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djmomo.hatenablog.com
和歌山県の太地町の入り江(コーヴ)で秘密裏に行われているイルカ漁を告発した、「不都合な真実」と「オーシャンズ11」が合わさったようなエコ・ドキュメンタリーである。クジラやイルカの保護団体であるOPS(海洋資源保護協会)が製作した、感情と理屈の両方に訴えかける、完成度の高いプロパガンダ映画で、手放しの共感や感動はできないが、オバマと駐米大使にイルカ保護を訴える手紙に、作品のサイトから署名させるだけの力はある。7月31日からニューヨークなど一部都市で公開中で、オープニングの週末にアートシアターに行ったが、メディアで絶賛されている割には、客の入りは半分ほどだった。 ただイルカ保護を訴えるだけでは、関心のない人は見向きもしないだろうが、エンターテイメントとしてもよく出来ている。60年代のテレビ番組「わんぱくフリッパー」に出演したイルカを捕獲・調教したリック・オバリーが作品のヒーローだ。彼は、自分の
私はトレッキーではないが、スタートレックの新作はすごく面白かった。 マンハッタンのど真ん中にあるジーグフェルド劇場での、5月7日7時の初回に先立つ数週間、私はうきうきしていた。映画そのものよりも、アメリカ文化の重要イベントに参加することに。もちろんカメラ持参だったが、劇場前の列にスタートレックのコスプレは見られなかった(劇場の中で50歳代のおばさんがワイン色のユニフォームを着ているのを発見した)。スタートレックはスターウォーズではないのだなあ。ちなみに、スターウォーズ1が公開された時には、多数のおたくがこの劇場に数日前から並んだ。それでも、客席約1600の大劇場は、ファンが友人同士が映画への期待を語るざわめきで暖かく満たされたていた。 そして私はスポックに恋した。 カークとスポックのUSSエンタープライズでの最初の冒険を描く、オリジナルTVシリーズの前編となる作品は、オリジナルシリーズの精
役作りに悩まされ、若くして死んでしまったヒース・レジャーへの遠慮とマーケティングの都合上、批評家は誰も大声で言わないと思うが、これは彼が演じるジョーカーの映画でも、ましてやバットマンの映画でもなく、アーロン・エッカートの映画だ。凶暴で恐ろしく、時にユーモラスな、ヒース・レジャーの鬼気迫る演技は、オスカーで同情評を集めるに値する素晴らしい演技だが、サイコで暴力的な知能犯という範囲内で圧倒的に極められた演技だ。 一方、エッカート演じるハーヴェイ・デント地方検事は、善から悪へと大きくふれる感情の旅によって、観客の共感を呼ぶ。ゴッサム・シティをジョーカーから守るために、バットマンとゴードン警部補(ゲイリー・オールドマン)と協力するが、ジョーカーの仕掛けた罠によって顔半分を負傷、ゴッサム・シティの表の顔から復讐鬼に変身してしまう。暗く緊張感が続くゴッサム・シティで、バットマンを表に出てこない分よりノ
ロバート・ダウニーJr主演のスーパーヒーロー映画「アイアンマン」が5月2日に公開された。1週目の興行成績は約1億ドルと大ヒット、2週連続で第一位となり、夏の大作映画興行は好調にスタート。麻薬問題でキャリアが中断していた演技派ダウニーJrの、完璧なカムバック作となった。 NYで最もステイタスのある映画館Ziegfeldで初日夜に見た。1960年代に建てられた古き良き時代の大劇場で、画面もびっくりするほどデカイ(客席数1131)。当然、客のノリも良く、楽しい映画を楽しく見た。 ダウニーJr演じるトニー・スタークは、私が映画で見た中で最も人間らしくウィットがあり、セクシーなスーパーヒーローだ。スーパーヒーロー映画としては、やはりマーベル制作の 「スパイダーマン2」の方が一貫性があり出来も良い。とはいえ、いくらピーター・パーカーが人好きのする感情移入しやすいキャラクターでも、結局はおたく青年だ(私
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