蒼天すでに死す黄天正に立つべし、三国志のハイライトはこちらのスローガンと共に黄巾の乱から開始します。それは、誰でも知っていますが、挙兵半年程で張角(ちょうかく)が病死。 黄巾賊は、求心力を失い尻すぼみに鎮圧されましたから、その軍隊としての内情などは、ほとんど記録に残りませんでした。例えるなら、ダッダーン、ボヨヨン、ボヨヨンのCМが強烈すぎて、どんな商品を紹介したものだったのか記憶にないようなものです。そもそも、黄巾賊の首領である張角には列伝もなく、その記述は後漢書の皇甫嵩(こうほすう)伝、霊帝(れいてい)紀、そして、陳寿(ちんじゅ)の正史三国志、孫堅(そんけん)伝にある記述を纏めたものです。 そこで、今回のはじめての三国志では、三国志への道を開いた黄巾賊が、どんな軍団だったかを解説してみたいと思います。 監修者 kawauso 編集長(石原 昌光) 「はじめての三国志」にライターとして参画