正史では貧乏豪族の家に生まれ、傭兵隊長として30年の戦塵に塗れ、多くの群雄の間を渡り歩き、最期には蜀の地を占めて皇帝になった男、劉備(りゅうび)任侠的な人物でありながら、おべんちゃらとコネで乱世を乗りきった男はどうして、あんないい加減な性格になったのでしょうか? 今回は劉備の二つの出身地から、その謎を読み解いてみましょう。 監修者 kawauso 編集長(石原 昌光) 「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活