特技は人材募集 陽平郡衛国(現在の河南省・清豊)で生まれた楽進は小柄な体格でした。肝が座っており、曹操(そうそう)の「帳下吏」として仕えていました。 ある時、曹操は兵力が足りないと感じ、自ら兵を募集していました。今でいうところの企業説明会です。大事を成すには人が必要だったのは古今東西、変わりません。そこで、楽進を「陽平郡」に向かわせ、同じように兵を集めるよう指示しました。 武勇で名を残したいと思っていた楽進は、ここで一念発起します。兵士を1,000人も連れて帰ってくるのです。河内で落ち合った曹操は楽進を「軍假司馬」に任命し、「陥陣都尉」としました。 命をかけて戦う兵を1,000人も集めたのですから、立派なものです。人材不足と言われる現代の日本で1,000人も集められる企業がどこにあるでしょうか。代わりにアーム型ロボットを購入する方が簡単です。 それを西暦190年という時代にやってのけた楽進