私は、統合失調型人格障害の可能性を指摘していたのだが、それよりも、私が事件に起こった当日夜にテレビ取材を受けた時に指摘したことの方がより妥当性があったと思う-加害者女生徒は反社会性人格障害である。 統合失調型人格障害という線から反社会性人格障害にシフトした、いや元に戻した理由は、主に2つである。 「人を殺したい」と言う願望の「起源」、問題は一線をやすやす越えたこと 1 、 「人を殺したい」と言う願望の「起源」があることがわかった 「統合失調型人格障害」ではないか、と私が指摘していた大きな理由は、 「人を殺したい」と言う願望がどこから来たのか説明不可能なものだと思ったからである。 「説明不可能なものを無理にこじつける事は不毛」であり、
「組織の人」にとっての異性 故笹井氏と小保方さんは、不適切な「男と女」の関係にあったのではないか-マスコミの中では、そのような疑惑すら持ち上がっていた。今回、故笹井氏が小保方さんにあてた遺書の1部が公開され、 2人の間のメールの1部が明らかになっている。心理屋の僕には、STAP細胞がどういうものなのか、理研がどういう組織なのか、正確に説明するほどの知識すらない。心理屋のさがとして興味をそそられるのは、あくまで2人の人間の、それも男と女の間の関係性のあり方である。下世話な関心だと言われればそれまでのことだ。だが、僕が考えた事は、古き良き日本人タイプ-「責任感と組織の人」に取って、女性と言う存在が何でありうるのか、と言うことの多少の示唆にはなるかもしれない。 男と女の関係だったのか ズバリ、問おう。故笹井氏と小保方さんは、男と女の関係にあったのか。残っているきわめて少ない断片的な材料から判断す
画像左は佐世保高1女子殺人事件加害者が美術展に出展した自画像(週刊新潮8月7日号)25ページより引用 画像右は酒鬼薔薇事件の少年が犯行直前にノートに描いた「バモイドオキ神」(模写) 先日発売された週刊文春・週刊新潮で佐世保高1女子の件を自分で昔書いた『少年Aの深層心理』から酒鬼薔薇事件について、両者を比較しつつまとめました。随ぶん異なる点もありますが、類似性もまた多いです。 両者とも、幼児期から攻撃性が顕著だったことを考えると、根本的な動機は、「生まれつき攻撃的な傾向が強かったから」という言葉でしか説明できないかも知れません。両者を比較して、みなさんはどうお感じになるでしょうか。 男女ナチュラルボーンメンへラーが項目で徹底対決 生育環境を比較する 佐世保高1女子 地上2階地下1階の大豪邸 エレベーター有り、屋上で花火可能 庭には池・小川・錦鯉 グランドピアノが2台 土地・建物で2億5千万
病床まで殺そうとして行ったけど、思い返した 事件以来、最大のショッキングな報道はこれだっただろう-「加害者女生徒は、ガンで自宅療養中の実母を殺害しようとした」 。これで、 「傷つきやすい10代少女」をテーマとするセンチメンタル・ストーリーは完全に崩壊したことになる。 「仲の良かった母親が亡くなって半年も経たず父親がずっと若い女性と再婚し、新しい母親を迎えた敏感な年頃の少女は・ ・ ・ 」事件当初、コメンテーターたちが歌おうとしたこの浪花節は、 「父親の再婚に少女は最初から賛成していた」 「父親が入籍し少女が新しい母親と初顔合わせをしたのは、少女と別居した後」などの報道であっけなく崩れていった。そして、大きく報道された「 (父親は)なくなった母親のことは、もうどうでもいいのかな」と言っていた女生徒自身が新しい継母に「新しいお母さんが来て嬉しい」と早々に乗り換え、一緒に料理をしたりピアノを弾く
笹井芳樹氏は「しょいこみ型タイプ」だった? 理研・笹井芳樹氏の痛ましい自殺は、元来あった抑鬱気質の上にこのタイプの人たちが特に苦手とする「周囲との調和が破壊され、自分を非難する口実ができてしまった時の弱さ」と言う側面が現れ、自罰が急速に自殺へと進んでしまったのではないか、と私は考えます。短く言えば、 「背負い込み型のMタイプに突然これまでなかった重い荷物が背負わせ忘れられ、急速につぶれてしまった」と言うプロセスが進行したように思います。この見解は、すでに本日のテレビ朝日『モーニングバード』で解説していますが、 「抑鬱気質とは何か」と言うところから説明します。 「自分にも、あるある」と思い当たる方も結構いるでしょう。ご自分の長所・短所を客観的に把握する一助となれば幸いです。 「他人の期待に合わせる」「らしさ」の抑うつ気質 抑鬱気質の特徴を並べてみましょう。根本的には、 「他人の意向」に自分を
理研発生・再生科学総合研究センター(CDB)の笹井芳樹・副センター長が自殺したと言うニュースが日本中を驚かせています。輝かしい業績のある研究者がこのような形で自ら命を断ったことに哀悼の念を表します。現時点で心理学的な立場で言いうることをわずかながら述べてみます。 死の意志は固かったと思われます まず第一に、 「死ぬ」意志の強さです。 自殺には様々な方法がありますが、死に至る可能性の弱い順から並べると「服毒」 「リストカットなどの自傷」 「飛び込み・飛び降り」 「首吊り」であると言われます。つまり、自殺の方法の中で首吊りは死に至る可能性が最も高いものであり、それだけ「死ぬ」意志が強固な方法であるといえます(全てがそうだと断言するわけではありませんが、青酸カリなどはともかくとして、 「薬を大量に飲む」自殺方法は、周囲に気づかれる場合が多いので、 「自分はこんなに苦しんでいることをわかってほしい
マスコミの犯罪コメントの正体 (末尾に29日夜20時最新情報を付加) そのうさんくささ-社会の安心装置 僕は、犯罪コメントをこれまでたくさんやってきた。 「犯罪コメントなんて、有名になりたがっているエセ精神科医や偽心理屋が適当なことを言っているもの]と言う批判がある事はもちろん知っている。本当は、大して意味のあることではないだろうということもわかっている。それでも、社会が心理学用語で事件解説を求めていることは確かなのだ。つまり需要がある。精神医学・心理学用語を使ってもっともらしい作文を1つ作れば、世間はそれで何かが「わかった」ような気がして、安心する。時代は、出来事を何でもかんでも「心理的な出来事」として位置付けることを求めている。コメンテーターの仕事は、社会を「わかったつもり」にさせて、出来事を整理済の棚の中に放り込むことにすぎない。 それ以上の意義が無い事はわかっていながら、お金がない
この事件は、秋葉原通り魔殺人事件と動機面において近いのではないかと思います。すなわち、 「事件をなるべく大きなものにして世間にインパクションを与えてやろう」と言う動機による事件です。自己顕示的と言っても良いかもしれません。背後には、加害者の高校1年女子生徒の反社会性人格障害と自己愛性人格障害が入り交じった特異なパーソナリティーが存在します。 1 、 「憎かったから殺した」のではなさそうだ まず、被害者生徒に対する敵意・憎悪に基づくものとは考えにくい点があります。 1 、被害者生徒が加害者生徒の一人暮らしに短期間で2回尋ねている 被害者生徒は、数日前に加害者生徒と「遊ぶ」約束をしており、その約束が流れたために26日に加害者女生徒宅にひとりで行っています。もし、 2人の間にトラブルが起こっていたとすれば、数日前に流れた約束を再び果たすために加害者の一人暮らしの部屋に差し向かいになるような状況に
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