サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
画力アップ
forum.10plus1.jp
「持続可能な」という意味。将来の環境や次世代の利益を損なわない範囲内で社会発展を進めようとする理念。環境問題は1960年代から世界各地で明らかになってきていたが、1987年に国連の「環境と開発に関する世界委員会」による「われら共有の未来」と題する報告書において「持続可能な開発(Sustainable Development)」という概念が提唱された。近年建築においても、環境共生、自然エネルギー利用、長寿命化、リノベーションなど、さまざまな手法を通して持続の可能性が模索されている。
大阪市中央区谷町の空堀商店街周辺は都心にも関わらず、第2次大戦での戦災にも遭わず、戦前からの土地の勾配を活かした長屋の町並みが残っている珍しい場所である。この地域は、大阪城の南面を防御するために構えた三の丸の外堀「南惣構堀(みなみそうがまえぼり)」があったところで、1614(慶長19)年の大阪冬の陣の後、徳川方に埋められて堀の水が空になった事が地名に由来している。江戸時代中期頃から長屋が建ち並び、明治から大正時代に至っては縁日に建った定期市や夜店からまちに賑わいが定着し商店街が形成されていった。表通りでは明治期の漆喰の長屋や、昭和初期の様式である、外壁に銅板やタイルを用いたもの、壁に箱軒のある長屋が多く見られる。 現在の空堀商店街は長堀通り、松屋町筋、上町筋といった幹線道路に囲まれており、幹線道路沿いには高層マンションが建ち並んでいる。路地にしか面していない長屋は現在の建築基準法のもとでは
横浜で新しい地域型のアートプロジェクトが行なわれている。2008年9月11日から11月30日まで、横浜トリエンナーレと同時期に開催された「黄金町バザール」である。舞台は、京浜急行日ノ出町駅から黄金町駅までの大岡川沿いにある、通称、「初黄・日ノ出町」と呼ばれる地区である(「初黄・日ノ出町」は、初音町、黄金町、日ノ出町の3町内を指す)。横浜駅にも近く、都心にもアクセスしやすい立地である。しかし、ここはかつて違法な特殊飲食店が軒を連ねていた地域で、「黄金町」というと、近寄りがたい暗いイメージを持つ人は少なくない。その過去のイメージを払拭し、新しい活動によって再生していく、その最初の一歩として、今回の「黄金町バザール」が行なわれた。 大岡川沿いに会場となっているエリアを歩くと、真新しい高架下のアート施設が目に入る。屋外ではワークショップなどに参加する子どもたちが走り回り、楽しげな雰囲気が伝わるが、
■千代田区による「SOHOまちづくり構想」のなかから生まれたプロジェクトである。もともと神田・秋葉原地域は、江戸時代に町人の町として栄えた場所であり、非常に細分化された土地利用・所有関係になっていた(秋葉原駅前周辺は火除地だったので事情が異なる)。それゆえ再開発事業などはできず、結果的に小さなビルが高密度に集まった状態となっており、産業や定住人口の空洞化、空き室率上昇などの問題が発生していた。そのため地域活生をはかる必要性から、千代田区街づくり推進公社(現・財団法人まちみらい千代田)において議論が重ねられ、この地域の再生にはSOHO事業者の集積がふさわしいという方向性が固まった。 秋葉原に立地する現在リナックスカフェとなっているこのビルは、地元住民から区へ寄贈された後、公社へ無償貸与された。2001年にこのビルを地域活性化の拠点とするため、公社が事業推進者となり、「下島ビル・ベンチャー育成
田村誠邦――今日は、広い意味でのリノベーションについてお話をさせていただきたいと思います。まず私がどういうことをやってきたかといいますと、ゼネコンに10年勤めた後、都市計画系のコンサルティングを10年間やりました。その後、独立して今年で9年目ですが、建築プロジェクトの事業コーディネートや、企業や個人の建築プロジェクトの企画コンサルティングをしています。 最近の取り組み分野の一つにコーポラティブがありますが、これはやりたいからやっているというより、プロジェクトを実施するための一つの手段であると位置づけています。「丘の上ハウス」「近衛町アパートメント」「小石川の杜」の三つのコーポラティブハウスプロジェクトは、いわゆる「つくば方式」(定期借地権の一種「建物譲渡特約付借地権」を応用してスケルトン住宅を建てる住宅供給方式)といわれるもので、スケルトン定借という仕組みの定期借地権を使ったプロジェクトで
●不動産ファンドとは 今日はまず不動産ファンドからご説明させていただきます。不動産ファンドにはいろいろな会社があり、まず縦軸と横軸に簡単に分けてみましたが、この横軸の説明からします[fig.1-01]。横軸の最初の方にある株式公開したいくつかの会社は、3~5年前不動産の市況が非常に悪かった時に、安い値段で不動産を買ってその後転売し、その転売差益でもうけて投資家にお金を還元していくという型のファンドが中心でした。当時「外資の禿鷹ファンド」とよく言われていたかと思うのですが、そういった方々がまず最初に出ていったと思います。本来的には、不動産は長く保有して不動産市況や地価が上がろうと下がろうと関係なく、安定した配当として家賃を受け取れるというかたちが中心です。主なお金の出し手は、最初の頃の外資とは違いまして、国内の年金基金や生保・損保といった方々が中心と考えております。 リプラスはこの一番上にホ
コモンという実験 ──建物をひらく可能性 →神奈川県葉山に建つ《シュレム・羽仁邸》は、いま、ブルースタジオの手によって新しいかたちに生まれ変わろうとしている。「葉山コモンズ・プロジェクト」を立ち上げ、「コモン」をキーワードに、地域や社会へむけて建築をオープンにする活動をこれから展開していくという。 →[座談会]岡部明子×大島芳彦×磯達雄×新堀学 まちと人をつなぐこと ──「くしだ蔵プロジェクト」レポート →静岡県下田市で2008年9月から2009年1月までの5カ月間、中心市街地に立地する蔵を借り「くしだ蔵プロジェクト」を実施した。まち遺産と呼ばれる古い建物を拠点として利用することをきっかけに、まちと人をつなぐことを試みるプロジェクトだ。 NPO地域再創生プログラムが主体となり、20代のメンバーを中心にプロジェクトチームを結成した。参加したメンバーは東京を拠点に活動しているため、毎週末、東京
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『forum.10plus1.jp』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く