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ドラクエ3
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監督やメインスタッフやプロデューサーの複数のインタビューを読むに明言こそしないが何らかの形で新しいシリーズを描けるようにして終わろう、そういった可能性を持たせてみようといったような含みがあって、プチガンダム化すべく色々な試みがされた作品になった。寓話性の強さ、おとぎ話っぽさ含め、ガンダムというよりはむしろFSSのような世界を想像(妄想)させる作品になったわけだけど、まあそういった印象はともかく、じっくり語りましょう。 1章2章と段階を踏み、3章から5章にわたる一つの大きなエピソードでようやく幕が下りた。10年代活劇系アニメの方法論がひとつ更新されたと言ってもいいだろう。コードギアスというシリーズにおいての諸々の設定の齟齬や矛盾の中、その戦い(それを利用して拡大を促したとも言えるけど)においても素晴らしかった。もう少し言い添えれば、90年代以降のアニメシーンはもちろん、ビジュアルノベルからラ
さて、キャシャーンを見たんですよね。紀里谷和明監督のね。宇多田が主題歌を歌ったりしていたんだけども。 「みんなの願いは同時には叶わない」という歌詞があってね。悲観的なリアリスムの認識で、2004年の時代精神として。そしてキャシャーンという映画の主題歌としてもこれ以上のものはない。言うまでもなく911以降の世界を見ながら、その世界に対するパッションを叩きつけた映画の主題歌として……。当時の日本人の、イラク戦争なんかとの距離感はこういう歌のような気分が漂っていた。そんな気がします。 実はちゃんと全部見たのは初めて。それなのにいまさら何か書くってことはまあ刺さりまくったからで、普通に00年代の重要作のひとつになるだろうと、なってもよかったのにという後付の印象。まあ、当時は興行はともかく批評筋からはたいてい冷遇されており、今もその流れは続いていて2015年現在では新作もコケてしまいなかば道化となっ
『ガールズ&パンツァー』劇場版 主題歌「piece of youth」 アーティスト: ChouCho,酒井陽一出版社/メーカー: ランティス発売日: 2015/11/25メディア: CDこの商品を含むブログ (7件) を見る ガルパンの劇場版については、無二の傑作だとツイッターに書いたけども、位置づけがちょっとむずかしいので、ちゃんと作品の文学的美学的なところを自分の中で整理しておきます。 最初に思わされたのは、これはやはりテレビシリーズのあとの話であり、何事かが語られた後のお話であり、つまるところ、何かが終わったあとの、充足されつつある世界の手触りがそこかしこに感じられるフィルムになっていたということです。冒頭のエキシビジョンマッチで提示されるあの充足した世界の手触り……。 この手触りは言うまでもなく、けいおんに代表されるひとつの類型、大げさに言えば非物語的な手触りのフィルムである、と
Daydream cafe アーティスト: Petit Rabbit's出版社/メーカー: NBCUniversal Entertainment発売日: 2014/08/20メディア: MP3 ダウンロードこの商品を含むブログを見るソロバージョンも楽しくて良い。グッジョぶの音楽“@"「アニメ「GJ部&キャラクター・ソング&サウンドトラック集 アーティスト: 音楽:百石元(F.M.F)出版社/メーカー: バップ発売日: 2014/05/14メディア: CDこの商品を含むブログ (3件) を見る去年の作品のまとめなのであまりベストっぽくないベストをベストに挙げてしまうやつなTVアニメ/データカードダス アイカツ! ベストアルバム Calendar Girls アーティスト: STAR☆ANIS出版社/メーカー: ランティス発売日: 2014/04/09メディア: CDこの商品を含むブログ (2
Scryers of the Ibis アーティスト: Ovid's Withering出版社/メーカー: Subliminal Groove Records発売日: 2013/11/13メディア: MP3 ダウンロードこの商品を含むブログ (1件) を見る今年のMVP。「ぼくのかんがえたさいきょうのめたる」つまりは既存のネタの悪魔合体。しかしそれを成立させるには優れたセンスが要求される。このバンドはジェントでプログレでシンフォブラックというありそうでなかったところに切り込んでいきなり高純度なメタルとして成立させています。邪悪さ、獰猛さ、美しさを備えたメタルとして、衝撃度では今年一番だった。More Constant Than the Gods アーティスト: Subrosa出版社/メーカー: Profound Lore発売日: 2013/09/17メディア: CDこの商品を含むブログを見
マジョノマンコカマンベール!、マジョノマンコカマンベール!(べべ語による挨拶 劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語というおもしろいアニメの映画がある、という話を聞きつけたので、一昨日の1000円デーで見に行ってきました。一日置いて、咀嚼してきたので、感想などを。感想というか、タイトルにつけた試論的なものを。 世界改変および時間的ループ構造を取り入れた作品は、不可避に、あるいは逆説的に(?)時間を失うことになるのだなあと、まどかマギカの世界は、この世界の外に、永遠の現在として閉じている。そこには誰も逆らうことのできない真理のようなものがあり、ゆえに不思議な静けさに包まれた世界があるかのようである。 何がいいたいかというと、相変わらずめんどくせえアニメだなってことですよw というか、ある意味ではほむらがおもしろすぎたw 何なんだよアイツw 最後のほうのほむらとか劇場で笑いが起
BLEACH 1 (ジャンプコミックス) 作者: 久保帯人出版社/メーカー: 集英社発売日: 2002/01/05メディア: コミック クリック: 91回この商品を含むブログ (146件) を見る序盤の幽霊退治の現代学園異能っぷりから逸脱していってもう今は完全に戦争とテロリズムの話になっている。ワンピースやナルトでも作中で「戦争」という言葉のイマージュを強調していて、長期連載の傾向ではあるのかなあと。むしろそういう戦争状態になってしまうことは異能バトルのジャンルに課せられた試練のようなものかもしれない。 ブリーチの作中でもちょくちょく「なぜ戦うのか?」みたいな問答を色んな立場から言わせたりしているのを一気読みして分かったっていうのが自分の中で大きい。去年の終わり頃からジャンプ読んでて、卍解奪われる辺りからだったと思うけどまだそこだけでは全体像を掴めてなくて、一護の出生の秘密とかやりだしたか
まおゆう魔王勇者 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」 (1) (角川コミックス・エース 264-4) 作者: 石田あきら,水玉 蛍之丞,toi8,橙乃ままれ出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2011/08/25メディア: コミック購入: 2人 クリック: 72回この商品を含むブログ (41件) を見る4巻まで読んだよ。漫画にはキャバクラリアリズムは皆無でオタク的な妄想リアリズムである。やはりアニメのいちゃつきスケベ感は高橋丈夫の作家性なんだろうな。とすればもうちょっとアニメのキャラデザは頑張ってほしかったところである。黒田和也的な意味で。 なんかアニメ1話を見る限りではもしドラに追従したデスノートやコードギアスあたりを経由するポスト911で浸透した世界内戦状態への嫌悪という気分を前提にして夢想される潔癖症楽観主義の「戦争を終わらせる」ないしは「戦争の
出だしの巨神兵のポエムよかった。本編はエヴァの代名詞の綾波を放置して世界の終わりでイチャコラかますホモカップル二組。はい、最高でした。 金曜ロードショーの冒頭は見なかったのですが、たぶんパンピが期待してたのは破のカオルが降臨してきたところから始まってゼーレの陰謀がどうこうでアスカが華麗に復活してチルドレンとダミーシステムの集団戦が大怪獣総攻撃みたいな勢いでカタルシス最高潮、そして完結は2015年ドカーンみたいなはずだったけど、そうはいかなかったね。しかし14年後とは。これでゴーサインが出たことよりエヴァの世界で年月が進むことに驚いたw でもやり始めたことは昔のエヴァみたいな展開w 「お前らどうよ? こういうのすげえエヴァンゲリオンだろ?」っていうのがビンビンきてた。破の激安っぷりに喜んでた奴(俺やないか)に対する嫌がらせとしちゃ最高級だったと思う。でもEOEはこんなもんじゃなかったぞ、って
神山健治009 ち、ちわーっ、チワワーッ!! チワーッ!!(見てるときの反応) うん、これはSAOだね。スタンドアローン俺TUEEEアニメ。川原のSAOは神山版009によって刷新された。つまり、ヒロイズム系として傑作でありました。なるほどなー、みんなこういう気分でアレとかソレを消費していたのか。うん、そうなんだ。みんなすまない。僕は自分の欲望に負けて気持ちよくなってしまったよw だってさー、記憶を失った高校生の俺が神託を受けたテロリストでその真の姿は最強のサイボーグ。かわいい女子高生の彼女には精神的フォロー、年上の美人お姉さんには肉欲的フォロー。しかもその二人は同一人物なので非難されない二股(どういうことかは本編を見れ)。さらに世界の秘密に迫りつつ起こるかつての仲間との衝突とかもさー、ヤローなら一度はやってみたいじゃない?w ダメだよこのフィルムは。なんか妙に居心地よくてワッフルしてまう
サイコパスからただようギルクラのアトモスフィア。そういえばエゴイストのアルバムはギルクラの本編のように全編物悲しい失敗作アニメのアトモスフィアが漂っていてもしギルクラがやるべきことやってちゃんと売れていたらあんな悲しいアルバムじゃなくてヒロイックなポップアルバムになっていたんじゃないかと思っているのですが。いいアルバムなんだけどね。僕の見たかったギルクラを期待してたけどそこにあったのは現実に失敗したアニメとしてのギルクラのアトモスフィアだったんだ。 さておきサイコパス。ギルクラと同じく業界の期待値ほどにはおもしろくなく30点、フィルムにさほどの高級感もない1話。誰のディレクションか分からんけど観客なめすぎ、説明しすぎ、日高のり子銃がいちいちしゃべりすぎ。まどまぎやフェイトゼロ、シャフトやユーフォテーブルのオタク向け画面作りで実績作ってからIGのハードボイルドな画面作りが来て、そことの比較が
トリッパーがラノベ特集らしい。いつまで新城カズマに話聞きに言ってんだ、とは思ったね。まあ文芸誌だからメタ消費の指導もしとかないと駄目なのかもしれない。オッサンラノベ、サバンナ系の手がかりとして川原礫のインタビュウはありがたい。果たして何を語っているのか。「所詮はラノベにならないために」か。やっぱり川原礫の中ではあの世界観が一つのあるべき正しき掟のあり方として成立してるんだ。一般文芸ですっていう宣言みたいなもんだよ。 でも本当にやってほしいのは川原×佐島のハードボイルド対談だったりする。自己顕示のために他者をなぶり殺すような下劣な全能感丸出しなのに、本命ヒロインには特権的な立場を与えるという「自分をヨイショするナオン限定で持ち出される都合のいい他者への想像力」が逆説的に恋愛のエクリチュールとして読者に「ハーレムものとは違うから好感が持てるね」という受け止められ方をしている現状についてとか、そ
漠然と考えていたのは、ハードボイルドになろうとすれば、おおまかな意味においてコミュ障の個人主義者になってしまうくらいのイメージだったのだけど、ウィキペディアの年代別のざっくりとした説明を見る限り、その考えは間違ってもいないけど正解でもなかった。 超人願望とかも視野に入れなければならない。禁欲的だったり、他者を戒める特権のような美学が、時にはあまりにも無様にだらしなく作用してしまうという。 あいつらはほんと他人とツルむことをしないっぽい。ミステリ小説としての形式とは異なる位相の中で、オッサンたちはとりあえず自分で何かをどうにかしようとする傾向が強い。 記憶にあるのは大沢在昌のインタビュウで、謎解き探偵は傍観者でハードボイルドは戦うための小説で、みたいなこんなざっくりとした言い方ではなかったし、特に鋭い見地なわけでもないけど、まあ言いたいことは分かる。何事かがあったときに主体的に行動するくらい
シュガーシスター1/2 (電撃文庫) 作者: 鷹野新,シロウ出版社/メーカー: アスキーメディアワークス発売日: 2012/04/10メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 82回この商品を含むブログ (12件) を見るまず、アマゾンでの圧倒的高評価を確認。2巻がさらにすごいんだ。2012年ラノベのアベレージでは最高クラスであろう。これはチェキやで。 で、よむん。 むう。これはおそらく親族や友人を動員したアマゾンマーケチング。よく考えれば全然売れてないのにこんなにレビュウがつくはずがなかったぞ。なんかレビュウの文面が1巻2巻で同じようなのが多いぞ。 タイプムーンフォロワーの現代異能。異能を受け継ぐ実家を放逐された姉と弟、でも姉は幽霊で、ブラコンで、エナジードレインすることで実体化して9歳になったり15歳になったり、なんか見たことある感でもてなしてくれて、ラブコメありミスリード仕掛ありと、
http://togetter.com/li/317900 「非常に優秀で思慮深い主人公は昨今のライトノベルでは極めて稀」(なりたい自分にキャラチェンジ!しゅごキャラがついてるよ!) 「内容も詰込型で流行はずれ」(信者にさえ読み飛ばしを推奨される) つか5000view超えてるのか。先週書いたソードアートオンラインの2つの感想、編集ページのリンク元の数字は今見たら28と59だったわ。しかも3割がこのトゥギャリからw。(今流行の(?)ラノベ主人公的自虐) いわんや、非常に優秀で思慮深い、とかどうでもよく、本当にそう読んでるなら若干頭がおかしいってだけだよw まあこの作品は語られ方が間違ってるんでしょう。みんながもっと島耕作とかテニプリ的に消費してくれればいいのですが、どうやら作者さんはマジっぽいからのうw この主人公は重力制御型熱核融合炉を作って世界を手中に収めるつもりの魔王勇者系主人公だし
魔法科高校の劣等生〈1〉入学編(上) (電撃文庫) 作者: 佐島勤,石田可奈出版社/メーカー: アスキーメディアワークス発売日: 2011/07/08メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 434回この商品を含むブログ (119件) を見るそこそこ有名な小説で、『テロリストのパラソル』という全共闘団塊世代のオナニーがマッハで炸裂するハードボイルド小説がある。どれくらいマッハかというとアル中の四十男が自分が学生の時に付き合いのあった女が生んだ若い娘に惚れられるというくらいマッハ。学生時代に好きだったあの女はさっさと結婚して子供作ってるのにこっちは冴えない独身中年男、しかーしなんとなんと、彼女の娘(二十歳)が、という。でもハードボイルド小説だからストイックなんですよ。なぜか微妙に上から目線なんですよ。 あるいは、そこそこ有名なアニメで、ダーカーザンブラックというハードボイルドアニメがある。
まあ、どのくらいの数のラノベオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、「ラノベオタではあるんだが、しかしキャラ萌えにしか興味がなく、でもこっちのクオリティコンプレックスを肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らない文芸の世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、非ライトノベルだがライトノベルとして読めそうな作品のことを紹介するために読んでもらう10本を選んでみたいのだけれど。 (要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女に文芸趣味を布教するのではなく相互のコミュニケーションの入口として)あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴うドストエフスキーやプルーストは避けたい。できれば00年代の単発作品、長くても巻数の少ないシリーズものにとどめたい。あと、いくらクオリティコンプレックスといっても一般文芸臭を感じすぎるも
やはり1話よりは画面が緩い。 唯のとなりの席のちょっと不良っぽい雰囲気のクラスメイトの「せんせ、さよなら」ってところがそれっぽくてよかった。 OPもリピートしてたらこっちもよさげに思えてきたのう。 澪ポニテ!澪ポニテ!澪ポニテ!あざとい、あざとい、ホンマあざとい!変な人形!あざとい! あー掃除で生活の分解と再構築か。なつかしいなジャンケンでランドセル持ちとかやったわ、なんというノスタルジー。 こいつらなんでこんなにはしゃいでるんだw みんながあずにゃんのことを気にかけているカットや会話があるな。ぼっちの予感。 50万円w何だこの展開w こいつらネコババするつもりかw 犯罪者の集団w土下座www 亀いらねえええ。ぼっちの予感。 最後の写真がよくわからねえ。どういう意図があるんだ。 みんなで亀を大きくするというメタか。 ここまであずにゃんぼっち問題を取り上げるとまた物語厨が出しゃばってきそうで
セカイ系とは何か (ソフトバンク新書) 作者: 前島賢出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2010/02/16メディア: 新書購入: 28人 クリック: 641回この商品を含むブログ (68件) を見るタイトルの通りこの本は基本的に解説を目的に書かれているのでそれについて解説しろ書評しろとなると読みながら書くしかないなと。だって書評らしい書き方してもさ、なんというかさ、「本書はセカイ系と呼ばれるどうたらこうたら」ってんなもんタイトルで分かってるだろwとなるわな。セカイ系ってなんだろう?という一般人が読むのだろうか。良くも悪くも入門書みたいな扱いになっていくだろう。 3章から始めますw前半はすっとばすセカイ系書評。 ほしのこえは2002年、イリヤの空、UFOの夏は2001年10月〜2003年8月、最終兵器彼女は2000年1月〜2001年10月って9,11の襲来に合わせるように終わ
三回劇場に足を運んでようやく?素晴らしいフィルムであるということに確信が持てた。新劇場版における認識論としての二次創作、といういささか平凡な肯定、あるいは否定の感覚の中で、死海文書の二次創作としての黙示録だなどと戯言めいた言葉が浮かびもした。 「序」の段階ではそれほど散見されなかった新劇場版に対する懐疑的な論調(俺も序はそれほど熱心に見ていなかったしネットで感想を漁ることもしなかった。)が目立つのは「破」は映画論的あるいは説話論的に観ると物語の構造それ自体が陥没しているからだろう。「エヴァは新劇場版しか観てません」とか「旧エヴァは興味ありません」といった人はおそらく置いていかれるだろうし、優越感ゲームのプレイヤーもその脱臼された構造ゆえにハマれないし語れない。 ヱヴァで描かれる(とりわけ破での)「世界からの陥没」はいささか捩れた感情を観るものに抱かせることになる。クライマックスでしゃべりす
ムントが見るものにまず与える印象はその驚くべき鈍重さだが、それを超えてはっきりと退屈だと思えてくるのはイメージカットの陳腐さとモチーフの進行があまりにも強調されすぎているせいだろう。ドラマの中で進行する主題、登場人物たちの背負うイマージュがあまりにも露骨に画面の中で展開されていく。彼ら彼女らが登場人物という域を超えてイマージュと同化しつつあるといってもいいほどに。今のところその同化はユメミとムント、スズメとカズヤの対比に現れる。物語の重力は現実界?側でのスズメとカズヤの結婚といういささか強引な言葉に表象されているが、これは言うまでもなく後のユメミとムントの異世界人間の聖婚のイメージを物語に召喚するためであろう。少しだけ踏み込もう。ムントが文学なのはスズメとカズヤの結婚、その婚礼の儀式においてこそあの二人は文学なのである。川を二人で渡りきろうとする、その行為そのものが文学なのである。 ここで
現段階において、いくらかの怠慢といくらかの不幸において京都アニメーションは停滞を余儀なくされているがそのような状況の中でドルアーガの塔はささやかな慰撫と熱狂をアニメファンに感じさせてくれる。京アニという固有の名詞、とりわけハルヒという名詞のイメージを色濃く漂わせながら。 単純に賀東招二と千明孝一の名前だけで京アニという言葉を連想したとしても問題はあるまい。ゴンゾによるフルメタの第1期という事柄が存在する事実だけで作り手にとっても受け手にとっても京アニを連想させるに充分すぎるだろうし、あるいはその名前がなかったとしてもドルアーガの塔にポスト京アニと言いたくなるようなイメージが作品のそこかしこに埋め込まれているのが認められる。より厳密に言えば、ハルヒを作った京アニに期待されたもの、そういった漠然としたイメージが。おそらくそれは賀東招二の脚本に還元されるものだろう。賀東による京アニ作品の脚本の仕
まあ実際読んだり観たり聴いたりはしないんだけどな、財力と行動力の問題で。 海燕が『少女セクト』1位にしててどうかしたんだろうかと思ったり。★付けでも分かるようにあんまり優れてるとは思っていないはずで百合スキーでもないはずで。ベタな審美眼系のキャラ変えたいんだろうか。正直興味ないのだがもの凄い違和感があったので。 惑星開発委員会の善良な市民が『永遠のフローズンチョコレート』をワーストに選んでるのでちょっちdisってやろうと思ったのですがあの人をdisるのは意味なさ杉なのでやめます。むしろ市民が1位に選んでる『ナンバーワン・コンストラクション』はともかく2位の『ラギッド・ガール』をあの窮屈な世界観でどう褒めるのかが楽しみです。3位の『ヘブン…』は普通としか言いようのない褒め方なんで期待は出来ないが、あの世界観がどういう形で『ラギッド・ガール』にアプローチするんだろうかという下世話な好奇心。単純
素粒子 (ちくま文庫) 作者: ミシェルウエルベック,Michel Houellebecq,野崎歓出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/01/01メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 187回この商品を含むブログ (98件) を見る最低で最悪で最高で極上の小説。3年位前に読んであまりのヤバさにこれだけは再読しないようにしよう、作者の他の作品も読まないようにしようと決意したのだ。だが読んでしまった。ああ、もうダメだ。何もかもがダメだ。俺の脆弱な世界じゃウエルベックに対抗できない。極限にまで研ぎ澄まされた憎悪の前で震え上がるしかない。 モテ、非モテの小説なの、これは。クソまみれの人間の内面とクソまみれの人類の歴史のなかで最後の砦として恋愛と性的快楽がある。それすら階級的になってるというのでグダグダになってるのが現代社会なのはもはや言うまでもないわけだが、じゃあどうすりゃいいのよっ
ビヨンセでいきなり先制攻撃をしてしまいましたがw、もちろんPVは見なくてもいいんだけど、曲のタイトルやマスゲーム的な振り付けとかを見ると今やってる炎上が鎮静化されると思いますが、でも興味ないか、みんな。私もたまたまだし。まあ中盤終盤のシーンとかを早送りして10秒くらい見るだけでも何が言いたいかわかります。見ない人のために行っておくと女だけの軍隊をビヨンセが率いて、武器を持たずに男の軍隊(その装備に注目してください)とフリースタイルダンスバトルみたいなことをやるっていうまあ思想的な背景のあるPVです。 欅坂46がなんか揉めているのでちょっとPVとか見ているとこの子たちはもう普通にもともとから軍隊的なイマージュでやっていて、ハロウィンのノリも含めたちょいイキった感じのクールジャパン解釈においての軍服コスプレでやったのかな? くらいの理解なんだが。 んでこのラインの人権団体から絡まれてこんなもめ
http://www.so-net.ne.jp/e-novels/hyoron/genkai/017.html いわゆる「罪を背負いたいメソッド」と「俺ってイカれてるだろメソッド」の反復。疎外と抑圧からの脱却という構図がファンタジーというのは基本的に誰でもわかっている事で、それでもなお特別でありたいと暴走できるのがアドゥレセンスの特権。基本オタはロマンチックな意味で自分のことを醜いと感じているので「欠落」が世界の秘密への顔パス条件として提示されても不思議じゃない。暴走の最中に恋愛して欠落を癒されたり救われたりするのもアリ。むしろなんで恋愛なんだろってくらいアリ。最近は恋愛にもいちゃもんつけてイカれてる自分を主張するのが流行ってるのかしら。(人を愛せない俺みたいなアレも含め) なぜあんな殺し方をするのかっていうのも殺す=罪と、殺せる=イカれてるという記号でしかない。いうまでもなくこれは西尾の
語呂わるっ。アレの150冊は00年代作家ならぬ00年代読者を搾取するために作成されたものです。http://d.hatena.ne.jp/CAX/20060207 だがスタボの150冊を真に受けてはいけない。あの150冊の半分は欺瞞で出来ている。ごめん、うそ。 あれは読書家になろうとする高等遊民もとい暇人のためのリスト、特にジャパニーズの作品については。ジャンルごとのセレクトは意味を成さない作りでしょ?ライターのセレクトで読むものを選ぶのがベスト。ライターの政治性と自分の倫理を接続してくだちい。ラノベが「面白けりゃいいんだよ」と言わなければならないのは読者にとっての倫理が働く場面がなさすぎだからなんだろう。スペックは高いんだろうけどムカツク小説ってあるやん?結局好き嫌いの話。中身無ぇ。テランとかパラニュークとかウエルベックを持ってきてるというだけで三田格に惹かれる俺は何なんだ。 スペックが
古川日出男佐藤亜紀牧野修飛浩隆津原泰水皆川博子打海文三 昨日の続きでアイアムにとっての限界小説を書いているだろう作家を思いつくまま並べてみた。もっといるはずなんだけど考えるのがメンドイ。つうかベタ。 STUDIO VOICE (スタジオ・ボイス) 2006年 03月号 出版社/メーカー: INFASパブリケーション発売日: 2006/02/06メディア: 雑誌購入: 2人 クリック: 25回この商品を含むブログ (39件) を見るお前ら、STUDIO VOICEでライトノベル特集、もとい00年代のブックリストを作ってくれたみたいですよ。150冊のうち40冊くらいがラノベだったと思う。覚えてないけど。特集の趣旨を適当に要約すれば、今読んでおもしろいかとかおもしろけりゃなんでもいいというなんとも微妙なアポカリプスを推奨しようとしてました。批評特集もついてるあたりはさすがに可モテ雑誌というか、ど
http://www.geocities.jp/wakusei2nd/p01.html他人を自分がどのように見ているのかが気になって仕方がない他意識過剰なオセッカイ系のカリスマ達が送る同人誌。他人に興味を持つことの素晴らしさを学ぶ。サークルクラッシャーの何が一部の人間たちを熱くさせるのかが分からないオイラは必読のはず。自意識の権力闘争のためのバイブルですよ。これさえあれば一安心。パブリックとプライベートの回路がやたらと太くつながっているサブカルオタに福音がもたらされますよ。ファウストを発売日にゲットするオイラみたいなやつのこと。でもひさしぶりに惑星の文章読んだけど、相変わらずなことやってんだね。オセッカイ系の快楽。自分の快楽だけを求める動物たちは進化して他者を発見したがそこにあるのは罵倒、拒絶「気持ち悪い」(宮村優子)ということです。人間は分かり合えないのですね。つまりシンジでもあり、アス
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