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大谷翔平
ernst.hatenablog.jp
違法是正と判決効―行政訴訟の機能と構造 (行政法研究双書) 作者: 興津征雄出版社/メーカー: 弘文堂発売日: 2010/07/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る重厚な基礎理論研究から行政訴訟の構造を明らかにする意欲作です。 行政過程と司法過程の関係をどのようなものとして捉えるかは,行政法学の重要な理論的要素の一つです。本書は行政処分の「繰り返し」と「やり直し」という切り口から取消判決の形成力・拘束力・既判力が持つ役割を比較法研究及び制定過程の研究から解き明かしながら,この問題にアプローチする知的刺激に富む作品です。 本書のもとになっているのは,著者がすでに公表している2本の論文,「行政処分反復禁止効の法的構成」と「フランス行政訴訟における裁判所と行政庁の役割分担の変化について」です。しかし,著者がはしがきで明らかにしているように,内容面・構成面
日本人にとっては東西の差の方が馴染みがありますが...。 ドイツは1990年に統一されるまで,東西ドイツに分断されていました。そのため,日本人の感覚からすると,ドイツの地域区分としては東西がまず思い浮かびます。統一後,旧東ドイツ地区に対してはさまざまな公共投資が行われ,とりわけ各州の中心都市はかなり再開発がなされています。しかしそれでもなお旧東独と旧西独の経済格差は小さくありません。 他方で,日本人が気がつきにくいのは,ドイツの南北格差です。ここのところこれを裏付ける統計資料が次々と発表されています。先月中旬に発表された所得格差地図(Armutatlas)では,東西格差だけではなく,南北格差が非常に大きくなっていることが明らかにされました。ドイツではEUの基準(平均収入の6割を切ると低所得者)に従い,単身生活者の場合,月収が764ユーロを切ると低所得者(=公的扶助(現在はHartz IV)
日本とドイツのドイツ語教育の違いは様々な点に見られます。 ドイツで販売されている文法書やテキストなどは(当然ながら)ドイツ語の文法用語を採用しています。日本で使われている用語とほぼ対応しているものがほとんどですが,大きく違うものとして次のようなものがあります。 現在分詞 → Partizip I (eins) 過去分詞 → Partizip II (zwei) 未来形 → Futur I 未来完了形 → Futur II また,日本では1格・2格・3格・4格と,格を数字で表すのが最近では一般的*1ですが,ドイツでは数字ではなくNominativ, Genitiv,Dativ,Akkusativを使います。さらに変化表の順番も,日本風にいうと1格→4格→3格→2格の順番になっていることが普通です。 こうした文法用語の違いは慣れてしまえばあまり大きな影響はありませんが,より深刻なのはドイツ語の
英語ライティングルールブック―正しく伝えるための文法・語法・句読法 作者: デイヴィッドセイン出版社/メーカー: ディーエイチシー発売日: 2004/04/27メディア: 単行本購入: 14人 クリック: 126回この商品を含むブログ (29件) を見る正確に英語を書くことに力点を置いた解説書です。 英文法を知識としては知っていても,いざ英作文をしようとすると自信を持って書くことができないという経験はしばしばあります。本書は英作文を正確に行うために必要な知識を,実践的な形で提示している点に特色があります。 本書は文法編・語法編・句読法編と「アメリカ英語とイギリス英語」の4つから成ります。解説されている文法事項そのものは通常の英文法参考書と変わりませんが,用例が豊富に付いているのと,ニュアンスの違いについての説明が多いことが特色です。同じことは語法編についてもいえ,日本人が迷いやすい類似の単
今年のバーデン・ヴュルテンベルク州の8月は,平年と比べて平均気温が約2度も高かったそうです。また,7月には雨が多かったのに対して,8月は平年よりも雨が少なかったそうです。 9月に入って,せっかく「一年で一番よい時期」になったのに,それは長続きせず,今日は雨模様になっています。 夏の終わりの雲9月になってからは各所で夕立のような雨が増え始めましたが,今日・明日は寒冷前線の影響でかなり広範囲で雨になるようです。今週まではそれでも気温が大きくは下がらないようですが,夏の終わりが確実に近づいています。 9月に入って,少し秋の気配が感じられるようになりました。 飛行船今回の滞在は,昨年同時期と比べて暑さはそこまでひどくはありません。また,ここまでの2週間で雨が降ったのは2回程度です。しかし,レール先生の話によると,今年は7月は雨が多く降り,8月中旬は極端に暑く,9月のこの時期が1年で一番よい時期だと
憲法とは何か (岩波新書) 作者: 長谷部恭男出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/04/20メディア: 新書購入: 4人 クリック: 35回この商品を含むブログ (104件) を見る各所*1で話題の本格的な憲法入門書です。 最近装丁が新しくなった岩波新書の新赤版。本屋さんに積まれているこの作品も見た目からして目立ちます。 憲法の入門書は数々ありますが,最近の研究動向(「1985年の精神」*2)を十分踏まえ,かつ単著でということになるとあまり該当作はありません。なかでもこの本は,水準の高さと語り口のわかりやすさに大きな魅力があります。 本書の概要 第1章「立憲主義の成立」は,価値観の多元化のなかで比較不能な価値の対立が生じる近代社会における共存の原理としての近代立憲主義を分かりやすく説明しています。イスラム社会の現状分析の部分も読みどころのひとつでしょう。 第2章「冷戦の終結とリ
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