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1.『消費社会の神話と構造』の難しさ 『消費社会の神話と構造』が難解だといわれる理由のひとつは、それが消費社会の全体像を提示するのでも、論理を順繰りに積み重ねていくのでもなく、その中の部分部分を(他の経済学者らを批判する形で)詳細に記述したものを列挙するという形をとっているところにある。部分と部分をつなぐ脈略、議論全体の理路が不明確なため、それぞれの部分の適否や意味などが判断しにくい。もっともそれはボードリヤールばかりの責任ではなく、分析の対象である消費社会にそういった捉え難さがあるということなのかもしれないが。 消費システムの安定化が不可能だという事実、つまり消費の熱狂と限りない前進を前にした経済学者や理想主義福祉論者たちの狼狽は、いつ見ても教訓的である。(69)ボードリヤールの議論(そして彼が見た消費社会)を理解するにはここから出発するといいだろう。 経済学者らの「狼狽」とは次のような
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